オリジン (上)

  • KADOKAWA (2018年2月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784041055779

作品紹介・あらすじ

宗教象徴学者ラングドンは、スペインを訪れていた。元教え子のカーシュが、人類最大の謎を解き明かす映像を発表するというのだ。しかし発表の直前、カーシュは額を撃ち抜かれて絶命する。一体誰が――。発表の前、カーシュはキリスト教、イスラム教、ユダヤ教の指導者たち三名と会合を行い、警告を受けたとラングドンに語った。犯人はいずれかの指導者に派遣された暗殺者なのか!?
ラングドンは、美貌の美術館長でスペイン国王太子の婚約者でもあるアンブラとともに逃亡しながら、カーシュの残した人工知能ウィンストンの助けを借りて、謎に迫る。
鍵を握るのは、人類最大の謎「我々はどこから来たのか、どこへ行くのか」――。

スペインのビルバオ、マドリード、バルセロナを舞台に、ラングドンの前に最強の敵が立ちはだかる! 

全世界で2億部突破のベストセラー作家、ダン・ブラウンの最高傑作が満を持して日本上陸!!

「ダン・ブラウンは知的かつスリリングな小説の第一人者だ」(ウォールストリート・ジャーナル)

感想・レビュー・書評

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  • 言わずと知れたラングドン教授シリーズ。ハリウッド映画のような極上のエンタテイメントを楽しみたいときは、まさに絶好のシリーズである。
    今回の舞台はスペイン。ラングドンは、元教え子であり友人のカーシュが、宗教の根幹に関わる重大な発表をするという場に招待されていた。しかし、時代の寵児カーシュは、まさにその発表の瞬間に殺害されてしまう。暗殺を指示したのは誰か。スペイン王室、カトリック、対立教皇などの影もちらつく中、ラングドンの活躍やいかに!
    今回、興味深いのはウィンストンという人工知能をワトソン役に据えていること。このウィンストン、検索すら上手く出来ないSiriとは違い、実に優秀である。車のスピーカーから話すなんてシーンから、往年の某ドラマを思い出した人も多いはず。ただのワトソン役ではない気もするが、はてさて。巻を措く能わず、下巻へ突入。

  • ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ第五作目。
    今回、教授はスペインへと渡る。
    元教え子である若きコンピューター科学者(40歳)が人類最大の謎を解き明かす
    プレゼンテーションをするというので招待されたのだ。
    ところが、教授は事件に巻き込まれて美女と共に追われる身となり、
    逃走しながら事件解決へと奔走する。
    これはラングドン教授 定番のストーリー展開 なのだが、
    そこがエンターテインメントとしてたまらなく面白い。

    本を開く。
    すぐにモンセラット修道院、そしてプレゼンテーション会場の
    グッゲンハイム美術館へと連れて行かれる。
    何とも不思議な形の美術館!
    画像検索しながら読み進めると、心はもうスペインへ。
    至福のひとときです。
    はたして、ラングドン教授は47文字のパスワードを見つけ出すことが出来るのか。
    ワクワクしながら下巻に進みます。

    今回は教会だけでなく、王宮、ネット上のサイト、
    そして高度に進化した人工知能も加わり、さまざまな視点が楽しいです。

  • 前作インフェルノはもちろんアートを小道具にしながらメインテーマはパンデミックと人口問題であった。
    本作はブラウンが得意とする宗教と、それに相対する自然科学そして最先端技術の対比をテーマに据えている。

    舞台はスペイン。
    ビルバオのグッゲンハイムに始まって、マドリッドやセビリャを交えつつ、バルセロナへ飛ぶ。

    異郷をモチーフにする作家さんはたくさんいる。
    日本でも内田康雄氏 西村京太郎氏 山村美紗氏など。
    ダン・ブラウンもそうなんだけれど、やはりキリスト教のバックボーンを持たない読者としては、そちらの知識を存分に活かした作品はいっそう興味をそそられる。

    今回は気鋭のテクノロジー研究者が、 人類はどこから来てどこへ行くのか?という問いに答えを出し古き宗教の拠り所を一掃することができた、というプレゼンテーションを全世界に向けて発信する、という華やかなステージで事件が起こる。
    ビルバオ・グッゲンハイムの描写でぐっと読者の興味を引く手法は毎度おなじみのものだが、主役のラングドンに最新テクノロジーについていけずにまごまごさせるあたりも、読者に親しみを覚えさせて上手いもの。
    そして、ラングドンの相棒は、グッゲンハイム館長にしてスペイン王子のフィアンセという才女。
    現在のスペイン王妃と重なるキャラでそのあたりもサービス精神旺盛ですね。
    下巻に続く

  • 読みはじめてすぐに世界へ引き込まれる。
    人物の描写が素晴らしく、特に人工知能のウィンストンが面白い。
    ワクワクドキドキしながら、下巻へ。

  • ラングドン教授、相変わらずの巻き込まれ体質だねえ〜いいよいいよ〜〜。

    「古今東西の宗教の存在意義を根底から覆す世紀の発見」を全世界に向けて発信しようとした教え子が、衆人環視の中で殺害されてしまう!

    不幸にもその場に居合わせた教授、今回は麗しい美女(スペイン王子の婚約者)と手に手を取ってスペインを逃避行、の巻。

    果たして教授は亡き教え子の思いを継いで、彼が世界に発表しようとしていた発見を見つけることができるのか?!

    後半へ続く!

  • ラングドンシリーズ。世界的に著名な未来学者でラングドンの元生徒カーシュが重大発表をすると宣言し、パーティをひらいた。ラングドンもそれに出席しいよいよ発表もあったところで何者かに殺害された。彼が発表しようとしたことはなにか、ラングドンはそれを追いかけることにした。
    久しぶりにラングドンシリーズを読んだ。既存の宗教が科学という新たな宗教に喰われようとするなかカーシュが既存の宗教を根底から覆すという発表の中身はなにか、それを食い止めようとするものは何者か最後まで読んだが、引っばつた割には拍子抜けで、無理やり丸くまとめた印象を受けた。やはり正面から宗教にけちをつけるのは難しいのか、インパクトのない話になってしまったように思える

  • 人はみな、見えない線にひっぱられている。

    以下抜粋

    - どうやらすべてのヘッドセットに全地球測位システム(GPS)が装備されているらしい。招待客が館内のどこにいるかを把握し、どんな説明をすべきかを選べるわけだ(P.36)

  • ラングドン教授、今回も散々な巻き込まれ具合!
    chatGPTちゃんで盛り上がってる今日この頃、ウィンストンは未来のAIではなく、とても身近に感じた。

    ラングドン教授、過去にメールにログインしたり、車の位置情報で何回も居場所を特定されてるのに、スマホは大丈夫かも?って思っちゃうのがお茶目だった。無理に決まっているだろう。
    エルサ姫がこう言っているわ、「Let it go」の箇所を読んで、この小説こんな最近やったっけ?!と思ったら2018年の小説でした。アナ雪、つい最近な気がするのになぁ。もう結構昔の映画なんだなぁ。

    アンブラの不妊の理由が「ある感染症」なの、前作の悲劇が世界に広がったことを示唆していて震えたな……婚活大変だろうな、そんな世界。

    そして最後のカーシュの秘密……
    面白くなってまいりました!
    アンブラさん、カーシュと親し過ぎんか?んー!どうなるか楽しみ!

  • AI 無神論
    現代美術

  • ウィンストン、いい感じのキャラなのにAIっていうのが怖い…でも、これが近い未来の現実なんだろう。人はどこから来て、どこへ向かうのか。知りたいような、そこは曖昧でいいような気がするけれど、カーシュが何を発見したのか知りたいので、とりあえず下巻へ。

  • おなじみロバート・ラングトン教授が今度はスペイン美女と逃げ回ります。ほとんど趣味としか言えなくなってきたwwww
    毎回素晴らしいインテリハイソな美女と追われてるけど、どうして次の事件の時には彼女たちは跡形もないのかしら。心配になるわ(なんで
    今回は教え子であり親友の天才未来学者エドモント・カーシュの世界を揺るがす大発見の発表に立ち会うため、スペインはビルバオのグッゲンハイム美術館に来ています。館内を案内するのはAI ”ウィンストン”。
    生命のはじまりと未来について、どうやら宗教的な解釈を根底から覆す内容らしい。
    あらゆるテクノロジーを駆使したプレゼンテーションのあと発表のために姿を現したエドモントですが、何者かに狙撃され観衆の面前で命を落とします。
    何かと特別扱いされているラングトンはウィンストンの導きできな臭い雰囲気を察知し、エドモントを助けようといち早く動きますが間に合いません。さらには誰よりも早く動いたために、あらぬ嫌疑をかけられます。
    その場にいたグッゲンハイム美術館館長でありスペイン皇太子フリアン王子の婚約者である美しいアンブラは、この事件に不審を抱いたのか、近衛警備隊を振り切ってラングトンと逃避行。エドモントが発表できなかった大発見をこの世にだすため、あらかじめ撮ってあった動画を配信するパスワードを探す。

    うーん、文字にするととってもまどろっこしいなぁ。
    ちなみにいつものごとく序盤からおおむね120ページを超えるところくらいまで退屈です。想定内。
    この山を越えるとザックザック読み進んでしまうの。知ってる。
    下巻へ。

  • 一気読み必至、のオビは私にとっては煽りでもなんでもなかった。ラングドン博士シリーズのなかでもかなりワクワクが強めの作品。

    想像可能な範囲の近未来的なテクノロジーと宗教、そしてガウディのバランスがとてもいい。

    グッゲンハイム美術館の館長、っていうヒロインのステータスも好ましく、スペインという舞台もテンションあがる。要は私のツボが結構詰まってるということだ。

    2019.5.17
    76

  • 私に美術の面白さを教えてくれたシリーズの最新刊。半年前に行ったスペインが舞台なだけに、目の前に実物があるかのような描写に驚きの連続でした。ビルバオも行くんだったな。美術・建築だけでなく次は科学も気になる。読み進める度に知的好奇心がぞわぞわする。

  • 多分、
    理解できる人があまりいないんだろうな
    っていう小説
    SFはいつの時代もそう
    人の想像を想像できるかが楽しめる人と楽しめない人の違い

  • 「人間はどこから来て、どこへ行くのか」。
    このテーマと各宗教との絡みに引き込まれてぐいぐい読んだ。
    しかし、周囲の様子の描写が長すぎる。目に浮かぶものは多いが、本筋とは関係ないので度々読むのが面倒になってしまった。ゆえにマイナス1。

  • やはりダン・ブラウン、すっごく面白い!
    息もつかせぬ怒濤の展開にページをめくる手が止まらない!

    情景描写が素晴らしいですね。目に浮かぶような緻密かつ無駄のない状況描写、人物の置かれた状況と簡潔で分かりやすい心理描写、宗教のこと、スペインのことを知らなくても具体的でありながら物語の流れを立ちきることのないスムーズな説明の数々…もう全てがお見事としかいいようのない展開。
    訳も素晴らしいと思います。よくある翻訳文学特有の読みにくさや言い回しの不自然さが微塵も感じられません。
    よくぞこれ程読みやすく日本人に合わせたかのような訳をしてくださったものとつくづく有難い。
    ダン・ブラウン&越前敏弥さんのタッグは最高と思います。
    下巻を早く読まねば。

  • 相変わらずテンポよく引き込まれる!したがって一気読みにならざるを得ません。興味深い内容で、下巻で詳細が明かされるのが楽しみで仕方ありまけん。しかし、構成はダビンチコードと似てますね。美女との逃避行とか。AIが登場人物の一人になるとは、隔世の感があります。まさにリアルワールド。また、少し前に行ったスペインが舞台なのも嬉しいです。グッゲンハイム美術館に行ってみたい!

  • 待望の新作、相変わらず面白い!今回のテーマは、人類の永遠の謎「我々はどこから来て、どこへ行くのか」。宗教とのバトルがどんどん激化するのがイイ。

  • ダンブラウン 最新作!!!事実に基づいた溢れる知識知識知識と、ハイテンポで展開されるミステリーに、知的好奇心をくすぐられた興奮なのかストーリー展開のハラハラによる興奮なのかラングドン教授に魅せられた興奮なのかもう訳わからない興奮がたまらない。下巻を読み終えてもアッという人が犯人で驚くくらいちゃんと隠れつつ読み返すとちゃんと伏線だらけになっててホントすごい。

  • やっぱりラングドンシリーズ裏切らないなぁ!既に映画化が待ち遠しい。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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