世界の歴史 帝国主義と抵抗する人々 一八九〇~一九一〇年 (13) (角川まんが学習シリーズ)
- KADOKAWA (2021年2月25日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041054307
作品紹介・あらすじ
イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、日本などの列強が、互いに争いながら世界各地に植民地を獲得する時代です。このような動きを帝国主義といいます。一方、帝国主義の脅威にさらされた地域では、それに反対するさまざまな動きが起こりました。「民族」を核にした独立運動はその典型です。そのほかにも「イスラーム教」や「アジア」などを軸にしてまとまり、抵抗を試みる動きが見られるようになります。
【目次】
もしも列強や植民地の指導者たちが「大喜利」をしたら…!?
第1章 ヨーロッパの帝国主義
第2章 西アジアのイスラーム改革運動
第3章 列強の中国分割と日露戦争
第4章 東南アジア・インドの民族運動
感想・レビュー・書評
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「もしも列強や植民地の指導者たちが「大喜利」をしたら…!?」
司会者 羽田亭円正
イギリス女王ヴィクトリア
ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世
イスラーム改革と反帝国主義を唱えた革命家アフガーニー
帝国主義に対抗し清朝の近代化を目指した官僚康有為
座布団係 ベトナム独立運動指導者ファン=ボイ=チャウ
「民族」を核にした独立運動や、「イスラーム教」や「アジア」などを軸としてまとまり抵抗を試みる動きが見られるようになります。
第12巻で笑わせてくれた(あくまで漫画で)伊藤博文さん大活躍。
明治維新から日清戦争日露戦争と列強の仲間入りを果たした日本に、アジア各国は注目します。
清(康有為)も。
フィリピン(マリアノ=ポンセ)も。
シャム(ラーマ五世)も。
ベトナム(ファン=ボイ=チャウ)も。
しかし、日本は。
アジア各国に対する同志の気持ちをもつ人は確かにいたと思いますが、自分の国だけでいっぱいいっぱいだったのではないでしょうか。
アジアの皆さんごめんなさい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
万国の労働者へ団結を呼びかけたマルクスの共産主義と、全世界のイスラム教徒にそれぞれの違いに目をつむって団結するよう呼びかけたアフガー二ーのパン=イスラーム主義は、時に現実に害を及ぼすほど高い理想主義であるところが少し似ている気がする。
アフガーニーのパン=イスラーム主義も清の康有為が提唱した社会改革も、それぞれの文化の重要な古典を再解釈することからはじまった。全く違う場所だけど、同じ問題に対して同じ発想で対処しようとしたというのが興味深い。
改革には時間が必要。一足飛びに物事は変わらない。
中国の科挙制度は、実質的に富裕層などの特権階級しか手の届かないものだったという限界もあったけれど、現代から見ても進歩的な制度だった。 -
東南アジアとインドの近代化
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