華舞鬼町おばけ写真館 祖父のカメラとほかほかおにぎり (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2017年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041054864
作品紹介・あらすじ
黄昏の薄闇に包まれた街に、ぼんやりと提灯の灯が浮かぶ。通りは煉瓦や木造の建物で明治か大正時代のレトロな雰囲気。家々からは異形の影が現れる。ここは華舞鬼町、新宿とはちがうもう一つのカブキチョウだ。大学生の那由多(なゆた)は東京神田の万世橋で、祖父の形見のカメラを盗まれてしまう。しかも、しゃべるカワウソに。二足歩行で建物の隙間に逃げ込んだカワウソを思わず追いかけた那由多、しかしビルの隙間から抜けたそこは、さっきまでいた神田の街並みではなかった……。異形に襲われそうになったところを、粋な羽織を被った青年、狭間堂(はざまどう)に救われる。「ようこそ、おばけの街、『華舞鬼町』へ。華舞鬼町総元締めの狭間堂は、きみを歓迎するよ」一体、その正体は?
感想・レビュー・書評
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シリーズ1作目。「那由多と華舞鬼町」カワウソにカメラを盗まれる大学生。ほのぼのした雰囲気の隣町と比べて、華舞鬼町はちょっと妖しい華やぎを感じる。「那由多と十二階」江戸川乱歩の世界観。「那由多と祖父のカメラ」ポラロイドカメラという呼称が懐かしい。私もインスタントカメラを恋しく思う時がある。「狭間堂と隣町の……」最初のピーナッツ推しから、そんな感じはしていた。黒猫は子供のカワウソ相手でもブレないな。
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幽落町シリーズの続編と言うかスピンオフと言うか。幽落町読んでる間はそれほど思い入れはなかった気がするのに、華舞鬼町で彼が立派になったのを見ると何とも言えない嬉しさがこみあげる。しみじみ。続きが楽しみです
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「那由多と華舞鬼町」
写真に写った過去の景色。
もう戻す事の出来ない光景をもう一度見ることが出来たなら、それはとても素敵な事なんだろうな。
「那由多と十二階」
再び見たい景色を映しに。
いくら同じ建物があろうと、周りの建物や雰囲気までもが必ず同じとは限らないからな。
「那由多と祖父のカメラ」
探し続けていた今は無き場所。
大切な人との想い出は、どれだけ年月が経とうと色褪せることなく心の中に刻まれ続けているのだろうな。
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幽楽町シリーズと同じく、主人公は入学したての大学生。
でもおじいさんの形見のポラロイドカメラで写真を撮れるというところがこのシリーズの特徴。
最初はわからなかった狭間堂も最後の最後で正体が明かされる。
もう、キターーーーーーという感じです。
ぜひ幽楽町を読んでから楽しんでください。
次が楽しみ。
第3話が良かったです。振り返りたい過去をこれから作ればよいというセリフ。そのとおり!と思います。 -
かるーく読めるものを。あやかし好きなので手に取った一冊でした。ほっこりするおはなし。
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幽落町とつながってる~!
円さんが脳内で諏訪部さん。