化人幻戯 (角川ホラー文庫)

著者 : 江戸川乱歩
  • 角川書店 (1994年4月発売)
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  • 本棚登録 :116
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041053171

化人幻戯 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387166702.html)
    (収録作品)化人幻戯(日本探偵作家クラブ賞候補(1956/9回))/堀越捜査一課長殿/防空壕/断崖(探偵作家クラブ賞候補(1951/4回))/凶器/灰神楽

  • 怪奇かミステリか迷うところだ。
    探偵小説ってヤツなんだけど。

    なかなかよくできたプロットで
    明智小五郎シリーズを読もうと思う人はこういうのを求めているんだろうな、
    という内容。

    中編一編と短編五編という構成で、
    全てがそれぞれの特色があって面白い。
    密室トリックを使用したミステリらしいミステリがあり、
    手紙があり独白があり、犯人目線があり、
    本当にバラエティに富んでいる一冊である。

    ただ、『防空壕』が、私的にはちょっと勿体無い気が。
    もちろん狙ってしていることなのはわかるんだけど。
    二部構成の一部目がちょっと異様な感じの謎に富んだ話なのに、
    二部目でそれをブチ壊しにしているんだよね。
    アイロニックな感じなのはわかるんだけど...、
    それにしてもちょっと酷い。
    と思う。

    作品の出来にはばらつきがある江戸川乱歩の中では良品。
    確か初期なんだよね。
    だからかな。

  • 今回の読評は今年2冊目の江戸川乱歩です。数編の作品が入っていますが、3分の2は表題作品『化人幻戯』なので、そちらの話を中心に。

    作品のあらすじとしては、金持ちで推理小説マニアの夫婦のもとに住込の秘書として雇われた主人公。家によく通っていた夫の部下が殺されていく中、若い後妻の奥さんと秘密の関係になったりする主人公。結局は、愛情の極致を殺すことだと思っている奥さんが犯人なのですが(殺された部下とも不倫していた)、主人公が殺されるすんでのところで、名探偵・明智小五郎がさっそうと救ってくれます。ちなみにこの作品の明智さんは50歳を超えているそうです。元気!

    内容としては、しっかりと組んである時間差トリックと、夫を犯人とする奥さんの推理+明智小五郎の真実の推理で読者を二度驚かせる構成、そして倫理の欠けている魔性の女(奥さん)の説得力ある描写、と、200ページほどながら十分に楽しませてくれる内容です。いやぁ、やっぱりさすがの乱歩先生。

    他の数編を読んでいて思いましたが、やはり僕は人間の奥底に潜むものに興味があり、江戸川乱歩作品はそこに共通性を感じます。だからすごく面白いんでしょうな。

  • 久しぶりに大人向け乱歩先生。もう読んでないの少ないなあ…。「化人幻戯」面白かったです!魔性の本能のまま次から次へと…。魔性のサイコパス。でも魔性ならわたしカマキリよりトカゲ派です。「断崖」は星先生のショートショート風。ブラックでしたww正当防衛恐るべし。五編全部楽しめました!

  • 「化人幻戯」「堀越捜査一課長殿」「防空壕」「断崖」「兇器」「灰神楽」

  • 100309(n 100605)

  • 愛しいから殺すって、好きになるといぢめたくなるのと似てるなぁ。。。と。
    気持ちは解るけれど、やってはいけませんね。

  • 初の江戸川乱歩。長編1作・短編5作収録。本編前に描いてあるカマキリの意味を読み終わった後に理解できる。トリックを考える推理が中心でありながらも、人間の心理模様も書かれていて、特に、短編では人物の心理を読むことができた。決して読みにくい作品ではないと思う。

  • 戦後に書かれた作品を集める。長編の表題作と短編五本。頭に来るのは、「解説」がありながら、そして文庫化された年数は記載されているにもかかわらず、これらの作品の初出がいつ、いかなる媒体なのかについては何の説明もないことだ。おい歴彦(←社長)! しっかりしてくれよ! 萩原健太さんのようなことを書いてしまうが、乱歩はもう文学史の一部なんだらかそういうことしっかりしてくれないと。光文社文庫で全集の刊行が始まっているようだが、そこら辺のデータはしっかりしているのだろうか。

    さて、『化人幻戯』。収録作品はほとんど再読。随分前に読んだようだが、内容ほとんど忘れていたから楽しく読めたが。タイトル作、トリックは凡庸だが、犯行の動機にはかなりシビれる。それから、乱歩ってここまで官能的に、つまりエロく書いたんだっけ、と驚いた。

    他の短編では「堀越捜査一課長殿」の印象が記憶に残っており、また今回も強く印象に

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