バック・ステージ

著者 :
  • KADOKAWA
3.44
  • (10)
  • (50)
  • (61)
  • (12)
  • (0)
本棚登録 : 311
レビュー : 62
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041051924

作品紹介・あらすじ

新入社員の松尾はある晩会社で、先輩の康子がパワハラ上司の不正の証拠を探している場面に遭遇するが、なぜかそのまま片棒を担がされることになる。翌日、中野の劇場では松尾たちの会社がプロモーションする人気演出家の舞台が始まろうとしていた。「離婚したばかりのシングルマザー」「再会した同級生」「舞台に抜擢された新人俳優」「認知症の兆候が表れた大女優」舞台の周辺では、4つの事件が同時多発的に起き、勘違いとトラブルが次々発生。バラバラだったパズルのピース、それが松尾と康子のおかしな行動によって繋がっていき……。すべてのピースがピタリとはまったラストに、思わず「ビンゴ!」。毎日ストレスフルに働くあなたを、スッキリさせる「気分爽快」ミステリー! 本を買った人だけが「すぐに」「必ず」読めるお楽しみ掌編、特別収録!(詳しくは本作品カバー裏をご覧ください)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本もブクログのレビューで知っておもしろそうと思い、図書館で借りた。

    最近多忙で、本を読む時間があまりないのだけど、この本はとても読みやすくて、空き時間にするするっと読めた。

    短編がすこしずつ繋がっている構成。
    メインストーリーは松尾と康子が上司の不正を暴こうとじたばたする「序幕」と「終幕」だと思うけど、スッキリと気持ちよく終わってよかった。正義は勝つ!
    まさしくオビにあるとおり「毎日ストレスフルに働くあなたのモヤモヤを、スカッとさせてくれる『気分爽快』ミステリー」だった。

    芦沢央さんのミステリーはまだ2冊しか読んでなくて、ゾクっとする怖さが魅力と思ってたけど、こういうライトな感じもありですね。

  • いやぁ、なんていうかちょっとこのテンポ、くせになるねぇ。
    康子と松尾の奇妙なコンビ、言ってることもやってることも真剣なのにおかしくて、真面目なのに空回りしてて、なのに最後の最後にまるくおさまっちゃうって、いったい何のために苦労してたのよ!っていう。
    いや、苦労っていうほどの苦労でもないか、とにかく、このコンビ楽しすぎ!!
    けど、芦沢さんのすごいところは、このそれぞれの章のコミカルなあれこれとはうらはらに、その奥には笑って済ませられない社会的な問題も潜んでて。その問題をあえて笑っちゃうことで意識に残すっていう、なんともいえない奥の深さとからっとした爽快感とのサイコーのミックスブレンド。
    強く強く続編望む!!


  • 思っていたよりコミカルな内容でした。
    以前芦沢さんの「許されようとは思いません」を読んだのでその印象的にもっと重い系だと思っていたのですが、そんなことなく楽しく読めました。

    第二章の「始まるまで、あと五分」が好きでした。
    ずば抜けて良かったように思います。


    また芦沢さんの作品開拓しよう!と思った好みの作風でした。

  • 同時進行でいろんなドラマが展開しておもしろかった。
    いろいろな年代のいろいろな関係の人たちのお話が、それぞれが同時発生しているけど、特に重なってつながってくわけではないところも、それぞれの人生がたまたま重なっただけで、そこから無数に発展していく物語があるんだなぁと。

    始めと終わりは後付け?なのかしらん。
    ちょっと強引さがあったけど、一幕から四幕はどれもおもしろかった。
    シングルマザーも大学生カップルも、若手舞台俳優も監督も、熟年女優とマネージャーも。
    傷ついても苦しんでも次のステージ行ったねって。

  • 著者の他の作品と比べると「普通」だった。読了後の後味の悪さもなく、至って普通。むしろ爽やか。だけどちょっと物足りないと感じるのは、他の作品のインパクトが強すぎるせいかな。

  • 軽快爽快な連絡短編。
    カーテンコールも素晴らしく。

    イヤミスが苦手な自分にとっては「もっと読みたいけど度胸がいる」という悩ましい作家さん・・・本領発揮とはいえないのかもしれませんが、安心して読めるこの作品みたいなやつも期待してしまいます。

  • ラストが爽やかな終わりで良かったです。

    認知症になった大女優とマネージャの話が
    ホロリとさせられました

  • 第1章が唐突に終わり、ん?と思いながら読み進めたら、あっというまに最終章になり、ちゃんと収束します。

    間の短編が、うまい具合に繋がっていて、こんな構成の本を読んだのは初めてでした!


    やっぱり悪いことをしてる奴は、いろいろ回り回って、返ってくるんだなーという感想です。

  • 読み終わったあとガッツポーズを取りたくなるいい読後感。どの幕も良かったけど、第2幕は年甲斐もなくキュンとした。

  • +++
    バラバラのピースがぴったりハマったラストに思わず「ビンゴ!」と大喝采!

    新入社員の松尾はある晩会社で、先輩の康子がパワハラ上司の不正の証拠を探している場面に遭遇するが、なぜかそのまま片棒を担がされることになる。翌日、中野の劇場では松尾たちの会社がプロモーションする人気演出家の舞台が始まろうとしていた。「離婚したばかりのシングルマザー」「再会した同級生」「舞台に抜擢された新人俳優」「認知症の兆候が表れた大女優」舞台の周辺では、4つの事件が同時多発的に起き、勘違いとトラブルが次々発生。バラバラだったパズルのピース、それが松尾と康子のおかしな行動によって繋がっていき……。すべてのピースがピタリとはまったラストに、思わず「ビンゴ!」。毎日ストレスフルに働くあなたを、スッキリさせる「気分爽快」ミステリー!
    +++

    別々の場所で、一見無関係のように起こる出来事が、次第に一本にまとまり、パズルのピースがパタパタとはまるように一枚の絵になっていく。好きな設定なのだが、この物語では、一本にまとまる過程の爽快感があまり感じられなかった気がする。なので、ラストまでカタルシスを得ることができなくて少し残念だった。面白くないわけではないのだが、それぞれの事件が自分の好みからはちょっぴりはずれていたということかもしれない。個人的には物足りなさもあったが、愉しめる一冊ではある。

全62件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

芦沢央(あしざわ よう)
1984年生まれの作家。千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『罪の余白』は2015年に映画化された。その他代表作に、2016年版「週刊文春ミステリーベスト10」第7位、「このミステリーがすごい!」2017年版第5位、第38回吉川英治文学新人賞候補『許されようとは思いません』、そして第32回山本周五郎賞候補および本屋大賞ノミネート作となった『火のないところに煙は』など。2019年8月28日、『カインは言わなかった』を刊行。

芦沢央の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

バック・ステージを本棚に登録しているひと

ツイートする
×