カブキブ! 6 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.77
  • (9)
  • (31)
  • (20)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 192
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041052648

作品紹介・あらすじ

文化祭での公演を、歌舞伎十八番の内「毛抜」に選定したカブキ部一同。いよいよ本格的な練習を始めるものの、因縁の演劇部と、再び公演場所を奪い合わねばいけない事態となり…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 夏祭りの事件の解決から、文化祭公演直前までを描く6巻。

    困難は解決してもゆくけれど、ずっと重い空気が拭えず、ああ、1・2巻の頃はよかったとつい思ってしまったので☆4に。

    けれど、涙腺が緩む瞬間がたびたびあって、しみじみよい本だ、とも思う。

    冒頭の渡子の独白。寄る辺なき身にたった一人救いを求めたその人。この先は想像がつく。この1pだけで秀逸と思う。

    白銀屋に来た生島さん。頑固だけれど、僅かに変わりゆく蛯原くん。そして、侮れない祖父。カブキ部のため、ではなく、きっと蛯原くんのためを考えているのだろう。

    自分が演劇部と揉める原因となったため、身を引こうとする芳先輩に「いい演技をしてください」というクロ。泣ける。
    クロは本当にいい子だ。渡子は偽善だと怒るけれど、心根のまっすぐな青年だと思う。クロを見ていると、母親とおじいさんとサイコさんと…いなくなってしまったのだとしても、深い愛情によって包まれていたのだということがわかる。

    トンボとクロのケンカ(?)のシーンは、クロの気持ちが痛いほどわかってしまい、辛かった。どちらも悪くない。トンボが言うことはもっともで、何も間違ってはいないし、クロを傷つけるつもりもなければ彼の中でクロに対する友情は揺らぎない。けれど、クロが感じてしまった裏切られたような感覚も、ものすごく分かってしまう。お互いに思いは変わらないはずなのに擦れ違ってしまう。渡子ちゃんの存在も、演劇部とカブキ部の諍いも不穏ではあるが、結局のところこの二人の擦れ違いが一番堪えた。ここの二人の揺るぎない友情に支えられて、どんなに困難なことが起こっても絶対に大丈夫だと思えていたのに、ここが揺らいでしまうことが一番辛い。でもきっと、乗り越えられるのだと思って見守るしかない。

    クロが渡子に突撃したところはよかった。トンボを盗られたみたいで嫌だったんでしょ?って言ってしまえるクロが好きだ。もっとぶつかって、渡子を丸裸にしてしまえばいい。それは、もしかしたら存分に嫌われているクロにしかできないのかもしれない。

    蛯原くんとクロが部室で二人で脚本を考えるシーン、いいなぁ。
    蛯原くんも早くクロに毒されてしまえばいいのに、と思う。
    でも、そうならないところが彼の魅力なんだけれど。丸ちゃんにはすでにツンデレとか言われていて草。

    表紙絵、なんか見たことあるなぁと思っていたら、イシノアヤさんでした。
    イシノアヤさんの絵好きです。この表紙絵でクロとトンボが再生されるので嬉しい。

    読み疲れて感想がまとまらず。

  • 2018年4月西宮図書館

  • 高校生部活動,文化祭,少し変わった歌舞伎部ながら,王道の高校生もの.なんだかんだと揉めながらも友情を育み支え合ってとうとう発表会の舞台.やっとここまで来たかと思ったらまさかのクロの不在.ここへ来てのアクシデント.遠見先生も胃が痛くなるわけだ.早く7巻目を読みたい.

  • えー!そこで終わり!?

  • 歌舞伎に費やす高校生の話。

    けぬきをやることを決めて、演劇部とのいざこざを乗り越える話

  • やっぱりカブキブの公演はハプニング!?

    文化祭に向けて、協力してくれる人も増えつつ、仁とも束の間いい時間が過ごせても、やっぱり大事件は起こった。演劇部部長・舜は悪い人ではないようで、でも利用されるタイプだな、と。特に女子には。演劇部との関係がうまくいくかと思いきや、トンボとクロの仲が微妙に。それが解決して、さあ、文化祭公演となればいいものの、直前にクロが行方不明。これはもしかして渡子がキーパーソンになるのだろうか。

  • 「世の中に、誰かひとりだけの責任で起きていることなんかない。いろんなことが関係し合い、影響し合っている。最初に生じたほんの小さなズレが、いつの間にか大きなズレになってるなんてよくあることだ。」
    トンボ、なんでそんなに早く大人になっちゃったかな?だからこそ黒悟といいコンビなのですが…もっとわがまま言ってもいいのにな…

  • 2017/11/21
    ほらまたすごいとこで終わるー
    もう既刊ないんだってば。
    クロとトンボのギクシャク萌える。
    トンボももうちょっとぶちまけて欲しい。
    そのほうがかわいいやん。高校生なんだもん。
    それにしても何気に生い立ちに癖のある子が多いね。
    いい学校なのにね。
    みんな何かしらあるもんだけどそれにしてもね。
    私が知らないだけでみんな何かしらあるのかな。
    私も言ってないことあるもんな。

  • ここで終わるんかい!ってな続き方。

  • またなんというところで終わるのーー。
    ようやく一息つけて、いざ文化祭の舞台へ!というところで事件勃発とは。
    メンバーが足りない、演劇部との確執、クロとトンボの初喧嘩などまー前作にに続き盛り沢山。
    でもこのシリーズってトラブルがあっても、嫌味なく解決していくしキャラクターが各々、自分を客観視出来てるから読んでいて楽だし、素直さに心がほっとする。
    仁も少しずつ変わってきたし、引き続き楽しみ。

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

榎田ユウリ(えだ ゆうり)
東京都出身の小説家。 一般小説を書く時は「榎田ユウリ」名義、BL小説を書く時は「榎田尤利」名義と使い分けている。
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田尤利名義では「魚住くん」シリーズ、「交渉人」シリーズが代表作。
榎田ユウリ名義では、2007年から始まる「宮廷神官物語」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、「妖琦庵夜話 」シリーズ、「死神」シリーズなどが代表作となる。

カブキブ! 6 (角川文庫)のその他の作品

カブキブ! 6 (角川文庫) Kindle版 カブキブ! 6 (角川文庫) 榎田ユウリ

榎田ユウリの作品

カブキブ! 6 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする