秀吉を討て (角川文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041051399

作品紹介・あらすじ

根来の若き忍び・林空は、総帥・根来隠形鬼に呼び出され「秀吉を討て」と命じられる。 林空は仲間とともに、家康との合戦のため、甲賀忍者・山中長俊らの鉄壁な守りに固められた秀吉を銃撃しようとするが……。

感想・レビュー・書評

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  • 自分たちの生きる場所と民の自由な笑顔を守るという執念の暗殺も悉く失敗、敗北の結果は避けられないとわかっていても、その揺るぎない決意に次々と殉じていく紀州の人々と硬派な根来忍者に目頭が熱くなる。
    主人公の林空は志の高さが裏目に出るし、やることなすこと個の無力感丸出しで歯痒かったな。忍者らしく何らかの形で最後は一矢報いてくれると期待していたのに…え?ここで終わっちゃうの?と拍子抜け。読了してみれば、どうしてあんなに周りに好かれてたのか疑問w
    彼を取り巻く数々の生き様の方が魅力的だった。

  • 敗者の奮闘を描いた忍者の気持ちや戦略。好きな武将の残虐も敗者が主人公だと敗者を応援したくなる。描く文章も馴染みのない書き方で難しかったけど




    2017.03.29読了

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著者プロフィール

1978年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。映画、テレビ番組の制作に携わった後、第十七回日本ホラー小説大賞の最終候補作となった原稿を改稿した『忍びの森』でデビュー。2015年『妖草師』シリーズが徳間文庫大賞を受賞。さらに同シリーズで「この時代小説がすごい2016」“文庫書き下ろし部門”第一位に。2022年『阿修羅草紙』で第24回大藪春彦賞を受賞。『吉野太平記』『忍びの森』「源平妖乱」シリーズなど、著書多数。

「2023年 『謀聖 尼子経久伝 雷雲の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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