無貌の神

著者 :
  • KADOKAWA
3.74
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本棚登録 : 263
レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041052693

作品紹介・あらすじ

貌のない神は、喰う――。赤い橋の向こう、世界から見捨てられたような禁断の地にさまよいこんだ私。
かの地の中心には、顔のない神が坐して、輝きを放っていた。万物を癒やす力を持つその神には、代々受け継がれている秘伝の奥義があった。そのことを知った私がとった行動とは?(「無貌の神」)デビュー作『夜市』を彷彿とさせる表題作ほか、生きることにつきまとうやるせなさをあぶりだしながら、時代も国籍もジャンルも縦横無尽に飛びこえ、自由闊達、神話的な語りの境地をみせる傑作ブラックファンタジー全6作!

感想・レビュー・書評

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  • 【昔読んだ本】
    あれ、これだけ登録してなかったようです。
    ”カイムルとラートリー”がすき。かいむるうが可愛い。架空の獣を書くのも恒川さんは本当に上手です。
    全体的に、恒川さんらしい不気味で切ない作品が揃っていると思います。
    ”無貌の神”の変な動きや餅のくだりなんかは”らしい”奇妙さでついニヤニヤしちゃう。
    いつも大好きな作品が詰まっている恒川さんの短編集ですが、”十二月の悪魔”だけあまり印象に無くあらすじ読んでもあんまり思い出せず…

  • 久しぶりに恒川さんの本を読んだけど、相変わらずあっという間に不思議な世界に連れてってくれる方でした。
    短編はいつも物足りなくて苦手なのが多いんですが、恒川さんの本は内容が濃いせいか、全然物足りなさを感じた事がありません。
    不気味だけど、素晴らしかったです。

  • 恒川氏の著作は全部読んでいるけれど、中毒性があるのは相変わらず。でも夜市や草祭、秋の牢獄といった秀逸な短編集が多い氏の著作の中では、割とあっさりとしているかなというのが個人的な印象。表題作は金色機械を彷彿とさせる。最初は少し湿った風が、最後にはカラリと乾いたそよ風が吹き抜けて行くような、風を感じる話が多かったように思う。その風が吹き来るのはきっと、異界とこの世のあわいにある場所なのだろう。

  • 改行が多かった。いや、内容は面白かったんだけど感想の第一にくるくらいには改行が多かった…ソフトカバーでも良かったんでは。
    最初と最後のお話が好きだったな。

  • 恒川さん、ジャンルとしてはホラー小説家ですね。私は原則としてミステリーとホラーは手を出しません。でも何人かの作家さんは例外的に手を出していて、恒川さんもその一人です。

    ホラー小説とは「恐怖を主題として、読者に恐怖感を与えるため(恐がらせるため)に書かれた小説。」だそうですが、恒川さんの作品はちょっと違うようです。確かにホラー的な残虐さは有ります。でもその残虐さは恒川さんの物語の世界感を浮き立たせるためのもので、後に残らないようなのです。ですからホラー小説と言うより幻想譚と呼んだ方が相応しい気がします。

    「無貌の神」「青天狗の乱」「死神と旅する女」「十二月の悪魔」「廃墟団地の風人」「カイムルとラートリー」の6編。連作ではなく、それぞれ独立した短編です。
    読み始めると直ぐに夫々の世界に引きずり込まれます。説明的な文章も無いのに、いきなり異世界にしかも何の抵抗も無く入らせてくれる。これが恒川さんの腕なのです。また、各短編が充分に長編化出来そうな異世界を持っているのに、詰め込む事をせずにかなりサラリと描かれます。「余白の美」のような気がします。
    もっとも印象に残ったのは「カイムルとラートリー」。柔らかく暖かなエンディングが一冊の締めくくりに相応しく感じました。

  • 短編集。以前読んだ本と似たような内容があったな。

  • 独特な世界観に浸れて楽しい読書だった。
    「死神と旅する女」が特に良かった。

  • 残酷さ、不条理さと優しさが同居する、深い余韻の残る幻想短編集。神話や伝説、民話を彷彿とさせる世界観に引き込まれ、まさに別の世界を旅している気分になる作品ばかりで、ずっと浸っていたくなる。
    連作というわけではないのだが、イメージは繋がり、囚われた人々の生きる上での選択が描かれる。
    『無貌の神』と『死神と旅する女』が特に好みでした。

  • ★4.0
    「かいむる、あぶなくない〜」

  • 残念ながら全く好みではなかった。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2018年 『滅びの園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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