鹿の王 3 (角川文庫)

著者 : 上橋菜穂子
  • KADOKAWA (2017年7月25日発売)
4.07
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  • レビュー :44
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055090

作品紹介

攫われたユナを追い、火馬の民の族長・オーファンのもとに辿り着いたヴァン。オーファンは移住民に奪われた故郷を取り返すという妄執に囚われていた。一方、岩塩鉱で生き残った男を追うホッサルは……!?

鹿の王 3 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 火馬の民の哀しみと苦しみ。キンマの犬、犬の王。色々な民族の思いと人の思い。生まれ育った土地を無理矢理奪われた強く深い哀しみと怒りが後戻りのできない狂気へ。ケノイの現実の姿と裏返った時との差が痛々しい。

  • そうか、そうだったんだ。
    ようやく見えて来た陰謀の全容は、単なる個人の犯行ではなく、思っていた以上に深く広いものだったんだね。
    支配した国とされた国。
    その民たちの想い。
    そしてキンマの犬という、ある意味特別な力。
    それらが重なり合った末の出来事だったんだ。
    こういう重層的な物語は、うん、さすがは上橋さんだなあ。

    ユナを追うヴァンは次々と重要人物と出会っていく。
    自分を追っていたサエを助け、共に道行き、
    陰謀の主導者たちの元を去り、逆に追いかけ、
    そしてついに、ホッサルと出会った。
    二人の出会いは、この先どんな新しい展開を産んでくれるのだろう?
    物語の終盤に何があるのか。
    もう一度国を揺るがすような展開が待っているのか?
    すごく気になる。
    皆にとって幸せな大団円があることを祈りたい。

    そういえば谺主とか、投げっぱなしの伏線があるんだけど、ちゃんと回収されるのかな?

  • <内容紹介より>
    何者かに攫われたユナを追い、<火馬の民>の集落へ辿り着いたヴァン。彼らは帝国・東乎瑠の侵攻によって故郷を追われ、強い哀しみと怒りを抱えていた。族長のオーファンから岩塩鉱を襲った犬の秘密と、自身の身体に起こった異変の真相を明かされ、戸惑うヴァンだが……⁉一方、黒狼熱の治療法をもとめ、医術師ホッサルは一人の男の行方を追っていた。病に罹る者と罹らない者、その違いは本当に神の意志なのか――。

    ――――
    ヴァンの体に起こったこと、そしてアカファ王の「魔が差した」ことをうけた少数部族の波乱。
    神の意志と信じて、帝国にゲリラ攻撃を仕掛ける<火馬の民>、帝国に露見したテロ行為を「なかったこと」にしようとするアカファ王、病に挑むホッサル、ユナをさがして旅するヴァン。
    それぞれの思惑が次第に交錯し始めます。

    個人的には、ついにヴァンがユナを見つけ出したことに安心しました。

    様々な立場の人々の、それぞれの思惑が込み入っていて少しわかりにくい印象もありますが、戦いの描写やストーリー全体の展開なども歯切れがよく、ストレスなく読み進めることができます。

  • 話しが膨れる3巻でした。
    登場人物も増えて、色んな立場、種族がそれぞれの思惑のために行動、暗躍していて、明確な悪役はいない。
    全員がそれぞれの正義のために行動していて、立場が変われば何を大切にして何のために戦うかっていうのも異なるんだなと思った。

    --
    画期的な発明や発見というのは波のようなもので、ひとつの波が次の波を起こすように、連なって起こることがある。

  • 2015年の本屋大賞受賞作です。
    死を諦観している戦士団「独角」の頭ヴァン、かつて存在したオタワル王国の医術師・ホッサル。
    二人の数奇な運命から、やがて訪れる邂逅。
    脇を固めるキャラクターも個性的で侮れない。
    そしてもう一点、この小説の特徴は、ファンタジーと生物学が融合した、今までに無い世界観であることです。
    物語の中核には伝染病が深く関わりますが、この要素が加わる事で、作品に更に奥行きが出ているように感じます。
    壮大なスケールの物語に仕上がっています。

  • ようやく読了〜。
    人物紹介だけじゃなく、相関図とかも欲しいくらい、複雑化してってる。でもこれだけ多くの人物がそれぞれの思惑で動いて、一つの道筋に収束していくのは鳥肌ものだわ。
    ついにヴァンとホッサルが出会ったが、お互いにまだ誰だかわかっていない、、、でも読者はわかってる、このソワソワした感じが堪らん(笑)

  • 3巻。

    2巻でユナをさらわれたヴァン。サエに導かれて追跡すると、火馬の民に会う。
    その中にはヴァンの義兄や火馬の民の族長、さらにキンマの犬を操っている犬の王(族長の父)がいた。
    犬の王は病に冒されていて、自分と同様に犬を操れるヴァンにあとを継いでもらおうとしていた。

    ヴァンを連れてツオルの砦を攻撃しに行くが、いざというところでヴァンが裏切り、更にそこに捕らえられたサエも現れ、ヴァンはサエを連れて逃亡する。
    その後、サエと一緒にユナを探す。

    一方ホッサルはトゥーリムに捕まって沼地の民を治療していた。
    沼地の民がいる集落にはちょうどユナもいて、偶然火馬の塚に立ち入ったことで、ホッサル一行とユナが捕まり岩牢に捕まる。
    さらにアカシャ王に見捨てられたと気づいた火馬の民たちは、トゥーリムを捕まえて同じ岩牢に連れて行く。

    で、ユナを探していたヴァンたちも岩牢にたどり着き、ついに再開!別々に描かれていたヴァンとホッサルの物語もここで合流した。


    それにしても、ヴァンとサエがお互い違和感なく行動できてよかった。なんか相性いいみたいだし。
    サエがバツイチだったのはショックだったけど、30すぎだったと思うしこの世界だったらそんなものか。
    ナッカはちょっとかわいそうだった笑

    印象的だったのは、細かいけど顕微鏡の話が出たところ。
    今となっては、人間の目には見えないぐらい小さなものが存在するってのは常識というか小学校で習うけど、顕微鏡とか発明される前はそんなこと思いもよらないよなーと思った。
    天動説的な。

  • ★2015年度本屋大賞

    請求記号:913.6||U 36||3
    資料ID:C0038347

  • 感想は4巻に

  • 2017/11/9

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