深海の寓話

著者 : 森村誠一
  • KADOKAWA (2017年6月30日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054017

作品紹介

元刑事の鯨井義信は、環状線で黒服集団に囲まれた柚木雅子を、同じく定年後の常連と協力して救ったことをきっかけに、私製の正義の実現を目指す。数多の犯罪の芽を摘んだ鯨井たちは、「正義」への考えを新たにする。

深海の寓話の感想・レビュー・書評

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  • ちょっと疲れた中年が活躍するお話。
    してやったり、という場面があるが全体としては少し掴みに欠けるかな、と感じました。

  • 仕事一筋で、定年まで駆け抜けた後の男性は、リタイアしたら、どう残りの人生を有効に使うのか?というような提示をしている本である。

    わが父も、会社様様であった、家庭よりも、仕事一途で、役職に向かって、人生の1/2を費やした。
    作者森村誠一氏も きっとそうであろう。

    主人公の鯨井義信も、刑事を退職して、自由という反社会的なこと以外は、何をしても、時間も、思うままできるのに、何かをするという目的が無いと、無意味であることを知って茫然と、してしまった。
    環状線に乗った時に、変な黒服の男に絡まれているOLを助けたことが縁で、自分と同じような5人の男性と知り合いになる。

    北風、忍足、笛吹、万葉、井草の5人と、「私製の正義」を目標に、現役時代にかなわなかった、信念を貫き通す。

    「必殺仕事人」ではないが、悪に立ち向かう6人は、皆特技や、前仕事で、培ったものが、役に立つ。

    ストーカーっぽい話から段々巨大権力ヘの暴露と逮捕へと発展していく。

    鯨井元刑事の手足となり、協力してくれる棟居刑事が、居ることが、大きなポイントであるが、棟居刑事の言葉として書かれずに、主人公の鯨井元刑事で、物事が進行していく。

    最後の西部劇の「シェーン」のラストのシーンを描くところは、やはり、この世代の人の好きであった、映画のⅠシーンであると、思った。

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