鏡地獄―江戸川乱歩怪奇幻想傑作選 (角川ホラー文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784041053218

感想・レビュー・書評

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  • 乱歩作品の中の、猟奇怪奇幻想ものを集めた短編集。
    ずっと読みたいと思っていた「パノラマ島奇談」と「陰獣」が一冊に入ってるなんてお得な一冊!やっと読めてうれしい。
    「パノラマ島奇談」映像で見てみたい。めくるめく原色の世界にくらくら。海中トンネルの描写なんか、大きい海洋生物恐怖症の私には鳥肌ものでした。あと、無意味に巨大な機械が回り続ける機械国とかも、怖すぎる…。
    「陰獣」作中の平田一郎が乱歩自身=平井太郎を彷彿とさせ、他の乱歩作品のネタが沢山出てくるところがまさに乱歩作品ボスラッシュという感じで面白かった。そして予想外の結末。一粒で二度も三度も美味しい作品だった。
    他には「踊る一寸法師」もお気に入り。狂気に満ちたラストの情景が恐ろしすぎて夢に出そう。
    どの作品もぞくぞくするような妖しさ恐ろしさ満載で、満足。

  • 一番怖いのは人間かも。「パノラマ島奇談」の世界に心惹かれた。

  • 江戸川乱歩、初読み。

    「人間椅子」って、こんな物語やったんか…個人的には二段オチじゃない方が良かった。最初のオチで終わらせといて欲しかった。
    「芋虫」…悲しい話やった…。
    「踊る一寸法師」も面白かった!緑さん、やるな!
    「パノラマ島奇談」は入り込めんかった。読むの疲れた。
    「陰獣」も終わり方がどうも…アカンかったなぁ。

    この中で一番印象深いのは「芋虫」

    2013.07/02 読了。

  • 芋虫で少し泣いた。

  • 2012/12/31

  • フィギュア、ストーカー、テーマパーク・・・乱歩がかつて蠱惑的な幻影として描いた世界はいまや現実の核である。

  • 「鏡に自分が映る恐怖」
    乱歩は人間が人間らしいところを、
    小説に綴っただけであり、それは恐怖と、
    置き換えられることができるのである。
    乱歩の小説の言葉にできない感情は、
    人間の海によく似た無意識を表しているのである。
    そして、無意識から飛び出た現実こそ、
    人間なのである。
    「人間椅子」「人でなしの恋」「芋虫」は、
    あり得ない話ではない。それは事件でもあり、
    世界である。しかし、その恐怖は、
    全て人間が牛耳っているのである。
    そこには、人外のものはでていない。
    鏡が怖いのはそれには人間が映っているからなのである。

  • 独特の、生々しく気色悪い世界を描く江戸川乱歩の作品集です。夏にはいいかもしれないですね。

  • タイトルは鏡地獄。
    他に陰獣やパノラマ島奇談も掲載

    三津田信三のホラー作家の棲む家の端々に登場する
    江戸川乱歩の小説たち、以前に買ったままになっていた
    冊子の中に作中に登場した陰獣が掲載されているのを思い出し
    再読(とはいっても鏡地獄を読んだだけ)した
    陰獣はホラー探偵小説ぽっくて今でも読めた。
    おどろおどろした雰囲気は三津田や横溝らを思い浮かべる・・

  • 乱歩が人間存在の猟奇的で夢幻的な側面を掴み出してきた作品群。いづれも文句無く面白い。「人でなしの恋」非人間に人間を見てしまうエロティシズムの不可思議。「芋虫」愛欲と支配欲の狂気。「白昼夢」生温い晩春の空気に包まれた白昼の悪夢、粘着質の狂気と隣り合わせの乾いた日常が印象的。「パノラマ島奇談」主人公と妻の"死の遊戯"は凄絶、自ら創り出したユートピアに向けて放たれる最期の花火は鮮烈。「陰獣」本書の中では最も推理小説的、開かれた結末がいい。

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