黒蜥蜴,妖虫 (角川文庫 緑 53-2)

  • KADOKAWA
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041053027

作品紹介・あらすじ

黒ずくめのイブニング・ドレスに豊満なからだをつつむ暗黒街の女王"黒とかげ"。バラのように上気した左腕には、とかげの刺青が妖しくうごめいている。ダイヤに魅せられた彼女が、宝石商令嬢の誘拐を計画して、名探偵明智小五郎に鮮やかに挑戦。かたき同士がほのかに愛情を感じ合いながら、神出鬼没の追う者と追われる者とのトリッキイな知恵の戦い!身の毛をそっと逆なでしたような奇妙な快感、乱歩作品の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 探偵ものの江戸川乱歩をきまぐれに読みたいと思って古本屋で買った。黒蜥蜴は有名だし。
    しかしわたしには合わんかったな…。話自体はとても面白い。追ったり追われたりのドキハラが続いて面白かった。しかし、黒蜥蜴のラストで明智小五郎に対して恋愛感情を抱いていたとゆーのが意味わからんし、それに応えたいと思う明智も意味わからんかった。お互いに特別な存在になっていたというのは分かる。でもそれが恋愛感情でしたっつーのはおかしいやろ。違和感がすごい。
    妖虫の方も最後まで読まんければ楽しい。肝心の最後がちょっと…犯人の動機がありがちといえばありがちやけど、多分女性じゃないとそういう動機にはならないなとゆーところがね。黒蜥蜴の恋愛感情にも言えるけど。まあそれはそれで別にいいんやけど。あと、使わなくていい場面で猫を使ったのがもーだめでだめで。フィクションなんだからと言えばそれまでなんやけど、依頼者の飼い猫やで…むりやろ…わたし、そーゆーのはフィクションだからおはなしだからと割り切って読む(価値観とか思想も)けど、なぜかこれはうっ…となってしまった…ごめんな…

    いやでも話はほんとに面白かったんよ。
    らんぽの探偵もの以外でハズレだなーと思うことはなかったので期待してたけど、まあへんなとこに引っかからんければ面白いよ。

  • ここには出ていませんが、初版を読みました。かつての文書の穏やかなスピードにクラクラ。

  • 実際はこれの前の版(昭和48年初版)。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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