鹿の王 3 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.02
  • (83)
  • (113)
  • (62)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 935
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055090

作品紹介・あらすじ

攫われたユナを追い、火馬の民の族長・オーファンのもとに辿り着いたヴァン。オーファンは移住民に奪われた故郷を取り返すという妄執に囚われていた。一方、岩塩鉱で生き残った男を追うホッサルは……!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • そうか、そうだったんだ。
    ようやく見えて来た陰謀の全容は、単なる個人の犯行ではなく、思っていた以上に深く広いものだったんだね。
    支配した国とされた国。
    その民たちの想い。
    そしてキンマの犬という、ある意味特別な力。
    それらが重なり合った末の出来事だったんだ。
    こういう重層的な物語は、うん、さすがは上橋さんだなあ。

    ユナを追うヴァンは次々と重要人物と出会っていく。
    自分を追っていたサエを助け、共に道行き、
    陰謀の主導者たちの元を去り、逆に追いかけ、
    そしてついに、ホッサルと出会った。
    二人の出会いは、この先どんな新しい展開を産んでくれるのだろう?
    物語の終盤に何があるのか。
    もう一度国を揺るがすような展開が待っているのか?
    すごく気になる。
    皆にとって幸せな大団円があることを祈りたい。

    そういえば谺主とか、投げっぱなしの伏線があるんだけど、ちゃんと回収されるのかな?

  •  幼いユナを追うヴァンは、ついにホッサルと出会い、謎の病の秘密が少しずつ明らかになっていく。

     1,2巻続けて読み終わり、この3巻が出てくるのがとても待ち遠しかったです。

     前巻まで追われる者ヴァンと追うものホッサルの物語がそれぞれ進んでいましたが、この巻でやっとこの二人が出会うことで、物語のスケールがさらに大きくなった感じがしました。

     独特の世界なのに、今のこの社会の矛盾を映し出しているかのようで、自分を取り巻く世界と比べながら考えさせられました。

     次巻の結末がとても気になってしょうがありません。

  • 登場人物が増えて、複雑にからみあって、誰が味方で誰が敵か、わからなくなってきた第3巻。 どう決着するの!? 最終巻に進みます。。。

  • 飛鹿のビジュアルは、うちの中ではヤックル

  • 展開がハッキリしていてわかり易い。
    ただ簡単に書きすぎるのでもなく、読み手の想像力を働かせるように書いているとこが印象に残った。

    結果として、主人公や登場人物の心情に沿った形で読み進めることができた。

  • あらすじ(背表紙より)
    何者かに攫われたユナを追い、“火馬の民”の集落へ辿り着いたヴァン。彼らは帝国・東乎瑠の侵攻によって故郷を追われ、強い哀しみと怒りを抱えていた。族長のオーファンから岩塩鉱を襲った犬の秘密と、自身の身体に起こった異変の真相を明かされ、戸惑うヴァンだが…!?一方、黒狼熱の治療法をもとめ、医術師ホッサルは一人の男の行方を追っていた。病に罹る者と罹らない者、その違いは本当に神の意思なのか―。

  • 〈犬の王〉
    辺境の民たち
    イキミの光

    2015年本屋大賞
    著者:上橋菜穂子(1962-、東京都、作家)
    解説:西加奈子(1977-、イラン・テヘラン、小説家)

  • 2018.8.30読了。オーファン達<火馬の民>の思いが痛くて読んでて辛い。毒の牙を持つ半仔を神の御手だと思いこんでいるとあったが思いこみたいという悲痛な希望への祈りが透けて見えるからなお辛い。そりゃやってられないよなぁ…何かを恨んで生きるのは辛かろうに。ヴァンは虚無と生きてるけどそっちの方がいいと思うのは私自身がそうだからだろう。軟禁されてるホッサルとマコウカンのもとに事情を知らないミラルが来ちゃった☆と言わんばかりに現れたのはアホー‼︎この人質がー‼︎と思わざるを得なかった。某漫画で軟禁状態の主人公の元に敵に連れられてのほほんと来ちゃったあるヒロインを思い出すわ…でもそのミラルとホッサルが互いに添えぬ間柄と理解してるからこそ今を大事に愛してるのは切ないな。ナッカがユナちゃんの親戚だったとは…だから生き残ったのか。そして最後にまた上手い解説があったけど、ただ文字が羅列されているに過ぎないのにこれほど心揺さぶられる媒体を私は他に知らない。ああこの本と出会えて良かったなぁ、私が本を楽しめる人間で良かったなぁと心から思う。表紙の絵も毎回素敵だなぁ。オーファンかな?赤い馬が胸に描かれた鎧と後ろに佇む影としてしか描かれてないキンマの犬達が象徴的でいい。なお私はこの本で初めて「レア物」に当たった!

  • 借り物

全57件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

鹿の王 3 (角川文庫)のその他の作品

鹿の王 3 (角川文庫) Kindle版 鹿の王 3 (角川文庫) 上橋菜穂子

上橋菜穂子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

鹿の王 3 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする