鹿の王 4 (角川文庫)

著者 : 上橋菜穂子
  • KADOKAWA (2017年7月25日発売)
4.16
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  • レビュー :76
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055106

作品紹介

ついに生き残った男――ヴァンと対面したホッサルは、人類を脅かす病のある秘密に気づく。一方、火馬の民のオーファンは故郷をとり戻すために最後の勝負をしかけていた。生命を巡る壮大な冒険小説、完結!

鹿の王 4 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ヴァンの行動が自己犠牲の方向に向かっているように感じた時から、もしかして悲しい終わり方なのじゃないかと気を揉みながら読み進めたけど、結局読者の想像に任せられるような結末だった。
    ハッピーエンド好きとしては少し物足りない終わり方だったけど、きっとこの先にも本には収まりきらない物語があるのだと思うことにする。

  • 物語は終わっても、物語の中の世界は終わらない
    明るい期待をもたせて締めくくってくれた。
    ユナという存在が最初から最後までこの物語の光だった。


    正直、読み始めた時は泥臭いおっさんが主人公か、、、
    と思ったけれど、
    ヴァンと寄り添っていく中で
    彼の人間的な魅力にすっかりやられてしまった。


    ヴァンと、ユナの言葉を必要としないつながりに
    胸が熱くなった。


    もう一度、「獣の奏者」の外伝を読みたい。
    この著者の描く親子が好きなんだな、と気づかされた。


    生まれおち、一度だけの生を生きていく。
    ヴァンも、ユナも、サエも、ホッサルも、ミラルも
    身の内で起こる事、外で起こる事を事象として受け止めつつ
    賢くも愚かにも生きていく。


    できる力を持つヴァンが半仔たちを率いて去って行き
    迎えに行ける力を持つユナたちが迎えに行く
    鹿の王をたらしめるのは、他者という事で
    ユナという存在がヴァンを救ってくれる事を信じ
    暖かい気持ちで本を閉じる事ができた。

  • とうとう終ってしまった。感無量。ユナとヴァンは絶対に離れられない絆で結ばれているんだ。それがすごく嬉しかった。ヴァンは「鹿の王」となるべく、自己を顧みずユナを置き、離れていこうとしたけれど、ユナの血がそれを許さなかった。本当にすごい。こんなエンディングになるなんて想像していなかった。快哉を叫ぶとはこのことか。物語、冒険はまだまだ続きそうだけれど、私たちが関われるのがここまでかと思うととても寂しい。また何かのカタチでヴァンやユナ、サヤたちに会えるといいな。ユナがどんな女の子になっていくのかとても楽しみだ。

  • 国語の教科書に出てくるような物語が好きという方や、すこしファンタジックでミステリーな物語が好きな方には、おすすめです。

    映画化できないような想像力あふれる一冊。今まで読んだ本の中で一番大好きです。

    読書すること自体、小学生・中学生の頃から全くなかったのですが、学生の頃の朝読書の読書習慣のおかげもあって、またこの本に出会って読みたい気持ちが目覚めました。最近の流行り本とは違い、本当の読書の楽しさを与えてくれる読む幸せを感じられる一冊です。

  • 本屋大賞2015年1位。かつてファンタジー読んだことなかったときに、十二国記と獣の奏者は読んどけって言われてそれだけ読んだことある。この本も作者が創作した異世界のシステムが細部まで矛盾なく構成され進んで行く。頭の良さの定義のひとつに抽象と具象の振れ幅と移動速度や、時間を進めながら全体を動かしていくシミュレーション能力ってのがあると思うのだけど、良質の小説はこれを具現化してるし、学者だけあってこの人の作品は特に顕著。とても良くできた小説。だけど娯楽作品としてはどうよって言ったときは、緻密に構成された物語はどうしても大作になっちゃうってのと、この作品は扱ってるテーマがかなり専門的になってるので自分的には長さと説明色の強さが少ししんどかった。もともと、十二国記も半分ぐらい読んだところで既読巻と未読巻の区別がつかなくなって途中でやめたし、この人の獣の奏者も後半はマンネリ感でてきて飽きたし。この本もサイコパス的な絶対的な悪人も登場せず、善悪のラベリングを良しとしない作風で基本的に良い人が苦悩してる状況が続くのが刺激が足りず少し甘っちょろく感じる。獣の奏者ではもう少し泣けるとこあったりしたけど、読解力のせいかこの本は泣けるとこなかった。長いの苦手。

  • この表紙のイラストのサエさん、カッコいいよなぁ~。上橋さんの作品に登場する女性は芯が強くて優しい人が多い気がする。この作品のラストにユナの「しゅっぱーつ!」のかけ声で、サエさん、トマたちが飛鹿に乗って森の奥にヴァンを探しに消えて行くシーンが大好きです。

  • 読みやすい文体で流れるように勢いのある物語が描かれている。
    他民族の思想が絡まることで、スケールが広く深くなっていて惹きこまれます。
    病気への向き合い方もそれぞれの人が思う気持ちも多種多様で、どれも理解出来て、だからこそ難しく苦しく、又面白い。

  • 途中、泣いてしまいましたねー。
    上橋さんならではの、ここで、ああなってしまうのではないか、とか、悪い想像も働かせてしまいましたが、思ったほど、最悪のシナリオにはならず、ほっとしました。
    あの終わり方、あそこで終わる、というのも、含みがあって、良いと思いました。

  • 児童書だと思っていたら、主人公がおじさんだった事にまず衝撃を受けた。
    各地の歴史や民族たちの特長とか良く出来ていて、なんとも壮大な世界を体験できました。
    命の不思議さを実感。面白かった。

  • 最後のページをめくり、エピローグがないかと探してしまった。
    鹿の王たる運命というか、宿命というか。わかっていてもハッピーエンドを願わずにはいられない。
    ヴァンが孤高が故の愛されキャラで
    四巻あっという間。
    上橋先生、サイコーです。

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