打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川文庫)

  • KADOKAWA
2.77
  • (16)
  • (41)
  • (82)
  • (65)
  • (31)
本棚登録 : 1140
感想 : 85
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054888

作品紹介・あらすじ

「打ち上げ花火は横から見たら丸いのか、平べったいのか?」
夏の花火大会の日、港町で暮らす典道は幼なじみと灯台に登って花火を横から見る約束をする。その日の夕方、密かに想いを寄せる同級生のなずなから突然「かけおち」に誘われる。なずなが母親に連れ戻されて「かけおち」は失敗し、二人は離れ離れに。彼女を取り戻すため、典道はもう一度同じ日をやり直すことを願うが――。繰り返す夏休みの1日、ふたりが最後に見る花火のかたちは――?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 序盤から、面白くなさそうと思ってしまい、最後まで読んだけど、………な作品でした。
    若い人向きなのかな。男子中学生が女性教師に対してセクハラするのを、青春ぽく書いてるのも合わなかったし、なずなの行動がチグハグしていて理解出来ませんでした。

  • #読了

    するするっと読了。アニメは見たことあったので何となく風景はアニメ画で頭に描かれてしまった。
    「もしも〇〇だったら」ってなんか可愛いなぁ、と思って読み終わりました。
    あたしだったら何を願うかなぁ
    もしも彼といれるなら、かな。笑

  • 玉を握って「もしも」って願ったらもしもの世界に行ける、っていうお話。なずなの親が再婚するから駆け落ち~的な展開。もしもの世界に行ったらいろんなものが歪んで見える。結局駆け落ちはできんけど「好きだ!!!」で終わる。なんだそれ。

  • 映画のノベライズ
    脚本の大根仁がそのまま小説化したもの

    あとがきでも書いているけど、典道の視点以外のところは脚本的な書き方がされていて、読んでいて何か意味があるのか?と思ったけど、それ以上の意味はないようだ
    ストーリーは映画通り
    若干の描写の違いはあるものの、ほぼ同じ

    一番の違いは、やはり心情が描かれているところ
    小説の強みだよね
    映画を見ているだけでは伺い知れない心情を知れるのはよい

    そして画面では伝わりきらなかったものとかもね

    ドラマ版は観たことないんだけど、観てみたくなった

  • 映画を観る前に読んだ。
    分岐点から何度も夏休みの1日を繰り返すところは面白かったけれど、ストーリーはグッとこなかった。映画の出来が気になる。

  • 大学生の時は岩井俊二氏の映画が好きで、何度も見た。この「うち上げ花火」はあまりどういう話か覚えておらず、書籍化されているのであれば、読んでみようと手に取る。
    やはり原作が良いよなと思ってしまう。あのきらきらした映像が読みながらよみがえる。内容も結構変えられてしまっているようだし。また映画見てみたいな。
    中学生が幼なじみが引っ越ししてしまうのを、いくつかの分岐を時間的にやり直しながら進んでいく話。映画では主人公は小学生。

  • ドラマ、映画とも視聴済み。
    典道の視点から描かれるなずながいいな。広瀬すずの声も良かったけど奥菜恵のなずなも良かったなぁ…とか思い出しながら読んでた。
    そんな感じで、映画のノベライズとしては良かったと思う。映画でわかりにくかった部分はやっぱり文章で書かれていると理解しやすい。特に結末の部分は映画ではちょっと曖昧な感じがしたけど、これは典道の視点できちんと描かれていてわかりやすかったような気がする。
    映画をもう一度観たくなった。

  • 「私が勝ったら、何でも言うことを聞いて」

    夏休みの花火大会の日。島田典道は小学校の時から気になっていた及川なずなに、親友の安曇祐介も想いを寄せていることを知る。真夏のプールサイド、いつものように祐介とふざけていると、二人はなずなから突然、50メートルの競泳で"賭け"を申し込まれる。
    賭けに負けた典道は、その日の夕方、親友の祐介がなずなから花火大会に誘われたことを知る。しかし典道は、何故かなずなと花火大会へ行くことになってしまう。事情が飲み込めない典道は、家出をして来たと言うなずなと共に花火大会へ足を向けるが、なずなは彼女の母親に連れ戻されてしまった。彼女を取り戻すため典道は、花火大会の同じ一日を繰り返す。繰り返された世界が間違った世界だとしても、何度も何度も、ただ、彼女を取り戻すためにーー。

    親の庇護がなければ生きていけず、自分の進む道の選択を強いられる子どもたち。まだ大人になれないが故に変えることのできない現実だけが残って、リアルな切なさが胸に迫る。
    典道となずなが何度もすれ違い、何度も繰り返しやり直して最後にたどり着いた世界は、二人が望まず、世界が望んだ世界。あるべき現実のカタチにようやく気付いた二人は、別々の道を歩き出す。そして静かに夏が終わる。

    この物語の面白いところは、本当の世界と、もしもの世界1〜3の時系列がずれているところ。典道の物語の裏に、祐介となずな、それぞれが主人公の物語があり、それぞれの"本当の世界"が存在すること。誰かの"本当の世界"は、他の誰かの、あったかもしれない"もしもの世界"。
    そのことに、どれだけの人が気づいて読んだだろう?

  • なんだこりゃって感じでした。映画見てないけどたぶん面白くないんだろうな…。
    原作?のドラマには興味あります。

  • 帯文:”アニメ映画書き下ろし原作小説” ”繰り返す夏休みの1日、二人が最後に見る花火のかたちは――?”

    目次:もしものない世界、もしもの世界・その1、もしもの世界・その2、もしもの世界・その3

全85件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1968年東京都国立市出身。演出家・映像ディレクター。 「モテキ」「湯けむりスナイパー」「週刊真木よう子」など深夜ドラマを中心に 映画、PV、舞台演出、コラム執筆、イベント主催など幅広く活動する。

「2017年 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大根仁の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×