ベイビー、グッドモーニング (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 53
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055052

作品紹介・あらすじ

アルバイトに励む死神が出会ったのは、綺麗に死にたいと言う嘘つきな少年、物語の中で自殺した小説家、世界を「良い人」で埋め尽くす計画を立てた青年、それから年老いた誇り高き道化師。四つの魂の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 読み進めないでくれと懇願される小説ははじめて。
    人の死を描きつつ、生きることを説いている。描かれる死はあっけなく何の余韻もない。故にある意味でリアルだ。死ぬ者があれば、生まれる者もある。そんな物語。

  •  ベイビー、グッドモーニング。
     そのタイトルの意味は命の循環。

     ユニクロのシャツを着たラフなスタイルの少女、彼女が死神だ。
     死ぬ予定の人間の魂を集めている。
     月に魂いくつのノルマがあるらしい。

     あなたはあと数日で死にます。
     それを死神の少女に告げられた人たちが、最後にやりたいこととは。
     そして、集めた魂の行先は。

     最後の道化師のおじいさんの話、かなりグッときた。
     子どもが泣きながら頼み事するシチュエーションに弱い。

  • ユニクロの服を着た中学生くらいの死神女子が現れて、数日後の死期を告げられたなら……さて自分ならどう動くかなぁ、なんてことにも思いを馳せながら読んだ、死期の近づいた人と、死神との物語。

    死を前にした人たちの行動は様々だ。諦観や何かを残したいという気持ちや未練、それらが筆者特有の美しい修飾と描写で、決して悲壮感ばかりではなく紡がれる。

    短編形式で書かれた物語は、そして最後にひとつになるが、なるほど、人が残すもの、魂が残すものとは、そこに収斂されるのかもしれない。

  •  学生の頃に読んでいたグループSNE、そのシナリオライターだった河野裕。ゲームマスターをしていた私にとって愛読書の一つだったシナリオを書いていた彼と、40を超えてまた巡り会うとは。

  • 読んでいる時ひたすら胸がじーんとしました。

  •  佐伯春花に最後まで優しさを見せる入院中の少年、本の中で死を選ぶジョニー・トーカー、自殺志願のヒカリを救うハラダ、孫、佐伯春花を気遣う年老いたクラウン。死ぬことがわかったときの彼らが選ぶ最後の生き方の物語だ。それぞれが気丈だ。オイラもそんな風な死に様したいと思うけど、生きることに貪欲なオイラにできるか自信はない。人生最後の幕引きは、個人の最大のイベントなのかな?
    物語にはなりやすいけど、死に際の人ができることは多くない。人生においてどんな生き方をしたかが死に様になるのかな。だから、つねに命燃やしていきていたいと思わせてくれる物語である。物語が死を扱うのって難しいな。気づきもあるけど死を粗末に扱ってるような気もしちゃうし。

  • へ~新刊、と手に取ってみました。
    おじいさんと初孫の話が一番好みだったかな。

    病院の男の子と、良い人になろう会の会長とおじいさんと…後一人誰だったか… 小説家だった。死神の女の子と魂のリサイクルの話。良い所だけリサイクルするって考えはちょっと面白いかも。

    皆良い人なんだけれどもだからこそ人との付き合いに少しずつ悩んでいる。その辺りが良い感じの距離感だなぁと思いました。ファンタジーのようななんとなくふわっとした感じの小説でした。

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