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- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041053812
作品紹介・あらすじ
1712年、琉球王に第13代尚敬王が即位した。国司の蔡温は国を繁栄させるため、王の身代わりとなる存在「月しろ」を探し始めた。一方、貧しさから盗みを働く蘇了泉は、王宮を追われた舞踊家・石羅吾に踊りの天賦の才を見出される。病気の母親を救うため、謝恩使の楽童子として江戸に上ることを決めた了泉。だが船中には、もうひとりの天才美少年・雲胡が同乗していた……。将軍に拝謁すべく、二人の舞踊家が鎬を削る!
感想・レビュー・書評
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帯に「疾風怒濤」とあり、正にその通り。
展開が唐突、という感じもするが、書きたいことが盛り沢山あるということなのかも。冗長さは全くない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初の池上永一。
琉球舞踊の話?王の身代わりとなる「月しろ」ってなんだかファンタジー?と思いながら読むと、イメージと違って、エグい!
了泉の最下層民としての描かれ方、母の扱いも容赦がなくて、怖ささえあるし。
更に途中から参加する正史様が、そこまでシモの話を描ききりますか、というくらい、エグい。
……私は、ちょっと付いていけませんでした。
でも、踊りパートは面白い。
『ガラスの仮面』を彷彿とさせる。二人の踊り手が、お互いの才能に嫉妬し合いながら、新たな魅力を発掘し合っていく部分。
了泉はマヤで、雲胡は亜弓さんだよね。
映像化したら、色合いが美しいんだろうなー。
下巻がどうなるか、予想がつかないまま進む。
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