黒蜥蜴 江戸川乱歩ベストセレクション (5) (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 552
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041053324

感想・レビュー・書評

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  • わたしが購入したものは、装丁が和風なタッチの百合のイラストで美しいです。
    百合というのも、官能的で話に合っていると思います。
    お話の中での表記は「黒トカゲ」ですが、タイトルは「黒蜥蜴」なのですね~。

    タイトルと美輪明宏が演じているということは知っていたのですが、読んだことはなかったので、わくわくしながら読みました。

    もともとスパイや怪盗ものが好きなこともあり、とても楽しく読めました。
    何といっても黒トカゲのキャラクターが素敵です。
    スタイルがよく、素晴らしい美貌を持つ女性、なのに一人称は僕で、盗賊。
    美しいものが好きで、宝石や絵画だけでなく人まで盗み、自分の嗜好のために殺してしまう。
    話の中の賭けだけでなく、キャラクターとしての魅力や存在感も明智探偵に勝っていると思います。
    盗みの手腕はそうでもないですが、盗んできた人間を剥製にしたり、溺れさせてみたり、なかなか非道なことをしていますが、それでも擁護というか、応援したくなる魅力を感じました。
    (基本的にわたしは割と何でも悪役を応援する傾向にはありますが…)
    単に悪い部分だけでなく、鮮やかな手腕や魅力的なキャラクター、たまに人間くさいところも描かれているからこそ好きになってしまうのでしょう。
    彼らに対する江戸川乱歩のやさしい眼差しというか父性というか、生み出したキャラクターへの愛を感じました。

    そのスタイルと美貌で、その盗みによって得た資産力で、大抵のことは思い通りにできる彼女が、どうして明智探偵に惚れてしまったのでしょうか!
    アイリーンがライバル視していたシャーロックホームズに自分と同等、それ以上の知性と魅力を感じ惚れてしまったように、彼女もある意味唯一自分を理解してくれる明智探偵を愛おしく思うようになったのでしょうか…。
    そうでなければ、顔と推理力、変装だけが取り柄の明智探偵ごときにマダムの心を盗まれてしまうなんて、許せません(笑)

  • 明智小五郎と美貌の女賊・黒トカゲの物語。

    2013.08.11 http://mediamarker.net/u/naokis/?asin=4309727999『魔性の女挿絵集』で紹介されているのを見つける。江戸川乱歩原作に対し、三島由紀夫が戯曲化した。
    2014.08.22 読書開始
    2014.08.24 読了

  • 最高。
    先にコミカライズの江戸川乱歩異人館の方を読んでおりその短編集の中でも特に好きな話だったけど、それでも妖しい魅力をたっぷりと堪能。
    地の文が親しげに読者に話しかけてくる独特さがまた笑えて面白い。熱い。古い小説なのに漫画のよう。怪人二十面相シリーズの走りとなる変装合戦もドラマティック。←未読なので、解説を読んで更に読まねばと使命感。
    ラストシーンの2ページは「わかってたけど、ああ切ない……」と涙目になりながら一行一行繰り返し大切に読んだ。美しい。妖しく毒々しい印象だった漫画版とは違った印象だった。原作の方が綺麗で好き。黒衣婦人は口付けで共倒れするように策を打ってたのかどうか……まあ普通に考えて服毒で今にも死に絶えようとしている婦人にそこで口付けはしないけれど(笑)やっぱり漫画版は原作がああなのだからそこまで演出する必要も無かったかな……
     早苗さんに扮する桜山葉子と黒衣婦人が手を取り合い子供のようにワアワア声を上げて泣き合うシーンも印象的……明智の動向を予め知った上でもう一周熟読したい。
    面白かった。田島先生のカバーイラストも最高。

  • 美輪明宏主演の舞台を見てからの読了。
    これは連載なのかな。まるで紙芝居や漫談を見ているような気分でわくわく読み進めた。
    黒蜥蜴がとても愛おしい。

  • 黒蜥蜴がいじらしすぎて泣けるやら萌えるやら。

  • この手のはらはらさせてくれるスピード感のある作品も好きです。

  • 世の美しいものをコレクトする傍ら、奪うスリルを好む黒蜥蜴。明智へ宣戦布告をしてから、何回もの推理勝負をするのにはとてもドキドキしました。そして、結末にはなんともいえない明智と黒蜥蜴。K-20に続きこの作品も新しく映画化してほしいと思いました。

    • 小田 浩彦さん
      1968年に映画化されています。You tubeでみれますよ。
      1968年に映画化されています。You tubeでみれますよ。
      2012/07/02
  • 大人向けの江戸川乱歩

    個人的にこれがホラー文庫なのは如何なものかと
    ホラー文庫のせいで学校の図書室に入れて貰えない

  • やっぱり明智はカッコいいですよ。
    時代を感じさせる紙芝居のナレーションみたいな語り口はとても読みやすかった。

  • エロスを感じる怪盗VS明智。

著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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