鹿の王 2 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • レビュー :64
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055083

作品紹介・あらすじ

謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサル。遺体の状況から、二百五十年前に自らの故国を滅ぼした伝説の疫病“黒狼熱”であることに気づく。征服民には致命的なのに、先住民であるアカファの民は罹らぬ、この謎の病は、神が侵略者に下した天罰だという噂が流れ始める。古き疫病は、何故甦ったのか。治療法が見つからぬ中、ホッサルは黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人がいると知り……!?

感想・レビュー・書評

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  • <内容紹介より>
    謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサル。遺体の状況から、二百五十年前に自らの故国を滅ぼした伝説の疫病”黒狼熱”であることに気づく。征服民には致命的なのに、先住民であるアカファの民は罹らぬ、この謎の病は、神が侵略者に下した天罰だという噂が流れ始める。古き疫病は、何故甦ったのか――。治療法が見つからぬ中、ホッサルは黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人がいると知り……⁉

    ――――
    黒狼熱に罹りながらも一命をとりとめたヴァンとユナ。そして、その2人を追おうとしていたマコウカンとその主人ホッサル。
    2つの線が少しずつ近づいているようにも感じますが、まだ交わることはなさそうです。
    全4巻のうち、半分を読み終えましたことになりますが、まだまだ展開が読み切れず、この先の展開が気がかりです。
    1巻から継続して、物語の根幹には、征服民と先住民の間に色濃く残る感情の断絶や、ある種「エホバ」を彷彿とさせるような「血の汚れ」を厭う征服民ツオル帝国の宗教観など、ファンタジー(=フィクション、作り物)と切り捨てることのできない、重たい問題提起がなされているように感じます。

    難しいことを「考える」ことも必要かもしれませんが、自然あふれるアカファの地で繰り広げられる、ヴァンやホッサルの活躍を単純に楽しむだけでもいいのかもしれません。

  • 2015年の本屋大賞受賞作です。
    死を諦観している戦士団「独角」の頭ヴァン、かつて存在したオタワル王国の医術師・ホッサル。
    二人の数奇な運命から、やがて訪れる邂逅。
    脇を固めるキャラクターも個性的で侮れない。
    そしてもう一点、この小説の特徴は、ファンタジーと生物学が融合した、今までに無い世界観であることです。
    物語の中核には伝染病が深く関わりますが、この要素が加わる事で、作品に更に奥行きが出ているように感じます。
    壮大なスケールの物語に仕上がっています。

  • 鹿の王2冊目。いろいろ新事実が明らかになっていく。

    ヴァンはトマの故郷で飛鹿の世話をしながら暮らしていたが、そこにまた黒い狼が襲ってくる。戦って撃退するが、その中で自分が自分じゃない感じになる。
    翌日谺主(こだまぬし)と呼ばれる霊能者みたいな人の使いがきて、ヴァンとユナは旅に出る。
    谺主は魂の声が聞ける的な人で、ヴァンが自分が自分じゃない感じになるのは裏返りっていっている。魂と身体が普段は同じ中身だけど、どっちかが裏返って中身が変わってしまうらしい。
    で、ヴァンの場合は山犬になってるんじゃないかと思う。
    そんなことを話してたら山犬が襲ってきて、ヴァンが撃退するがそのすきにユナがさらわれてしまう。
    ちなみに山犬は山犬と黒狼のハーフっぽい。なんか穢れてるみたいな扱いされてる。
    あと崖下に落ちたサエは谺主のところで怪我を治してた。

    一方ホッサルは、鷹狩り会で山犬に襲われて怪我して黒狼病が発症した人の治療に奮闘していた。ほとんど亡くなったけど、一部薬がきいたりとか体質で助かった人もいた。
    でそのへんの報告に学院に行って深学長とかと話し、山犬は火馬の民が操ってるんじゃないかってことになり調査することに。
    聞き込みをしていくと、火馬の民には犬使いって人がいたり、病気で死んだ馬の肉を食べさせたりとか明らかに黒っぽい感じ。


    飛鹿と大鹿のハーフとか、狼と山犬、赤麦と黒麦、ツオル人とアカシャ人とかいろんなところでハーフがでてくる。
    異なる2つが混ざってその摩擦で毒が発生したりとか、アカシャ人とツオルの移住者の間でトラブル発生したりとか、なんかそういうのを裏のテーマにしてるのかもしれない。

    他の人の感想読んでて気づいたけど、清心教の医術とホッサルの現代的な医術。この2つも異なるものだ。
    清心教は身体よりも心を救うことに重きを置いてるけど、ホッサルのほうは身体を救うことを第一に考えてる。
    たぶんどちらが正しいとかじゃないけど、どちらにもよさがあってこの先2つが合わさっていい方向に向かえばいいなと思う。

  • 謎の病、黒狼熱。唯一の生き残りのヴァンとユナ。黒狼熱の謎を探るホッサル。謎の病の影にチラチラと見え隠れするのはいったい・・・。一旦、頭を整理するために(1)に戻って再読してみよう。

  • 治療院で名も出てこない人が死に、その後家族が赦される場面で思いもかけないほどぐっときてしまった。
    虚構の世界、文化、民族、政治の中で描かれる確かな現実が、自分の中の世界観と自然につながる。上橋先生は得難い作者だと思います。

  •  古き疫病は、なぜよみがえったのか?若き天才医術氏が謎に迫る、ファンタジー冒険小説第2弾。

     第1巻でこの物語の世界が少しずつ明らかになり、この巻では、多彩な登場人物がそれぞれ物語の要として動き出し、この物語の奥深さを感じてきました。

     病のカギを握るヴァンとその病の謎に迫る若き医師ホッサルがそれぞれ中心となって、二つの話が進んでいく感じなので、2倍楽しめる感じでした。

     この二つの話が今後どのようにつながって展開していくのか、次巻あたりで新たな展開がありそうなので、早く続きが読みたいところです。

     

  • こんなファンタジーは初めてかも。1巻からテーマを感じてはしていたが、明確に「ファンタジー世界の医学」が中心に据えられた。現代医療の小説だって書くのは大変だろうに、ファンタジー世界で、しかも説得力を以て描いている時点ですごい。

    我々の世界で言うと恐らく中世から近世あたりの社会設定で、病気の原因、治療法の模索、実際の治療という流れと同時に、政治小説としての骨太な世界観があり、そして医学に対して信仰と哲学によって相対化される思想などなど、まさに、ひとつの世界がここにある感。引き続きこの世界に浴したい。

  • 謎の病、黒狼熱。
    生き残ったヴァンとユナの異変。
    黒狼熱の謎を追うホッサル達

    2つに分かれて話は進むが
    どちらも非常に気になるところで2巻は終わり(汗

    黒い犬たちを操る存在もめちゃくちゃ気になります

  • ホッサルとヴァン、ダブル主演なのね。
    でも、ヴァンありきのがホッサル?

    と読み進めていた1巻。

    どうやら、正真正銘のダブル主演だった。
    そのほかにも、なにやら気になるお方がチラホラ出演されてきて。

    終着点が全くわからない。

    さて、ホッサルの無事の確認をしなくては。
    あ!ユナちゃんもだ‼︎

  • ヴァンも気になるけど、ユナどうなっちゃうか気になって、ホッサルたちの話はいいよ!と思ったのも束の間、ホッサルたちの動向もきになってしまい、あっちもそっちも気になる。ネタバレ読みたいほど気になる!

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