ベイビー、グッドモーニング (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 210
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055052

作品紹介・あらすじ

アルバイトに励む死神が出会ったのは、綺麗に死にたいと言う嘘つきな少年、物語の中で自殺した小説家、世界を「良い人」で埋め尽くす計画を立てた青年、それから年老いた誇り高き道化師。四つの魂の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 読み進めないでくれと懇願される小説ははじめて。
    人の死を描きつつ、生きることを説いている。描かれる死はあっけなく何の余韻もない。故にある意味でリアルだ。死ぬ者があれば、生まれる者もある。そんな物語。

  • 不思議な感覚。解説の方も言われている「きれいな文章」と言うのは納得。

  • ライト文芸が増えてきてから、死神とか、あやかしとか、余命、とか、ちょっとくどいくらいに見かけるが、河野さんだからと買ってみた。
    「綺麗なところを集めてリサイクル」だなんて、魂を対象にするには少々乱暴な言葉な気もするが、河野さんらしい綺麗な物語で、優しくラッピングされていたように思う。
    特に最初の三編は、いい話だなーと思うくらいだったが、クラウンの話は泣きそうになった程。
    読んでよかった。

  • 4

  • ジョニー・トーカーの作中作は読み返したくない。読者に対してひどい。そんな話を書く河野さんもひどいっちゃひどいか。後半はちょっと前向きになれる話で良かった。

  • 河野氏の他のいろいろなシリーズにある要素が混ざり合ったような印象の作品です。
    彼の魅力はシリーズとして複数本を読み進めるうちにどんどん強くなると思うので、単独作品では少し物足りなかった。

  • あと数日で自分は死ぬ。
    それが分かったとしたら、自分なら、何を考え、どう行動するだろうか。何ができるだろうか。
    そんなことを考えずにはいられなくなる。

    登場人物一人ひとりの感情描写は丁寧なのに、語り口は平易でフラット。それが何だか余計に切ない。
    皆、どうしようもなく救われないのに、なぜか、生きるのは良いなと思わせてくれる。
    読んだ後、胸に苦しさと温かさが同居する、そんな物語でした。

  •  ベイビー、グッドモーニング。
     そのタイトルの意味は命の循環。

     ユニクロのシャツを着たラフなスタイルの少女、彼女が死神だ。
     死ぬ予定の人間の魂を集めている。
     月に魂いくつのノルマがあるらしい。

     あなたはあと数日で死にます。
     それを死神の少女に告げられた人たちが、最後にやりたいこととは。
     そして、集めた魂の行先は。

     最後の道化師のおじいさんの話、かなりグッときた。
     子どもが泣きながら頼み事するシチュエーションに弱い。

  • ユニクロの服を着た中学生くらいの死神女子が現れて、数日後の死期を告げられたなら……さて自分ならどう動くかなぁ、なんてことにも思いを馳せながら読んだ、死期の近づいた人と、死神との物語。

    死を前にした人たちの行動は様々だ。諦観や何かを残したいという気持ちや未練、それらが筆者特有の美しい修飾と描写で、決して悲壮感ばかりではなく紡がれる。

    短編形式で書かれた物語は、そして最後にひとつになるが、なるほど、人が残すもの、魂が残すものとは、そこに収斂されるのかもしれない。

  •  学生の頃に読んでいたグループSNE、そのシナリオライターだった河野裕。ゲームマスターをしていた私にとって愛読書の一つだったシナリオを書いていた彼と、40を超えてまた巡り会うとは。

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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