深海の寓話

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 28
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054017

作品紹介・あらすじ

元刑事の鯨井義信は、環状線で黒服集団に囲まれた柚木雅子を、同じく定年後の常連と協力して救ったことをきっかけに、私製の正義の実現を目指す。数多の犯罪の芽を摘んだ鯨井たちは、「正義」への考えを新たにする。

感想・レビュー・書評

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  • リタイア組。私刑。私的な正義の執行。
    棟居刑事がちょい出演。
    説得力がない。「いいことしている」という思い上がりが鼻についた。痛い目に遭えばいいと思ってしまった。

  • ちょっと疲れた中年が活躍するお話。
    してやったり、という場面があるが全体としては少し掴みに欠けるかな、と感じました。

  • 仕事一筋で、定年まで駆け抜けた後の男性は、リタイアしたら、どう残りの人生を有効に使うのか?というような提示をしている本である。

    わが父も、会社様様であった、家庭よりも、仕事一途で、役職に向かって、人生の1/2を費やした。
    作者森村誠一氏も きっとそうであろう。

    主人公の鯨井義信も、刑事を退職して、自由という反社会的なこと以外は、何をしても、時間も、思うままできるのに、何かをするという目的が無いと、無意味であることを知って茫然と、してしまった。
    環状線に乗った時に、変な黒服の男に絡まれているOLを助けたことが縁で、自分と同じような5人の男性と知り合いになる。

    北風、忍足、笛吹、万葉、井草の5人と、「私製の正義」を目標に、現役時代にかなわなかった、信念を貫き通す。

    「必殺仕事人」ではないが、悪に立ち向かう6人は、皆特技や、前仕事で、培ったものが、役に立つ。

    ストーカーっぽい話から段々巨大権力ヘの暴露と逮捕へと発展していく。

    鯨井元刑事の手足となり、協力してくれる棟居刑事が、居ることが、大きなポイントであるが、棟居刑事の言葉として書かれずに、主人公の鯨井元刑事で、物事が進行していく。

    最後の西部劇の「シェーン」のラストのシーンを描くところは、やはり、この世代の人の好きであった、映画のⅠシーンであると、思った。

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著者プロフィール

一九三三年、埼玉県熊谷市に生まれる。五八年、青山学院大学英米文学科卒業。ホテル・ニューオータニに勤務し、六七年退社。六九年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、七三年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞、七六年『人間の証明』で角川小説賞、二〇〇三年に日本ミステリー文学大賞、〇八年『小説道場』で加藤郁乎賞、一一年『悪道』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『運命の花びら』『棟居刑事のガラスの密室』『棟居刑事の黙示録』『戦友たちの祭典』など多数。公式ホームページのアドレスは、http://www.morimuraseiichi.com/

「2018年 『棟居刑事の追跡 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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