幽落町おばけ駄菓子屋 春風吹く水無月堂 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 267
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054840

作品紹介・あらすじ

観覧車があった古い写真。迷子になった少年が持っていた、一葉の写真には亡き曽祖父の思いが遺されていた(おもかげをさがして)。鷽替え神事で賑わう亀戸界隈に現れたのは、もう廃止された都電のアヤカシだった(うそにしたいこと)。いつものようにアヤカシたちの憂さを受けてはらす水脈さん。しかし、印旛沼から龍王の使者が現れ、故郷で犯した水脈の罪が許され連れて戻るよう言われて来たという。それを聞いて慌てる彼方たち。水脈さんが幽落町からいなくなってしまう? 大人気シリーズ、ついに最終巻!

感想・レビュー・書評

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  • 迷子になった少年が手にする、観覧車が写る古い写真に遺された曾祖父の想い。鷽替え神事で賑わう亀戸辺りに現れた廃線になった都電の未練。そうしたアヤカシたちの憂いをはらす水脈の前に、故郷印旛沼から龍王の使者が現れる。彼の罪が赦されたので連れ戻しに来たという。それを聞いて慌てる彼方たち。水脈は幽落町からいなくなってしまうのか?大人気シリーズ、ついに最終巻!(特別かき下ろし「幽落町」風景画収録)

  • おばけ駄菓子屋 最終巻
    華舞鬼町シリーズへと続くみたい。
    巻末には風景が描かれていてイメージが膨らむ

    シリーズ通して、今はない昔の風景がたくさん出てきてて作者さん下調べが大変そうだなって思った
    美味しそうなお菓子もでてきてて食べたくなってくる…笑

  • 「おもかげをさがして」
    写真に写った地を探し歩いて。
    現在と違う景色を身近に感じたからこそ、自らの足で探し見つけてみたいと思うのかもしれないな。

    「うそにしたいこと」
    夜になると街を徘徊するもの。
    今はもう忘れ去られてしまったもの達は、必ずしも素直に現状を受け入れられる訳では無いのだろうな。

    「ゆうらくちょうにて」
    罪を許され帰るべき場所は。
    長年頼ってきた人だからこそ、居なくなるとなると簡単に納得はいかないだろうし寂しさが増すのだろうな。

    「あなのむこうに」
    続く新しい街の名前は。
    自分の進むべき道を決め堂々と胸を張って発言できるようになったからこそ、自分の言葉一つ一つに耳を傾ける人が増えたのだろうな。

  • シリーズ9作目で、最終巻。
    なるほどねというラストです。感動もの。
    最後に作成秘話も載せられていますので、また最初から読み直してみても面白いかもしれません。
    それにしてもホラー文庫でこのほっこり路線でいきましょうと決断された編集者さんはエライと思います。
    新シリーズの予告もあったとおり、新シリーズ「華舞鬼町おばけ写真館 」も出ました。こちらも読むことになると思います。

  • 幽楽町最終巻
    さみしいけど帯を見て寂しさが飛ぶ。
    そうか新しいおばけの街
    彼方くんがちょっとだけ考えた浮世に近い街並みになるのか
    蒼月作品には珍しい女声キャラを迎えての最終巻

    幽楽町の続きが気になるけど新しいのも気になる
    彼方くん、凄く強くなったし水脈さんが帰ってくる所に少し涙ぐんだ

  • 幽落町おばけ駄菓子屋完結。彼方君がこれからどうしていくのか、水脈さんは幽落町を去ってしまうのか−。見所満載。

  • とうとう終わってしまった、けれど次のシリーズに続きます。
    彼方くんは成長して自分でものを考えられる子になって本当に偉いなぁと。
    水脈さんがいなくならなくてよかった。引き続き幽落町は安泰そうでなによりです。

  • 次へと

  • シリーズ最終巻。「おもかげをさがして」彼方、本当に頼もしくなったね。「うそにしたいこと」ハナさんに和むのも束の間、不穏な展開に……。「ゆうらくちょうにて」水脈さん不在で挑む幽落町の危機。どうなることかと思ったよ。「あなのむこうに」旅? 華舞鬼町シリーズへのプロローグのような感じがした。あとがきを読んで、都築さん登場から最終にかけて抱いた印象に納得。それぞれの歩む道が楽しみな終わり方に満足して読了。

  • 幽落町のお話はおしまい。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『怪談都市ヨモツヒラサカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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