- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041052631
作品紹介・あらすじ
作家・御崎禅の担当になったあさひは、新作にとりかかってもらおうと必死だ。しかし御崎の下には人外が起こした事件が日々舞い込んでくる。ある日、死者が公園に現れるという噂が流れて行ってみると……。
感想・レビュー・書評
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うらやましい一冊。
シリーズ2は3編+extra。
いきなり第一章から狸に化かされ泣かされた。
親子の別れ、背中を押す優しさにじわじわと涙腺が緩んだ。
何かと頼ってしまいたいけれど遠慮するあさひ、対して頼るべきだと言ってくれる人外チームの温かさがたまらない。
こう言ってくれる関係ってうらやましい。
あさひの、これだけは譲れないと主張する強さも眩しかった。
みんな良いこと言うな。
人外って人間よりも人間らしい心を持っているのかな。
extraのルーナちゃんがめちゃくちゃ可愛かった。ルーナちゃんが淹れてくれる紅茶が飲みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第3章のドッペルゲンガーが怖かった。自分に似てる人っているのかもね。行ったこともない居酒屋で、
いつもありがとうございますって言われたことあるもん。ヒィー! -
狸出てきた!そうか、狐もいるんだし…と思い直す(笑)
よく考えたら化け猫もいるしね。
ちょっぴり悲しくて切なくて、そしてホラーな展開の巻でした。
次はどんな人外が出てくるのか楽しみ。 -
1話目の狸は、妖怪の類じゃなくても人が人に対する慰めの掛け方の塩梅が難しいところ。2話目は受け入れづらいのがしょうがない現実。ディズニーのようなハピエンおとぎ話になかなかならないよね。3話目、見方によっちゃのっぺらぼうの孤独は可哀想。せめて心を入れ替えたら周囲に認められるかも。ラストの猫ちゃん、あさひに懐く日は来るのでしょうかw。
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今回は短編3章と番外編1章で構成されています。3編それぞれの別々の話かと思ったところ、ある人外の存在が軸となっており、あさひが危険な目に遭います。あさひが窮地を逃れるために言ったこと(あさひらしいといったらあさひらしい)にクスリと笑ってしまったのと彼女の持つ心の強さを思わせるものでした。
番外編は御崎の使い魔・ルーナがまだただの猫だったときの話で、今まで謎であった彼らの過去が明かされたと同時にルーナが御崎をどれだけ大事に想っているのかが伝わってくるものでした。