陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション (4) (角川ホラー文庫)

著者 :
制作 : 田島 昭宇 
  • KADOKAWA/角川書店
3.91
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本棚登録 : 542
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041053317

作品紹介・あらすじ

探偵作家の寒川に、資産家夫人、静子が助けを求めてきた。捨てた男から脅迫状が届いたというが、差出人は人気探偵作家の大江春泥。静子の美しさと春泥への興味で、寒川は出来るだけの助力を約束するが、春泥の行方はつかめない。そんなある日、静子の夫の変死体が発見された。表題作のほか、愛する女に異常な執着を示す男の物語、「蟲」を収録。男女の情念を描いたベストセレクション第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 「蟲」が読みたくて再読。

    陰獣がいちばんすきなんだけど、
    乱歩の中でもかなり良作でビギナーにもおすすめな「陰獣」といちばんの変態作である「蟲」を一緒に収録するか!?角川よ!と思ったのだが(盲獣、闇に蠢くあたりも相当に変態だが)。まあお得ではあるかな。

    「悪魔の恋であった。地獄の恋であった。それゆえに、この世のそれの幾層倍、強烈で、甘美で物狂おしき恋であった。かれはもはや芙蓉のなきがらと別れるにしのびなかった。彼女なしに生きていくことは考えられなかった。この土蔵の厚い壁の中の別世界で、彼女のむくろとふたりぼっちで、いつまでも不可思議な恋にひたっていたかった。」(「蟲」より)

    …なんか切なくなる。

  • やっぱり、乱歩はエログロがいいわけで・・・。

    「陰獣」まぁまぁ、オチがわかったけど、
    「蟲」はすごいひきこまれた・・・
    あまりのグロさと、陰惨さに・・・。

  • 「陰獣」だけ読み終わった。「蟲」は時間切れ。

    静子の体温の描写がねちっこく病的で触ってみたい感じがする。読みにくくはないけどなんか最初から最後まで気温がおかしい。
    芍薬の大きな花束。

    江戸川乱歩を読もうと思ったのは恩田陸の「日本に乱歩がいてくれて本当によかった」からなんだけれども、なんとなくわかるような気がする。
    こういうことやってみたい、て書いてくれたっていうのは。
    パノラマ島読みたい。

  • 自身江戸川乱歩の読書デビュー作品。陰獣は正面から攻めて行くが、同本収録の蟲は嫌なところを攻めてくる感じ。蟲に感しては後半が非常にグロテスクな表現が散乱しているため、苦手な人にはオススメしない

  • 陰獣よりも、蟲の方が面白い。

  • 高校1年のときに夢中になって読んでた。表題の淫獣は非常に面白かったと記憶している。エロとサスペンスのバランスが絶妙で長さもコンパクトにまとまっていてたはず。
    あんまし、内容は覚えてないや。

  • 『蟲』のほうが印象に残ってる。暗くて気持ち悪くて江戸川乱歩って感じ。

  • なかなか完成度の高い中編集だと思いました…!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    個人的にはやはり表題作である「陰獣」の方に軍配が上がるでしょうか…。「蟲」も悪くはないんですけれども、解説にもある通り、乱歩自身の人格分裂みたいな…人間は一個体だけれども、その中に複数の性格を所有している…そのせいでの悩み…みたいなものが「陰獣」には描かれているようで、そこに僕は関心を寄せましたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    「蟲」も蟲でまた何とも気持ちの悪いお話ではありますけれども…読者にそういった想像を起こさせる乱歩の筆力にはまさに脱帽であります…!

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • H29.07.15 読了。

    前々から気になっていた作品。
    Amazon Kindleを購入し、全集を買ったのでまず読んでみた。

    乱歩が乱歩作品のパロディをやっているという、そんな昔からそういった手法があった、ということが斬新だと思った。

    ただ、個人的に乱歩氏の作品でマイナスだと感じるところは、
    二転三転、とどんでん返しがすごいのは良いのだけれども、
    だらだら長いよ!とだれてしまうところが結構ある点。
    短編が良いよね。

    タイトルの陰獣って、もっとエログロな展開なのかと思っていた。
    「淫」獣ではないことに、あとがきを読んで気付いた。
    新しめの文庫本だと、表紙がいやらしいので、「淫」だと勝手に思っていた。

    ストーリー自体は、まさにパロディ作品って感じなので、そんなにだった。

  • 「陰獣」/「蟲」の二編が収録。
    何故こんな、じめっとした艶めかしい表現が出来るのだろうか。

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著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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