後宮に星は宿る 金椛国春秋 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 304
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041051986

作品紹介・あらすじ

大陸の強国、金椛(ジンファ)帝国。名門・星家の御曹司、遊圭は、ひとり呆然と立ち尽くしていた。
皇帝崩御に伴い、叔母が皇后に選ばれ……。
「皇帝に外戚なし」の法のもとに、星家は一族すべて殉死を命じられたのだ。
一家の療母(薬師)、胡娘(コジョウ)の助けにより、一人逃げ延びた遊圭は、町娘の明々に出会う。
明々はかつて遊圭に救ってもらったことを恩に感じており、遊圭を匿ってくれた。
その矢先、明々の後宮への出仕が決まる。
再びの絶望的状況に、明々はからりと言う。
「あんたも、一緒に来るといいのよ」
――かくして、小柄で女子にも見える体躯を生かし、
少年・遊圭は女装して後宮へ出仕することに。
しかし美貌の宦官・玄月に正体を疑われ……。
つぎつぎと襲いかかる試練に、対抗できるのは己の知恵と仲間だけ。
理不尽すぎる世の中で、少年は生き抜くことができるのか。
傑作中華風ファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • 「後宮小説」と銘打ってあるとつい、手に取ってしまうのだけど、なかなか「当たり」作品には出会わなくて悶々とすること多々だったのだけど、久々に
    「当たったーー!」
    と快哉を叫んでしまいました。

    特に『後宮に』の3冊はとてもおもしろかった。
    比べては申し訳ないけど『八咫烏』シリーズよりも読みやすいし、リズムもわたしに合うし、かといって「ラノベ」と括れない重厚さもあって、とてもよかった。
    ただ新章である『幻宮は』は「後宮小説」からははずれてきてしまったっぽいのがちょっと残念?


    ※『後宮に』のほうで、遊圭(主人公・少女にも見まごう美少年)と玄月(敵か味方かカウボーイ、的な立ち位置のイケメン(でも去勢されてる))に、BL的展開を期待してしまったわたしの根底にはやはりお腐り申し上げる血が流れているんだわ、とおもいました。

  • 面白いー!!中華風ファンタジー。一族でただ一人生き延び、追われる立場になった遊圭は、女装し後宮に身を隠す。漢字が多めの文体がしっかりと「金椛国」の世界観を作っていて、読んでいて楽しかった。続編もあるみたいで幸せです。

  • 名門の御曹司が生き延びるため後宮に潜り込む中華ファンタジー。
    心やさしくまっすぐな仁の人遊圭と、名前の通り明るい明々の会話は読んでいて気持ちが軽くなる。胡娘のたのもしさも素敵。
    星公子の先行きから目が離せない。

  • むごい法だね…
    遊圭が病弱だし幼さもあって、
    見ていてはらはらした。でも基本的にトントンとすすむ。
    すでに後半では声変わりも始まってきたし、まだ2巻あるみたいだけれど今後どうなっていくんだろう。

  • 金椛帝国の名門、星家の御曹司として
    何不自由なく暮らしていた遊圭は
    ひとり呆然と立ち尽くしていた。
    皇帝崩御に伴い、叔母が皇后に選ばれたことで
    法に則り、星家は一族すべて殉死を命じられたのだ。
    命からがら逃げだすも、捕まるのは時間の問題…
    星家復興を誓い、生き抜く為、
    華奢な体躯を活かし女装して
    後宮へ出仕することになるが…

    表紙の美しさに惹かれて読んだのですが
    ファンタジーの久々の当たりでした!
    皇后に選ばれるとその一族は「皇帝に外戚なし」
    とする為、全て処刑されるという
    設定には驚きました。すごい法だ…
    皇后たちもそれを知っているので
    なんとか選ばれないように政治的駆け引きなどを
    しているのが、リアリティがあって良いし
    選ばれた叔母は悪くないのに家族を全て喪い
    悲嘆にくれていて…皇后と皇帝の辺りも気になる…

    主人公が女装して後宮へ、は
    結構ありそうな設定と展開ですが
    世界観がしっかりしているのと
    遊圭が自らの薬学の知識で乗り越えていくところ
    その遊圭がかなり危なっかしいのとで
    一気に読ませます。

    男性でありながら男性ではない位置付けの
    宦官である美青年、玄月
    身を隠す為に少女のふりをして生き抜こうとする
    美少年、遊圭とのやり取りはハラハラするけど
    並んだら絵になりそう…

    強く凛々しく愛情深く遊圭を助けようとする胡娘も
    すごく格好良く、明るい明々のおかげで飽きません。
    続編を読むのが楽しみです。



  • 皇后の親族はことごとく前皇帝に殉死とはまた
    斬新な設定
    そこへもってきて、たった一人生き残った少年が
    女装して後宮に乗り込むとなれば
    面白くないはずがない

    ただ、中華系なので漢字の読みがめんどくさい
    役職とか服装とか
    どんなものなのかどこかに説明があるとわかりやすいと思う

    いずれにしろ、まだ始まったばかり
    舞台設定が整ってこれからどうなるのか
    というところで終わっているので次巻が楽しみ

  • 久しぶりの書店パトロールで出会った1冊。
    装丁の雰囲気が好きでほぼジャケ買いだけど、こちらでの評価が高かったこと、帯の「中華ファンタジー」の文字が購入の決め手です。最近ようやく、自分がアジアンファンタジーを好きだと気づいたもので。

    さて、物語の舞台・金椛国では、皇后の外戚は政治を腐らせるとして、老人はおろか年端もいかぬ子どもまで一族は皆、先帝の墓所の墓守となり生き埋めにされてしまう法が存在する。
    その法が執行され、家族が皆帰らぬ人となった星(せい)一族の生き残り、遊圭(ゆうけい)。もちろん、赦されているわけではないので逃亡の身である。成り行きで、その潜伏先がまさかの後宮。

    「情けは人のためならず」や「袖触れ合うも他生の縁」といったことわざを、この架空の国の文化と融合させ、もしかしたらこういう考え方は、海の向こうの大陸でもあるのかもしれないと思わせる筆力。
    主人公が完璧に近い存在の物語が氾濫するこのご時世に於いて、賢いながらも世間知らずゆえの危なっかしさを持つ遊圭。
    女の園で日々繰り返される、嫉妬と執拗な苛めなどからも、ファンタジーだと理解っているのに、地に足がついているリアリティさを感じられる。

    続きが気になって、寝る間も惜しんで読み&続刊をすぐさま注文した本に出会えて、嬉しい!

  • 面白い!!!
    薬膳にちょっと興味があったので借りて読んだんですが、思ったよりも本格的に書かれていたので吃驚。
    薬膳勉強したくなっちゃうじゃないの・・・。

  • 2018/06/27了読。
    架空の王朝の架空の後宮。
    叔母が国母となったが為に一族郎党が葬られることになった星遊圭が、追っ手から逃れる為に、市井で知り合った少女明々の供として後宮に女官として潜り込む話。
    男装の美少女ならぬ、女装の美少年の後宮物語。

    倒錯傾向有。かなり好み。
    出張帰りの新幹線で読み始め、しばらく中断しちゃってたけど、読み始めたら止まらない。
    面白かった〜!

    明々も遊圭もいい子だし好きだけど、一番胡娘(こじょう)が好きなのです。
    皇帝も玄月も結構嫌いじゃないですよ。
    うん、だけどやっぱり胡娘だな。

    ファルザンダム…
    色々彼女にも物語があるんだろうなぁ。
    早く、続きを(買って)読まねば!!!
    うう…(買いに、行かねば…)

  • 2018.3.2読了

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プロフィール

1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。

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