打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川文庫)

著者 :
制作 : 岩井 俊二 
  • KADOKAWA
2.89
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本棚登録 : 342
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054888

作品紹介・あらすじ

「打ち上げ花火は横から見たら丸いのか、平べったいのか?」
夏の花火大会の日、港町で暮らす典道は幼なじみと灯台に登って花火を横から見る約束をする。その日の夕方、密かに想いを寄せる同級生のなずなから突然「かけおち」に誘われる。なずなが母親に連れ戻されて「かけおち」は失敗し、二人は離れ離れに。彼女を取り戻すため、典道はもう一度同じ日をやり直すことを願うが――。繰り返す夏休みの1日、ふたりが最後に見る花火のかたちは――?

感想・レビュー・書評

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  • 大学生の時は岩井俊二氏の映画が好きで、何度も見た。この「うち上げ花火」はあまりどういう話か覚えておらず、書籍化されているのであれば、読んでみようと手に取る。
    やはり原作が良いよなと思ってしまう。あのきらきらした映像が読みながらよみがえる。内容も結構変えられてしまっているようだし。また映画見てみたいな。
    中学生が幼なじみが引っ越ししてしまうのを、いくつかの分岐を時間的にやり直しながら進んでいく話。映画では主人公は小学生。

  • さっぱりとしたファンタジー。
    これといって大きな盛り上がりがあるわけではない。つまらないわけではないが、物足りない感じは少しする。本を読む前に映画を見たが、映画でも同じ感覚を抱いた。それなのになぜか本も買ってしまい、やはり本を読んで同じも同じ感想になる。さっぱりしているとわかっていたのに読みたくなる。ある意味、そこがこのストーリーの良いところなのかもしれない。いや、それとも単純に及川なずな、というか広瀬すずの声に、いや、単に広瀬すずに、惹かれているだけなのかもしれない。笑

  • ドラマ、映画とも視聴済み。
    典道の視点から描かれるなずながいいな。広瀬すずの声も良かったけど奥菜恵のなずなも良かったなぁ…とか思い出しながら読んでた。
    そんな感じで、映画のノベライズとしては良かったと思う。映画でわかりにくかった部分はやっぱり文章で書かれていると理解しやすい。特に結末の部分は映画ではちょっと曖昧な感じがしたけど、これは典道の視点できちんと描かれていてわかりやすかったような気がする。
    映画をもう一度観たくなった。

  • 「私が勝ったら、何でも言うことを聞いて」

    夏休みの花火大会の日。島田典道は小学校の時から気になっていた及川なずなに、親友の安曇祐介も想いを寄せていることを知る。真夏のプールサイド、いつものように祐介とふざけていると、二人はなずなから突然、50メートルの競泳で"賭け"を申し込まれる。
    賭けに負けた典道は、その日の夕方、親友の祐介がなずなから花火大会に誘われたことを知る。しかし典道は、何故かなずなと花火大会へ行くことになってしまう。事情が飲み込めない典道は、家出をして来たと言うなずなと共に花火大会へ足を向けるが、なずなは彼女の母親に連れ戻されてしまった。彼女を取り戻すため典道は、花火大会の同じ一日を繰り返す。繰り返された世界が間違った世界だとしても、何度も何度も、ただ、彼女を取り戻すためにーー。

    親の庇護がなければ生きていけず、まだ大人になれないが故に変えることのできない現実だけが残って、リアルな切なさが胸に迫る。

    この物語の面白いところは、本当の世界と、もしもの世界1〜3の時系列がずれているところ。典道の物語の裏に、祐介となずな、それぞれが主人公の物語があり、それぞれの"本当の世界"が存在すること。誰かの"本当の世界"は、他の誰かの、あったかもしれない"もしもの世界"。最後にたどり着いたのは、典道となずなが何度もすれ違い、あるべき形にようやく気付いて手に入れた世界。
    そのことに、どれだけの人が気づいて読んだだろう?

  • なんだこりゃって感じでした。映画見てないけどたぶん面白くないんだろうな…。
    原作?のドラマには興味あります。

  • 帯文:”アニメ映画書き下ろし原作小説” ”繰り返す夏休みの1日、二人が最後に見る花火のかたちは――?”

    目次:もしものない世界、もしもの世界・その1、もしもの世界・その2、もしもの世界・その3

  • タイムリープの行き着く先に驚きの真実が待っているわけでもなく、さらっとしている感じ。なずなはその後幸せになれたかな? 映画は観てみたい(映像美に期待)。

  • 「もしもあの時ああだったら…」が叶う物語。
    けれど、その願いが叶うことで自分の周囲に異変が起こり始めます。
    最初はスイカバーの形から始まり、その他身近にある物の形等がどんどんおかしなことになっていきます。

    あるべき形から変わったものがある世界=正しい世界ではない。
    あるべき形のものがある世界=正しい世界。
    という考えが面白いなと思いました。

    正しい世界に戻った最後、一人で戻るなずなに何も言えない典道。
    次に会った時にはもしも玉を投げた時のように大きな声で、なずなに自分の気持ちを告白してほしいと思いました。
    (きっと顔を真っ赤にして言うんだろうな!)

  • 人生にもしもはないけど、そのもしもがあったらどうなっていたのだろうと、考える高校の夏、花火大会の一日を思う物語。もしもの世界はどんな世界だろう、その世界を想像したら違う何かが見えるのではないか、その世界に入ったら現実が歪み始めていくのがシュールである。女子高生はもしものことが想像ではなく、実際に起こっていたらまた考えが違っていたかもしれない。男子高校生との関わりは、ほろ苦さや想像と現実との違い、相手に上手く気持ちを表現できないことによるもどかしさ、眩い青春、今後どうするのか見守っていきたい思いもある。

  • 映画の理解が深まりました。
    わかりやすくて良かったです。

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プロフィール

1968年東京都国立市出身。演出家・映像ディレクター。 「モテキ」「湯けむりスナイパー」「週刊真木よう子」など深夜ドラマを中心に 映画、PV、舞台演出、コラム執筆、イベント主催など幅広く活動する。

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