札幌アンダーソング 間奏曲 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2017年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041052051

作品紹介・あらすじ

北海道警に届いた謎の手紙。そこには「3つの巨大な雪堆積場のうち一つに死体を埋めた」とあった。奇妙な事件の発生に、駆け出し刑事の仲野久は相棒の根来先輩と、美貌の天才少年・春くんに再び協力を頼むけれど!?

感想・レビュー・書評

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  • 偶然にも 超タイムリーに
    物語と同じ季節に読んだので、

    地元 札幌の景色だけでなく
    季節の空気も感じながら
    本の世界を楽しむことができた。

    我が家のご近所に
    登場人物のアパートが!(笑)

    文庫が出たら 続編も読みます!

  • 202101/全3巻まとめて。バンドワゴンシリーズ等、好きな作品もあるけど、これは私にはあわなかった。

  • 最終巻にて

  • 前作からだいぶ間を空けてしまったのであまり覚えてないがおおむね面白く読めた。しかし事件があるのでミステリのロジックを期待してしまうと物足りない。どこまでも机上でマウント取り合いのせめぎ合いなんだなぁ。相手はすごいのでこうきてこうきてこうくるよ、でもこっちはそれ見越してさらに上いくよ、ていうのの繰り返しで、ちょっと辟易。雪の少ない土地に住んでるので、雪捨て場のことは新鮮だった。変態さん達はオブラートに包まれててその辺も物足りない。

  • 北海道の地を楽しめる作品

  • 「大きな雪堆積場の3つのうちのひとつに男性の死体を埋めた」若手刑事の仲野久が勤める北海道警に謎の手紙が届いた。捜査のため、久は無駄に色男な先輩刑事・根来と、被害者とされる男性の家族に会いに行く。その家の娘に何らかの「背徳の匂い」を感じ取った根来は、天才にして変態の専門家である美少年・志村春に相談することに。どうやら事件には犯罪の怪物・山森が絡んでいるようだが…。

  • 小路作品にしては珍しく根っからの悪人らしき人が登場する物語。
    間奏曲と名付けるだけあって事件も結末も中途半端でしたが、なぜこれが必要だったのかが自作で明らかになることを期待します。

  • 前作よりも事件も内容もあいまいな感じで若干消化不良。
    どうやって落としていくのかなぁ。

  • 明治初年からの暗部(アンダーソング)の歴史。それにしては犯罪がこまい。もっと大々的な動きを期待したい。

  • 前作読んでからしばらく間を開けてしまったので、作品設定を思い出すのにちょっと苦労した。
    この巻自体は、本当に場繋ぎというか、伏線はるための1冊のようで、こっからどう展開していくのか、乞うご期待という感じ。

    ☆3つは、その期待も込めてやや甘め。

  • 上巻読んだのいつだっけ?
    確か上巻が文庫化されてすぐだったはず。
    それがこの間本屋に行ったら中巻どころか下巻が並んでた…。 人の繋がりや信頼が基軸になっているのは同じなのに、『東京バンドワゴン』とは正反対の印象の作品。
    人が隠したい心理や性癖、悪意なども描かれているから。

    中巻は「間奏曲」とあるだけあって、結末へ向けての助走というか連結パート。
    事件は起きるものの、上巻で起こった程の事ではないから少し拍子抜け?

    でもきっと、下巻ではここでの話が活きてくるはず。

  • 春と山森の頭脳戦ですが、推理というより事件。
    キャラ中心で、春や山森という人物について考察してる感じかな。
    人物を謎にしているので、一冊読み終えても謎は尽きません。

  • こうやって続くんだ。どうなるこの後、すごく気になる。

  • 再び山森と対決することになった春たち。
    倒すべき相手である山森は自分には感情などないと言う。
    だから何かを大切に思う気持ちもわからないし、もちろん大切な人もいない。
    春の周囲の人たちを春への脅しの材料としてしか考えられないのもそれが理由だろう。
    愛も憎しみ、楽しみも悲しみも、すべては策をめぐらすための道具にしか考えられないなんて山森は本当に可哀想な人間だ。
    もしかしたら春にこれだけこだわるのは、春の特異な天才ぶりに興味があるだけではないかもしれない。
    自分が持っていないもの…家族だったり絆だったり…そこにある信頼や絆が妬んでいるのでは?とも思ってしまう。
    事件はまたも中途半端なまま次の物語へと引き継がれた。
    読みやすくて面白い物語だけれど、出来ればどこかすっきりとした気分を味わいながら頁を閉じたいものだ。

  • 2015年3月角川書店刊。2017年1月角川文庫化。シリーズ2作目。4世代前までの記憶を持つ超天才の春君の推理劇。タイトル通りのちょっとした事件の顛末のお話ですが、それなりに楽しめました。次作が楽しみです。

  • これの前に読んでた作品の影響で、本当に読みやすかった笑
    まあなかなか変態な感じでしたが、安心感があるのでよし!ですね笑

  • 読み合い、探り合いしてる感じがなかなか楽しい。セックスに関する話が随所に出るので結構きわどいですが、それを語る登場人物たちが淡々としてるので、艶っぽさはまったくない。
    主人公の春の説明が全くないので、前巻を読んでないといろいろ意味不明だと思う。

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著者プロフィール

一九六一年旭川市生まれ。札幌の広告制作会社に14年勤務。退社後執筆活動へ。
二〇〇三年『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』(講談社)でデビュー。著書に『HEARTBEAT』(東京創元社)、『東京公園』(新潮社)、『東京バンドワゴン』シリーズ(集英社)など。ほかに『うたうひと』(祥伝社)、『空へ向かう花』(講談社)、『brother sun 早坂家のこと』(徳間書店)などがある。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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