戦術としての監督

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041051627

作品紹介・あらすじ

実に多くのビッグクラブを率いてきたカルロ・アンチェロッティ。それもカリスマたる「前任者」によって、そのピークを過ぎ、疲れ果てた数々のチームを甦らせてきたのだ。「選手こそが戦術」と話す、その具体的手法。

感想・レビュー・書評

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  • 監督には様々なタイプがいる。
    戦術に選手を当てる監督もいれば、選手から戦術を生み出す監督もいる。アンチェロッティは後者だと思う。そもそもがイタリア仕込みで戦術に長けているが、選手を活かすために戦術を使う。ピルロのレジスタ起用しかり。攻撃はタレントのものという発言もアンチェロッティを表している。

    監督は中間管理職である。
    会長の要望があれば(ないしは代弁したGMの要望があれば)そのようにチームを作り選手を起用する必要がある。監督の仕事は、チームにその圧力を感じさせずに、選手を納得させ、結果を出すことである。アンチェロッティは会長を満足させながらチームを機能させるプロであり、最高の中間管理職だと思う。チームに戦術に愛されながら結果を出す真のプロである。

    周囲の期待や雑音、要求に対して過度に踊らされることなくチームを第一に、選手を第一に考えて行動できるか。それこそがマネジメントであり、アンチェロッティは卓越している。

    静かなるリーダーシップの正体は、決して選手に対して高圧的な態度や威厳を発揮することではない。選手との関係値を第一にしてリードすること

    アンチェロッティがよくわかる本だと思う

  • 文化、人 大事だな この人もっと評価されていい 

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著者プロフィール

1959年イタリア生まれ。下部リーグの弱小クラブだったパルマFCで選手としてのキャリアをスタート。ローマ、ACミランで活躍、イタリア代表としてもW杯に出場し、92年に現役引退。95年セリエBACレッジャーナ1919を皮切りに、パルマ、ユヴェントス、ACミランの監督を歴任。09年チェルシーの監督に就任すると、クラブ4シーズンぶりの優勝をもたらした。その後、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリードと世界的ビッグクラブを立て続けに率い、16-17シーズンからバイエルン・ミュンヘンの指揮を取ることが決まっている。

「2018年 『戦術としての監督』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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