トリガー (下)

  • KADOKAWA (2019年8月30日発売)
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本 ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784041054994

作品紹介・あらすじ

真実を求めて照準は揺れる!?
東京五輪の馬術競技会場で起きた韓国代表キム・セリョン暗殺事件。背後には日米韓を揺るがす極秘情報が存在していた。事件の統括責任者として内閣参与に就いた元内閣情報調査室長の冴木は、北朝鮮の潜伏工作員・和仁と手を組み、真相に迫ろうとしていた。一方、セリョンのSPを務めた巡査部長の藤田は、彼女を守れなかった悔恨の思いを胸に、真犯人と、彼女が遺した“あるデータ”の行方を追っていた。すべてのカードが開かれたとき、世界は予想をはるかに超えた新しい顔を見せる――!!

感想・レビュー・書評

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  • 肝腎要のスパイの正体が微妙。もっと悪人に染まり切ってくれないと中途半端などんでん返しになってしまうじゃないか!回収されてない伏線もある気がしてなんだか消化不良気味。

  • フィクションと言ってしまえばそれまでだが、あまりに
    マンガチックで、真山ファンとしては、残念に思う。最近の作品は、初期のハゲタカのような人間ドラマがなくなってしまったと感じるのは私だけだろうか。

  • スパイ物は好きなので楽しく読ませてもらいましたが、登場人物が多すぎて、ちょっと混乱。映像化を念頭に置いた作品のように感じました。

  • スピード感や緊迫感もありエンターテインメントとして読めました。主人公は佐伯であったと思いますが、佐伯の人間性をもう少し感じさせてくれる描写などがあったらもっとこの物語に感情移入できたと思います。結末はかっこよさも相俟ってよかったと思いました。玲が謎のまま終わってしまったことが残念ですが、逆に続編もありそうに思われます。

  • 真山さんの小説はいつも、きっと今そこにある危機をエンターテインメントの形で教えてくれる。
    今回の話も、今そこにあるの?だとしたら大変だ。
    アメリカのインテリジェンスといえばCIAじゃないのですね、今は。
    冴木が強すぎてアクションは少なめ、最後の畳み方は急な感じもするが、本来スパイ活動は静かに行われるものだと思うのでリアリティがあるのかな。
    現政権への痛烈な皮肉も感じられるが、いまこの国に腹を括れる政治家なんているのだろうか。
    怜が怪しすぎるしシリーズになってくれたらいいなと思う。

  • 展開が早くてまるで映画を観てるかのよう。作中の人物に俳優を当てはめながら読んだ。

  • 上手に着地した感じ。面白かった。

  • まあ真実味に欠ける設定がかなりあるが、現在の政治状況を踏まえてのスパイエンターテインメント小説としてはよく出来ていると思った。

  • 読み始めるのに躊躇した。東京オリンピックは、コロナにより延期された上に、無観客だった事実を思えば、果たして、この作品にシンパシーを感じることができるのか不安だったので。結果は、それなりに楽しむことはできた。

  • 四つの国が入り乱れる上に登場人物多すぎて結構混乱するも、勢いで最後まで読んでしまうストーリー展開。暗殺に隠された陰謀を解き明かし、きっちり復讐までしてくれるのでカタルシスを得られる下巻。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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