芋虫 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 115
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041053010

感想・レビュー・書評

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  • 江戸川乱歩の短編。
    ホラーです。想像するのも何だか・・・気の毒。

  • あぁ、著者はこの物語で純愛を描きたかったのか。

     ある軍人が、戦争で両手両足を失って帰ってくる。
     彼は世間的には立派な英雄として迎えられ、
     美しく貞淑な妻は献身的に世話をする。
     が、それは世間の目に映る表面上の姿だったりする・・・

    この人間の心理を追い詰めていくような、
    「人間とは何か」「愛とは何か」というところまで
    強引に引きずり込まれる文章といい、
    この後味の悪さの素晴らしさといい、
    江戸川乱歩作品で一番印象に残っています。

    R指定だけど、傑作です。

  • 結構衝撃を受けた作品。江戸川乱歩は読んだことがなくて、一番最初がこれだったからイメージが大きく変わった。でも残酷だけど心惹かれる話だった。官能的と言えばいいんだろうか。目を背けたくなるような描写もあるのに、何故か目をそらせない。そんな感じの一冊。今まで読んだ作品の中でもここまで強烈に残ってるのも珍しいというくらい心に残る話だった。

  • 目を背けたいのに、覗いてしまう。
    なまなましい匂いすら感じる一冊。

  • 土蔵の中の秘密。
    戦争で四肢を失い、包帯で巻かれた夫にしめす、妻の異常な行動。江戸川乱歩の作品の中でも、特にどす黒い闇を感じるが、そこに引きずり込まれる。

  • 凄く好き。酷い話ではありますが。

  • 乱歩でいちばん好きな話

  • 後ろめたいエロス。

  • 好きな本ではないつもりなのですが何かの拍子に読みたくなる本です。恐るべし乱歩。

  • 個人的に人間の複雑な部分を思い知る作品だと思う。
    高校の時の先生が「これ、日本で最初のSM小説じゃないか?」と言っていたけど本当なんかね?
    まぁ、そういう話です。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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