機長、事件です! 空飛ぶ探偵の謎解きフライト

著者 :
  • KADOKAWA
3.29
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  • (4)
  • (4)
本棚登録 : 141
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041050835

作品紹介・あらすじ

ニッポン・エアラインのパイロット間宮治郎は、成田発シャルル・ド・ゴール着のフライトで国際線の副操縦士としてデビューしたばかり。フライトを共にするのは、ニッポン・エアラインに20名ほどしかいない女性パイロットの中でも“切れ者”として知られる氷室翼。そのクールな容姿と冷静沈着さから「アイス・クイーン」の異名を持つ。そんな彼女のとの初フライトは事件が頻発。往路では高級宝飾品消失、フライト先のパリの市場では怪しげな連中に追われ、モン・サン・ミシェルでは殺人事件に遭遇、さらに帰路では搭乗客が苦しみ出す……。疑惑の事件を前に、氷室は持ち前の洞察力で、証拠から矛盾を見いだし、事件の真相に迫る。事件と推理の中、航空業界のお仕事と成長、そして淡い恋を描く、本格トラベル・ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5

    冷静沈着、超絶美人。敏腕機長にして名探偵ー。
    〝キャプテン・デイテクティブ〟氷室翼登場。四編の連作短編集。

    ・事件1   往路   氷の女王
    ・事件2   ステイ  クリニャンクール事件
    ・事件3  ステイ  修道院の怪人
    ・事件4  復路   機上の疑惑

    今回は国際線デビューとなる新米副機長・間宮治郎
    冷静沈着、おまけに超絶美人の女機長・氷室翼
    往路では高級エンゲージリングの紛失、ステイ先のパリの蚤の市では怪しげな連中に追われ、
    モン・サン・ミッシェルでは殺人事件に遭遇。
    さらに帰路では搭乗客が苦しみだす…。
    疑惑の事件を前に、氷室は持ち前の洞察力で、証拠から矛盾を見出し事件の真相に迫る。
    様々な事件に巻き込まれ、解決・成長していく二人の関係も面白かった。
    二人の会話が、氷室が毒舌で辛辣なんだけど愛情溢れてる様に感じて良かった♪
    とても真面目で、素直で純情な治郎の姿や成長が微笑ましい。

    他のクルー…一見チャラいか゛人懐っこくて優しくって優秀な幸村機長。
    大企業のご令嬢・知的で清楚な多岐川CA
    二人のキャラもとっても良くって気持ちが良かった。
    治郎の恋も良かったなぁ。これからどうなるのか気になる…。

    お仕事…航空業界の事色々知る事が出来たし、旅行・恋愛・ミステリー
    が楽しめた。ミステリーの部分は弱くって何となく読めてしまうのですが、
    読んでて楽しかった。流石秋吉さんの筆力ですね。
    今迄と全く違った秋吉さんですが、続編が出ると良いなぁって思っています。

  • 今までのこの作者の書く作品とは全く違うタイプの小説。
    パイロットの世界を舞台にした小説で、どちらかと言えばコミカル風。
    そこにちょっとした事件を挟んだ内容となっている。

    主人公は副操縦士の治郎。
    彼はフランス行きの飛行で初めて副操縦士としてデビューする事になる。
    その飛行機の機長は超エリートで厳しい事で有名な機長、氷室。
    実は機長は女性で、噂通りの完璧で厳しい仕事ぶり・・・だけでなく、完璧なまでに乗客に気遣いをする人だった。

    その初飛行で、まず最初に乗客の高価な指輪が紛失するという事件が起きる。
    さらに、フランスに到着後、治郎はテディベアを買った事である事件に巻き込まれることに。
    人気運がないと悩む治郎は詐欺の老婆から人気運がつくという水晶のブレスレットを買い、それを買ってから本当に美女に出会うがー。
    また、モンサンミッシェルでは殺人事件にも遭遇。
    帰りの機内では乗客の女性が意識を失うという事件も起きる。

    それらを氷室は冷静な観察力と頭脳で読み解いていく。
    その様子と、自分の仕事に対する思いや乗客への人間的な感情にいつしか治郎は惹かれていく。

    全ての事件はパイロットならではの推理がきいていて、面白い企みだと思った。
    今までこんな風にパイロットが謎を解くという本は読んだ事がなくて新鮮だった。

    また、キャラが立っていて、今すぐにでもドラマになりそうな本でもあった。
    完璧で美しい女性、氷室は私の中では、ちょい前なら天海祐希・・・今なら柴咲コウがパッと浮かんだし、副操縦士は童顔という事なので今流行りのイケメン俳優なら誰でもいけそう。
    読みやすいし、すぐに読める割にはそれなりに読みがいもあるし読後感も良かった。

  • ポップな読み心地の連作ミステリ。どこかしら頼りない印象の副操縦士の間宮と、どこから見てもカッコよい氷室キャプテンとのコンビが素晴らしいです。あ、チャラい幸村キャプテンもけっこう好きかも(笑)。
    飛行機についてのさまざまな知識が得られるのもポイント。そして今回はフランスの名所が舞台なので、登場人物たちと一緒に楽しく旅行するような気分で読めました。これ、シリーズ化してくれないかな。
    お気に入りは「クリニャンクール事件」。どうしてそんなことになったのかはだいたいの見当がついたのですが。本気でご利益だと思ってる……!? ってのが面白くて面白くて。次から次へと起こる不可思議な事態に、いったいどうなるのかとはらはらどきどきでした。

  • タイトルを見て、いろいろなフライトでおきる事件をCAと機長が解決していくのだろうと、何の気なしに読んでみた作品。実際に読んでみると、主な主人公はCAではなく、副機長に成り立ての間宮で、間宮の国際線デビューフライトで起きる4件の事件を描いた連絡短編集。いろんな路線の旅の模様も楽しめると思ったので、パリしか出てこなくて、しかも1回の往復のフライトでそんなに事件が起きる訳ない!と突っ込みどころも満載で…何より機長は曲者の女パイロット・氷室。この氷室がどんどん推理をしていくのだけど、前作の「絶対正義」がどこまでも嫌な感じの作品だったので、必ず裏に何かがある、と思ったけど、最後まで軽いノリだった。
    軽く何かを読みたい時には、いいかも。

  • 軽く読めるミステリー。シリーズ化しそうだけどそこまで面白くなかったのでこれっきりでいい気もするけど、でも秋吉里香子さんのご両親とお姉さんがパイロットなんですね、すごい。。。だからシリーズ化しそうだなーとも思ったり。
    さすがに飛行機の中だから実写化は難しそうだけど。
    それくらいどのキャラも立っていました。
    三編目に殺人になっちゃったのが残念かも。こういう軽い感じのミステリーは人が死なない方が楽しい気もするから。パリ行きたいなー。

  • 星3つにしました

  • 秋吉っぽくなく普通の小説、キャラも弱くてかなり残念…

  • 超エリートの美人機長とまだひよっこの副操縦士が遭遇する事件を描いた連作短編集、びっくりするくらい(?)直球どまんなかな日常系ミステリでした。殺人事件も扱ってはいますが、それでもまったく裏のない話運びに「ほんとに?」と疑いつつ読んでました。

    例えはあまりよくないかもしれませんが、2時間ミステリードラマのような軽いタッチなので読み心地は良いですし、テンプレを生かした展開なので変にドキドキすることもなく読めます。作者のほかの作品を読んだあとだと何か裏が…と思ってしまうのは仕方ないでしょう...?

    ミステリの謎ときにちゃんと機長という職業を生かした知識が使われていたのでそうなのか、という面白さもありました。いきなり惚れ過ぎでは…とはちょっと思いましたがそれもまた王道のひとつでしょうか。

  • 国際線を舞台にパイロットが事件を解決する連作短編集。
    軽いタッチでミステリーとしては普通だが、著者の両親・姉がパイロットだそうで、飛行前の打ち合わせや離陸、着陸などの様子が詳しく書かれていて面白かった。
    また、渡航先のクリニャンクールの蚤の市、モンサンミッシェルなどの様子も楽しかった。
    (図書館)

  • このタイトルとポップなカバー絵で、まさか秋吉さんがユーモアミステリか?!と思ったら、やはりそれほど単純では無かった。
    機内と海外で起こった4つの事件。それを解くのは超絶美人のエリート・パイロット。推理力は凄いのだが、彼女は不愛想で毒舌で冷酷な女性だった。・・・という内容。

    殺人があり、人間の嫌な部分も描かれているが、基本は謎解きを主体にしたトラベル・ミステリで、これまでの作品のトーンとは明らかに違う。意外だったが、これはこれで面白かった。最後は感動的であり、もっと続きが読みたくなった。プロの作家はいろんな引き出しを持っているもんだなあ。

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プロフィール

早稲田大学文学部卒。カリフォルニア州ロヨラ・メリーマウント大学院にて、映画・TV製作修士号取得。2008年に「雪の花」で第3回Yahoo!JAPAN文学賞を受賞。09年に同作を含む短編集『雪の花』でデビュー。13年『暗黒女子』で注目を集める。他著作に『聖母』『自殺予定日』などがある。

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