- Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041053201
作品紹介・あらすじ
奇人資産家・伊志田鉄造の一家を血の惨劇が襲う。物屋敷のような洋館で、一人また一人と犠牲者は増え、遂には犯人を追う明智小五郎も凶弾に倒れてしまう。事件の裏に秘められた一家の真実とは?怪奇ロマンあふれる表題作「暗黒星」他、4編を収録。
感想・レビュー・書評
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(収録作品)暗黒星/お勢登場/目羅博士/木馬は廻る/幽鬼の塔
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短編集。というか中編+掌編集?
暗黒星。明智小五郎はこの話だけ。途中からうすうす犯人がわかってしまうのは昔なのでご愛敬。ホラータッチは流石。
お勢登場。胸糞。
目羅博士。作者が出てる。不思議な話。
木馬は廻る。犯罪がない珍しい話らしい。
幽鬼の塔。
素人探偵河津三郎の異常とも呼べる好奇心と悪戯心に最初は不快さを感じたが、途中殺されかけたこともあり、だんだん気に入った。
最後にあっさりと手を引くのもよかった。 -
中身は中編、短編合わせた5作。
タイトルになっている「暗黒星」は明智探偵が主人公の話である。資産家伊志田家を襲う連続殺人なのですが、犯人はなんとなく読める人には読めてしまうのではないかなぁと思います。
個人的には「幽鬼の塔」のほうが、なぜ事件が起こったのかが気になって面白かった。 -
表題作よりも収録作品の「幽鬼の塔」が良い。
傑作だ! -
「暗黒星」「お勢登場」「目羅博士」「木馬は廻る」「幽鬼の塔」
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江戸川作品の中で一番好き。
トリックは決して派手ってわけじゃないけど、だからこそスムーズでスマートでかっこいい。
事件背景や設定も何となく怪しくて、おどろおどろしい雰囲気を漂わせているのがいい。
小学生の時にドラマ版を見たけど、映像やセリフや演出を今でも鮮明に覚えているぐらいの傑作だった。
実写が原作を超えた珍しい作品かも。 -
「ヤ、失敬失敬」とかこの頃の日本語が好き。
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080914(n 081102)
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『目羅博士』という短編は、月の光の妖しい美しさが端的に表されていて月が好きな私は大変共感が持てた。