華舞鬼町おばけ写真館 祖父のカメラとほかほかおにぎり (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 267
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054864

作品紹介・あらすじ

黄昏の薄闇に包まれた街に、ぼんやりと提灯の灯が浮かぶ。通りは煉瓦や木造の建物で明治か大正時代のレトロな雰囲気。家々からは異形の影が現れる。ここは華舞鬼町、新宿とはちがうもう一つのカブキチョウだ。大学生の那由多(なゆた)は東京神田の万世橋で、祖父の形見のカメラを盗まれてしまう。しかも、しゃべるカワウソに。二足歩行で建物の隙間に逃げ込んだカワウソを思わず追いかけた那由多、しかしビルの隙間から抜けたそこは、さっきまでいた神田の街並みではなかった……。異形に襲われそうになったところを、粋な羽織を被った青年、狭間堂(はざまどう)に救われる。「ようこそ、おばけの街、『華舞鬼町』へ。華舞鬼町総元締めの狭間堂は、きみを歓迎するよ」一体、その正体は?

感想・レビュー・書評

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  • 最初はうーん、って思ったけどだんだん面白くなってきた

    最後の狭間堂さんの「過去を作る」って言葉がじーんってきた
    私も学生時代色々あっていい思い出がほとんどないからこれからを頑張ろうって思えた

  • まさかのあの彼が総元締めになっているとは!背も伸びたんだね。那由多くんの成長もこれから楽しみだし、また濃いキャラが周りにたくさんいて掘り下げられるのも楽しみです。

  • 成長しすぎ

  • シリーズ1作目。「那由多と華舞鬼町」カワウソにカメラを盗まれる大学生。ほのぼのした雰囲気の隣町と比べて、華舞鬼町はちょっと妖しい華やぎを感じる。「那由多と十二階」江戸川乱歩の世界観。「那由多と祖父のカメラ」ポラロイドカメラという呼称が懐かしい。私もインスタントカメラを恋しく思う時がある。「狭間堂と隣町の……」最初のピーナッツ推しから、そんな感じはしていた。黒猫は子供のカワウソ相手でもブレないな。

  • 幽落町シリーズの続編と言うかスピンオフと言うか。幽落町読んでる間はそれほど思い入れはなかった気がするのに、華舞鬼町で彼が立派になったのを見ると何とも言えない嬉しさがこみあげる。しみじみ。続きが楽しみです

  • 幽落町の続編的な立ち位置
    彼方君が狭間堂さんとして頑張っている
    那由多君も狭間堂さんや妖の皆といることで少しずつ変わっていく
    幽落町と同じようにほっこり系で、幽落町の含みにちょっと笑っちゃったり

  • なるほど、あのシリーズから世界観が続いているのか。
    道理で見覚えのあるメンツがちらちらと。
    特にそのシリーズを知らなくても困りはしないが、知っていたらニヤリとできるかなと。
    ただキャラ紹介のところで「その正体は……」と勿体ぶって書かれていた彼については、シリーズ知らないと「で、正体は何だったんだよ?」になっちゃうので。
    困ると言えばそのくらいか。

    ホラー文庫ながら怖さはほぼなく、寧ろほっこり系の物語である。
    ライバルであろうキャラすらライバルに成りきれていない部分もあって、結局みんなが家族みたいな雰囲気。
    過去の光景を映せるカメラっていいなあ。
    色々条件はあるけれど。

    個人的には電車の付喪神の彼女が好き。
    今回はあまり出番がなかったので、もう少し絡みやら活躍やらが欲しかった気はする。

  • 「那由多と華舞鬼町」
    写真に写った過去の景色。
    もう戻す事の出来ない光景をもう一度見ることが出来たなら、それはとても素敵な事なんだろうな。

    「那由多と十二階」
    再び見たい景色を映しに。
    いくら同じ建物があろうと、周りの建物や雰囲気までもが必ず同じとは限らないからな。

    「那由多と祖父のカメラ」
    探し続けていた今は無き場所。
    大切な人との想い出は、どれだけ年月が経とうと色褪せることなく心の中に刻まれ続けているのだろうな。

  • 幽楽町シリーズと同じく、主人公は入学したての大学生。
    でもおじいさんの形見のポラロイドカメラで写真を撮れるというところがこのシリーズの特徴。
    最初はわからなかった狭間堂も最後の最後で正体が明かされる。
    もう、キターーーーーーという感じです。
    ぜひ幽楽町を読んでから楽しんでください。
    次が楽しみ。
    第3話が良かったです。振り返りたい過去をこれから作ればよいというセリフ。そのとおり!と思います。

  • かるーく読めるものを。あやかし好きなので手に取った一冊でした。ほっこりするおはなし。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『怪談都市ヨモツヒラサカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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