青くて痛くて脆い

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 463
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041052068

感想・レビュー・書評

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  • 住野さんも何作目かなぁ。
    今回は大学生です。

    2人で作った集まり{モアイ」があれよあれよ言う間に大きくなって
    居づらくなってやめてしまった楓くん。

    この楓くんが、恨みます。
    一緒に始めた子を。
    いや、一緒に始めたってより誘われただけなんだけどね。
    静かに火を燃やしながら恨みます。

    辞めてから2年半たって、就職決まって、
    潰しにかかります、この「モアイ」を。

    痛いより怖い。

    楓が怖い。
    ナイフよりも鋭利な見えない刃物で人を傷つける。
    ストーリーより何より、楓が怖い。

    最後に反省して、成長したってことになるらしいけれど
    いやいや、怖いし。
    その、なんていうの?
    意識高い系っていうの?
    もう、独りよがりで怖いんですけど。
    意識の高い人に失礼よ!!!

    んー、ちょっともう、おばさんはついていけないかなぁ。
    という感じです。

    モ:脆くて
    ア:青くて
    イ:痛い
    だそうです。

    上手いのか?これは上手いのか?
    わからん。
    個人的には「青くて、痛くて、恐ろしい」だったよ。


  • 心に刺さりそうなんだけどちょっと浅い。題材が自分よりだいぶ年下の大学生だからかな、青臭く思えてしまって、共感とまではいけなかった。

    誰かを傷つける理由が、自分が傷ついたからでいいわけないし、主人公の田端楓がなぜそんな簡単な初歩的なことに気付けなかったのか。モアイと戦うことから董介が手を引いたのは、楓が理想を追うことに意地になったためにモアイを潰すことが目的になり、最初に手を組んだ時の感情とずれが生じたんじゃないかなぁ、と思う。楓は当事者だったから視野が狭くなってしまった。

    後半にいくにつれて、楓自身の方が痛いヤツだった。出会った頃は秋好のことを痛いと思ってたくせに皮肉なもんだね。

  • 大学生の田端楓くんと秋好寿乃さんの2人で結成した
    理想を追いかけるサークル、「モアイ」。
    でも、そのモアイは月日が経ち、就職活動斡旋サークル的に
    なり、田端くんとしては納得がいかん!!
    だから、もとのモアイに戻すべく、奮闘する話。

    読んでて、なんだか痒かったー笑
    秋吉が授業最中に「質問してもいいですか?」と言い
    質問でもない自分の意見を言う所とか、
    田端くんが結成当時のモアイに恋い焦がれてる所とか…。
    タイトル通りに、「青くて痛くて脆い」って感じだった。

    どの登場人物にも感情移入できず、
    たんたんと話を読んでしまった。
    自分がもう少し若かったら、違う気持ちになれたかなぁー。

    • shintak5555さん
      未読の作品です。
      でも、どうしても感情移入できないという感覚!めっちゃわかります。
      なんでそうなる! という感じでイライラするんですよね...
      未読の作品です。
      でも、どうしても感情移入できないという感覚!めっちゃわかります。
      なんでそうなる! という感じでイライラするんですよね。笑
      だって、読者も人間だから好き嫌いあるし。笑
      2021/12/31
  • 大好きな住野よる作品・・・だったのだけど。

    今回も主人公は自分が傷つかないように 「他人には不用意に近づき過ぎない」ことを信条にして男子大学生になった田端楓
    そこで出会った同級生の秋好寿乃は、自分の意見を素直に話し、「みんなを幸せにしたい」とグイグイと楓との距離を詰めていく少女だった。
    理想や情熱を語りながら二人で作った思い出のサークルは いつしか巨大な学生組織にと変貌し・・・。

    住野よるの登場人物は いつも自分に自信がなく、ふがいないけど純粋で 愛おしい存在だったのに。
    そう そういう存在の危うさを見ないでいたのかもしえないのだけれども・・・。
    主人公の行動は、世間にきっと沢山いるひとたち。だからこそ 怖くて嫌悪感を覚えてしまう。

    コロナ禍のいま 疑心暗鬼になり 他人との距離を心だけでなく 物理的にも取らなければいけないだけに ちょっと辛い読書となった。
    さりげなくでいいから 優しい存在の主人公がいいなぁ。

  • 青くて痛くて脆い、その通り。30歳を越えた人には青すぎた…。

  • ・なりたい自分になれているのだろうか
    ・もう一度ちゃんと傷つけ

  • 大学で理想を追求するサークルを秘密結社を立ち上げた2人の学生。サークル活動に異を唱えて離反するも、残ったグループは肥大化し、理想を求めるどころか、学生情報を企業へ渡していた。最初の理念が崩れ、組織をあらんものと奔走する主人公。片や残って変わり行く理想を求め続けるもう一人の主人公。
    終盤の意見の相違は、本書のテーマそのもの。
    お互いの意見の衝突もありつつ、相手を理解していく葛藤は面白かつった。

  • あまりにも身勝手な。

  • 流石に主人公が自分勝手過ぎる。

  • この本に向いている人は
    学生もの
    就活生
    自分探し
    仕返し
    このキーワードに当てはまる人にお勧め!

    ネタバレなし
    住野よるさんの作品を読むのはこれで3作目です
    説教くさく、感動させようとしているのがわかる
    作品でした。
    心情表現がくどく文字とイメージのバランスが悪く
    飛ばし読みをしたくなる箇所がいくつもありました。
    就活生を主人公にして書かれています
    主人公がモアイという部活を立て直すために行動する話
    その動機が端的で理解しずらいし、モアイへの愛着も
    たいして感じられないので物語には入っていけませんでした。
    主人公もたいして魅力的ではないので流し読みをしていた感じ
    です。

著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

住野よるの作品

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