無貌の神

著者 :
  • KADOKAWA
3.73
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本棚登録 : 335
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041052693

作品紹介・あらすじ

貌のない神は、喰う――。赤い橋の向こう、世界から見捨てられたような禁断の地にさまよいこんだ私。
かの地の中心には、顔のない神が坐して、輝きを放っていた。万物を癒やす力を持つその神には、代々受け継がれている秘伝の奥義があった。そのことを知った私がとった行動とは?(「無貌の神」)デビュー作『夜市』を彷彿とさせる表題作ほか、生きることにつきまとうやるせなさをあぶりだしながら、時代も国籍もジャンルも縦横無尽に飛びこえ、自由闊達、神話的な語りの境地をみせる傑作ブラックファンタジー全6作!

感想・レビュー・書評

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  • ”カイムルとラートリー”がすき。架空の獣を書くのも恒川さんは本当にお上手です。かいむるうが可愛い。
    全体的に、恒川さんらしい不気味で切ない作品が揃っていると思います。
    ”無貌の神”の変な動きや餅のくだりなんかはめっちゃらしい奇妙さでにやにやしちゃう笑。
    いつも大好きな作品が詰まっている恒川さんの短編集ですが、”十二月の悪魔”だけあまり印象に無くあらすじ読んでもあんまり思い出せず…

    • くどうさん
      こんにちは~!
      恒川さん読んだことないんですが、tiraronさんの感想読んだらとても気になる作家さんになりました~。
      こんにちは~!
      恒川さん読んだことないんですが、tiraronさんの感想読んだらとても気になる作家さんになりました~。
      2018/10/26
    • tiraronさん
      こんにちは!!ありがとうございます!!嬉しいですー!面白いので是非読んでみてください♡夜市や秋の牢獄からだと入りやすくておススメです!
      こんにちは!!ありがとうございます!!嬉しいですー!面白いので是非読んでみてください♡夜市や秋の牢獄からだと入りやすくておススメです!
      2018/10/27
  • 各短編が始まるたびに、ホラーや童話のような異世界の色気に飲みこまれる。それを語る凛とした文章も、すぐ隣にあるような現実感の芯を通していて魅力的。
    表題作に加えて『青天狗の乱』『カイムルとラートリー』が特にお気に入り。

  • 久しぶりに恒川さんの本を読んだけど、相変わらずあっという間に不思議な世界に連れてってくれる方でした。
    短編はいつも物足りなくて苦手なのが多いんですが、恒川さんの本は内容が濃いせいか、全然物足りなさを感じた事がありません。
    不気味だけど、素晴らしかったです。

  • いつもの恒川ワールドが感じられる、安定した短編集だった。異世界でありながら、リアルさをひしひしと感じる、絶妙な描写がたまらない。

    「無貌の神」
    神と無気力な人々の話。面白かった。
    ある意味、理想郷ともいえるかもしれない。

    「青天狗の乱」
    幕末から明治初期にかけての混乱を
    面白い切り口で表現されている。
    異世界云々ではなく、あの時代は、
    今から見れば異常な世界だよな。。

    「死神と旅する女」
    タイムパラドックス的な話。
    時影の、人を超越しながらも、
    人っぽい感情があるのが面白い。

    「十二月の悪魔」
    SFのような話。
    これは、ちょっと印象に残らなかった。

    「廃墟団地の風人」
    母体不明な風人の話。
    よくこんな話を考え付くな、と思う。
    異世界というより、普通に人間が怖いと思う話。

    「カイムルとラートリー」
    君の悪さや恐怖などはなく、
    少し不思議な美しいおとぎ話のような話。
    この話だけ見ると少し物足りないが、
    他の作品と連なる中にあっては、
    ほんの最後を飾るにふさわしい、
    後味の良い話であった。

  • 恒川さんの作品 初めて読みました。
    読みやすかった。

  • ちょっと現実とズレた向こう側の世界。
    その世界観が素晴らしい。
    私の好きな恒川作品でした。

  • 久しぶりに恒川光太郎作品を読みました。恐ろしいのに独特の静けさがあって好きです。達観してるのに、奥に若々しい活力を秘めているようなところが、魅力だと思いました。

    特に印象深かったのは表題作「無貌の神」です。
    顔のない神は人を食い、人は神を殺して屍を食べる。殺した者が新しい神になり、また人を食うという奇妙な堂々巡りはまるで小さな食物連鎖。一度その輪に加われば橋は消え、逃げられなくなる。
    私とガモウの、光点になって消えるというのは、どういうことなのでしょう。理を犯した罰でしょうか。穏やかな死であればと願うばかりです。

    それから、本作にはいわゆる絵に描いたような悪人がちょこちょこ出てきます。殺人者やら麻薬の売人やら侵略三昧の皇帝やら。ほぼ死んでしまうのですが、ちらと人間らしい弱さやら慈しみやらを見せることがあり、ほどよい距離感だと感じました。

  • 恒川氏の著作は全部読んでいるけれど、中毒性があるのは相変わらず。でも夜市や草祭、秋の牢獄といった秀逸な短編集が多い氏の著作の中では、割とあっさりとしているかなというのが個人的な印象。表題作は金色機械を彷彿とさせる。最初は少し湿った風が、最後にはカラリと乾いたそよ風が吹き抜けて行くような、風を感じる話が多かったように思う。その風が吹き来るのはきっと、異界とこの世のあわいにある場所なのだろう。

  • 改行が多かった。いや、内容は面白かったんだけど感想の第一にくるくらいには改行が多かった…ソフトカバーでも良かったんでは。
    最初と最後のお話が好きだったな。

  • 暴力と不条理にあふれた世界に生きるやるせなさを幻想的にあぶり出す短編集。
    この世か、あの世か、別世界か…。大人のための暗黒童話全六篇。
    不思議で不気味、どことなく懐かしく、目にしていないのにも関わらず、美しいと感じられるのが本当に凄い。
    恒川氏ならではの世界観を堪能しました。人語を話す獣カイムルがお気に入り(^^)
    「かいむるぅ」かわいい。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2019年 『白昼夢の森の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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