小説 創業社長死す (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054819

作品紹介・あらすじ

東邦食品工業の創業者で相談役の小林貢太郎が急死した。絶大な権力とカリスマ性で会社を掌握していた小林の死に、社内は大きく揺れ動く。大株主でもある未亡人・晶子の支持を得た社長の筒井は、周囲を蹴落としワンマン体制を築きあげていくのだが……。大手食品メーカーの創業経営者の突然の死と後継者争いを描き、今日、多くの企業が直面する経営承継問題の本質に鋭く切り込んだ、著者渾身のビジネス小説!

感想・レビュー・書評

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  • ワンマン創業者が後継者育成をせず、然るべき人物を後任に就けることもせず、無能だが言いなりの人間を後任に就けて自分の権力を維持しようとした結果、会社がどんな末路をたどるのかという話。

    正直、あまり面白くなかった。

    また、“別室”を正当化し過ぎるのには違和感を覚える。もちろん、悪いのはワンマン創業者であるが。

  • 裏表紙のあらすじで十分な内容となっています。

    これはドキュメンタリー小説なのか?
    であれば、まだマシだと思う。

  • マルちゃんでお馴染みの東洋水産の話。タイトルと比して地味な内容。10点。

  • なんだろうこの新聞小説みたいな唐突さ、適当さ。創業社長の死まですごく丁寧に主人公との交流を描いていると思いきや、創業社長はいきなり死ぬし、徐々にというのでなく唐突に先見の明がなくなるし、さっぱり展開についていけない。小説というものが自然と人物の内面に分け入りがちであることを思えば、革命的とさえ思えるほど事実の列挙に徹する文体、ある意味クール。
    主人公が公認会計士だと最後の最後にはんめいするあたり、ちょっと手を抜きすぎだと思う。

  • 出先で本を読み終わってしまったため、最寄りの書店(三省堂さん)の新刊コーナーの目立つところに並んでいたこの本を買ってみた。
    最近この本のタイトルに近い出来事が身近にあったので気になったってのもある。

    久しぶりの高杉良さん。そして最近読んでなかった経済小説、企業小説。サクサク読めるしまあまあ面白かったんだけど、なんか登場人物があまりにステレオタイプっぽくてリアリティが感じられなかったなぁ。
    過去にも同じ企業をモデルにした作品があったみたいなので、それは読んでみたいかも。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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