Burn.-バーン- (角川文庫)

  • KADOKAWA
3.67
  • (2)
  • (6)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 67
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055069

作品紹介・あらすじ

天才子役から演出家に転身したレイジは授賞式帰りの事故により抜け落ちていた20年前の記憶が蘇る。渋谷の街で孤独な少年を救ってくれた不思議な大人との出逢いと別れ、彼らとの過去に隠された真実とは―

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 元天才子役、現在は人気舞台演出家として活躍するレイジは、子役時代の20年前の記憶の一部がない。妊娠中の妻と同乗していた車の事故をきっかけに、懐かしい人物と再会、そして封印されていた20年前の記憶が次第に蘇える。

    クールで孤独だった子役時代、偶然知り合ったホームレスの徳さんと、ドラァグクイーンのローズとの疑似家族のような関係の中で、それまでは役をインストールする機械のようだった空っぽのレイジが血の通った少年らしさを取り戻していく過程が、ベタだけど良かった。20年前と現在をいったりきたりしながら、最終的にレイジという人間が再生する前向きな終わり方も良いですね。

    最初の一行と最後の一行が同じセリフというのはオシャレだけどなんか気恥ずかしい(笑)うまくいえないけど、背伸びして技巧をこらした部分を見つけると、頑張ってるな、ってニヤニヤしちゃう。デビュー作からここまでの3作、作者にとってホームであるところの芸能界を舞台に選んだのは、嘘がないなと感じられるから正解だったと思う。作品自体のエンターテイメント性はどんどん増してるし、映像化むきかも。

  • 2018.3.7

    やはり彼の作品は好きだなぁと思う。
    言葉がわかりやすいし、何より登場人物の葛藤に言葉が尽くしてあって良い。あと、いつも思うけど、登場人物が魅力的。

    ホームレスの徳さんと、ドラッククイーンのローズ。
    末期癌患者と生命の誕生。

    それが、演出家である彼と、天才子役であった彼を通して書かれていて、人生の平凡な一瞬が、輝いて見えた

  • (長い!)

    子役とホームレスとドラッグクイーン。この登場人物に何か惹かれたのか、いつの間にかレジでこの本を購入していた。実際読んでみると、それはタイトル『Burn -バーン-』のように心が暖かくなる話だった。「家族」の存在を核としたこの本は現在と過去の中で家族を築くレイジという主人公の物語であるが、レイジにとって家族の意味が変わる。子役の時のレイジは親に甘やかされながら育ち、「『役』さえ演じれば済む」と思っていた心のない機械のような子供だった。しかし、そんな時に出会ったホームレスの徳さんとドラッグクイーンのローズはレイジに「魂を燃やす」事と「楽しむ」事を教える。過去で血の繋がらない新しい家族を築いたレイジは大人になり、出産を控えている妻の望美と父になるための決意をする。自分の家族にも心を開いてないレイジが徳さんとローズに対してなんでも許すようになる過程を読むのが面白かった!そしてレイジが思い出した記憶の最後には予想もつかない出来事が...! と、それは何か言えないが、星5個でこの本をおすすめする!

  • 空いた時間に何気なく手に取りました。
    レイジ君にとっての徳さんのように、子供の頃に身近にこういう存在がいるのは素敵なことだなぁと思います。なかなかこうは生きられない。登場人物のキャラクターが際立っていて、面白かったです。

  • 人としての優しさって絶対に物語にでると思うから
    きっと著者はステキな人なんだろうなって思う。

  • 最近文庫を買っても先延ばしになり、ようやく夏休みだし、ゆったりどっぷりあっちの世界に浸ろう、と心に決めたものの。
    手にとって読み始めたのは、長編ファンタジーでも、大作歴史小説でもない、彼の3作目。
    色眼鏡なしで割りと好きなので、あらすじ見ずに購入したのだけど、腰落ち着けて読む感じでもないかな。と思いつつ、泣きそうになる目頭を押さえながら、カフェでじっくり読み終えてしまった。
    レイジの20年前の記憶の甦りと現代とのマッチがいいように絡んでて。
    ドラマで観てみたいなと思った。

  • 解説に書いてあることが全てすぎる。
    子どもから大人になること。
    大人から親になること。

全7件中 1 - 7件を表示

加藤シゲアキの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
加藤 シゲアキ
朝井 リョウ
村田 沙耶香
加藤 シゲアキ
恩田 陸
伊坂 幸太郎
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印

Burn.-バーン- (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする