無貌の神

著者 :
  • KADOKAWA
3.71
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本棚登録 : 246
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041052693

作品紹介・あらすじ

貌のない神は、喰う――。赤い橋の向こう、世界から見捨てられたような禁断の地にさまよいこんだ私。
かの地の中心には、顔のない神が坐して、輝きを放っていた。万物を癒やす力を持つその神には、代々受け継がれている秘伝の奥義があった。そのことを知った私がとった行動とは?(「無貌の神」)デビュー作『夜市』を彷彿とさせる表題作ほか、生きることにつきまとうやるせなさをあぶりだしながら、時代も国籍もジャンルも縦横無尽に飛びこえ、自由闊達、神話的な語りの境地をみせる傑作ブラックファンタジー全6作!

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに恒川さんの本を読んだけど、相変わらずあっという間に不思議な世界に連れてってくれる方でした。
    短編はいつも物足りなくて苦手なのが多いんですが、恒川さんの本は内容が濃いせいか、全然物足りなさを感じた事がありません。
    不気味だけど、素晴らしかったです。

  • 恒川氏の著作は全部読んでいるけれど、中毒性があるのは相変わらず。でも夜市や草祭、秋の牢獄といった秀逸な短編集が多い氏の著作の中では、割とあっさりとしているかなというのが個人的な印象。表題作は金色機械を彷彿とさせる。最初は少し湿った風が、最後にはカラリと乾いたそよ風が吹き抜けて行くような、風を感じる話が多かったように思う。その風が吹き来るのはきっと、異界とこの世のあわいにある場所なのだろう。

  • 改行が多かった。いや、内容は面白かったんだけど感想の第一にくるくらいには改行が多かった…ソフトカバーでも良かったんでは。
    最初と最後のお話が好きだったな。

  • 残酷さ、不条理さと優しさが同居する、深い余韻の残る幻想短編集。神話や伝説、民話を彷彿とさせる世界観に引き込まれ、まさに別の世界を旅している気分になる作品ばかりで、ずっと浸っていたくなる。
    連作というわけではないのだが、イメージは繋がり、囚われた人々の生きる上での選択が描かれる。
    『無貌の神』と『死神と旅する女』が特に好みでした。

  • ★4.0
    「かいむる、あぶなくない〜」

  • 残念ながら全く好みではなかった。

  • 深い闇の中、ひっそりと閉ざされ世間から「忘れ去られた」場所…恒川さん独特の世界観に心がざわざわする。
    異質でありながらも、我々の日常と隣り合わせに存在する気配に戦く。

    それは世界から見捨てられたような場所。
    けれど一本の赤い橋を渡ればいつか辿り着くかもしれない恐怖。
    「渡ってはならぬ、渡ってはならぬ、真っ赤な橋の向こう側」
    止められると渡りたくなる人の弱さ。

    今回も恒川さんは静かに鮮やかに読み手の心を突く。
    特に表題作と『死神と旅する女』『カイムルとラートリー』が心に残った。
    カイムルが飼いたい!

  • これぞつねかわこうたろう、真骨頂か、しかしどれももっともっと深く読みたい、短くてもったいない、一本で一冊書いてほしい。

  • 怖い話かと思いきや、どちらかといえば大人向けの不思議話でした。表紙は怖いのですが、中身は怖いというよりも淡々と進む夢幻譚・・・。やや淡白な内容。喋る獣と遠見の力を持つ王女の交流や影男に記憶を吸い取られている男、遠島になった男が持っていた青い天狗の面、ものすごい怖い話になりそうなのに怖い話ではない、不思議。

  • あいかわらず最初の数行で独特な世界へ連れて行ってくれる。

    今回はお話の終わり方がちょっとあっさりしていたように感じた。

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