弁当屋さんのおもてなし ほかほかごはんと北海鮭かま (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1482
感想 : 123
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055793

作品紹介・あらすじ

あなたが本当に食べたいものはなんですか?願いが叶うお弁当、召し上がれ。

「あなたの食べたいもの、なんでもお作りします」恋人に二股をかけられ、傷心状態のまま北海道・札幌市へ転勤したOLの千春。仕事帰りに彼女はふと、路地裏にひっそり佇む『くま弁』へ立ち寄る。そこで内なる願いを叶える「魔法のお弁当」の作り手・ユウと出会った千春は、凍った心が解けていくのを感じて――?おせっかい焼きの店員さんが、本当に食べたいものを教えてくれる。おなかも心もいっぱいな、北のお弁当ものがたり!

感想・レビュー・書評

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  • ☆4

    シリーズ1作目

    「あなたの食べたいもの、なんでもお作りします」
    こんな素敵なお弁当屋さんがあったら、間違いなく常連客になっているだろうなぁと思いながら読ませて頂きました。

    「食事は明日からも、生きるためのもの」という言葉がとても心に響きました。
    美味しいご飯を食べてお腹が満たされると、明日も頑張ろう!って思えてきますもんね(*´˘`*)
    お腹も心もいっぱいになれる、素敵なお弁当物語です❁⃘*.゚

    たくさん出ているシリーズなので、読み進めていくのが楽しみです!

  • お弁当屋さんから繰り広げらる物語。
    北海道が本の舞台であり、私も同じ北海道住みのため、とても身近に感じ読みやすかった。

    「食事は明日からも、生きるためのもの」という言葉が印象的でした。

    お客様の身体のことを考えて、お弁当を作ってくれ
    るお弁当屋さん。こんな温かいお弁当屋さんがあるなら、私も常連になりたい。

    2作目も読んでみようと思う。

  • おなかすいた~

    牡蠣めし、おいしそう。とっても。
    実の父はそこで育っているのだけれども(わたしのね)、本の中ででてくる牡蠣の育て方・出荷のあらましは知らなかった。有名な産地でもあるので、いちどでいいから牡蠣祭りに行ってみたいのだけれど・・・(さすがに遠い)

    最後のお話のおにぎり。
    お店でこのネタがあれば絶対に買うほどすき。
    こっちのスーパーには瓶詰(醤油漬け)、売ってるのね。
    庭にも生えてるし、空港で立派なのは1000円するけど、産直なら200円とかで買えるしね(形はいびつ)。
    でもシーズンには自分ですりますよ。ちゃんと鮫革で卸すのが超おすすめです。クリーミーになるんだな、これが。

    ストーリーづくり、うまいです。
    わざとらしくならずに、空気を読みながらうまく関係を築いていきます。
    ほんといろいろ考えて行動しています。人ってこんなに大変だっけ? とおもったりして。

    胃袋掴むって・・・というボケもなかなかすてき。

    +++

    手袋ははめないっしょ。
    無茶苦茶違和感あるよ~

  • たまたま手に取って読んだ本ですが、とても良かったです。
    お弁当を通じて人の想い。優しさ。
    辛い過去も乗り越えていく勇気をもらえたような。
    読了度ほっこりする気持ちになりました。
    シリーズもののようなので、次作も読んでみたいと思います。

  • «温かなごはんで、新たな出発にエールを»
    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    「新しいことたくさんできますよ」
    「きっと、そのために新しい土地に来たんですよ」
    (本文第1話より抜粋)

    新天地で不安やストレスを溜め込みそうな時、「この場所も悪くないな」と思えるような温かくて美味しい出会いに恵まれたら、幸せだと思いませんか?

    慣れない土地で頑張ろうとする方に。そして毎日毎日を精一杯過ごす方に、そして時々懐かしい味が恋しくなる方に。どんな方にもそっと寄り添ってくれる、すすき野のこじんまりとしたお弁当屋さん「くま弁」。メニューに無いお弁当でも、頼めば観察眼の鋭い店員さん「ユウ君」がお客さんの気分に合わせて作ってくれます。
    くま弁のお弁当を食べれば、明日も頑張る力を貰えるはずです。

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    店長の熊野さんやユウ君が作る卵焼きやお弁当の描写が食欲をそそり、私も千春さんや他の皆さんと一緒にお弁当やおかずを食べているような温かくて幸せな気持ちでいっぱいになりました。

    落ち込んだり不安になったり、モチベーションが上がらなくて困ったりする中でも、「○○があるから頑張ろう!」と少し先の未来に向かって前向きになれる味を、私も探してみたいと思いました。

  • 札幌の外れにある小さなお弁当屋さん。
    食べると元気になれる『魔法のお弁当』があるらしい。

    個人経営のお弁当屋さんならではの店員さんと常連さんのつながり。
    店長と店員さんのつながり。
    そして映像ではなく文字で感じる北海道のほかほかご飯、鮭かまやザンギ、きんぴら、山わさびおにぎり、玉子焼などなど...

    私も500円玉握りしめて、今すぐくま弁に駆け込みたい!

    私はこういう人懐こいお店に巡りあったことがなく、
    巡りあっても店員さんと仲良くなれるタイプではないので、
    こういうのいいな!憧れる。

  • お弁当が食べたくなります。
    豪華ではなくシンプルなお弁当が。

    こんなお弁当屋さんが家の近くにあったらいいのにな。

    お弁当屋さんに訪れる人々の優しさで物語が繋がっていくあたたかいストーリーです。

  • とても 軽くて読みやすかった
    疲れた時に なんとなーく読めるのが◎
    続編が あるのもうれしい
    一冊で完結しちゃうと なんか読み終わったあと 寂しくなるから・
    続きが楽しみ〜⭐︎

    『知らない場所が知ってる場所になるのよ』
    って お母さんの言葉が スキ
    今のワタシに 欲しかったコトバ

  • 初めて読んだのは
    ブクログを始める前だったことにおどろき!

    鮭かま弁当のやさしさが沁みて
    泣いてしまうくらい
    私、こころ疲れてます!

    ユウくんいてほしい。

  • 傷心で、見知らぬ札幌に転勤
    疲弊した心に、あったかご飯のお弁当で幸せな気分になるお話

    食育というか、食事の大切さというのは日頃から考えていることではあります
    他の人が自分のために作ってくれたご飯を食べる
    それだけで何ものにも代え難い心の栄養補給になる
    そういうものだと思います

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著者プロフィール

北海道出身。第1回角川ビーンズ小説大賞にてデビュー。代表作に「光炎のウィザード」シリーズ、「デ・コスタ家の優雅な獣」シリーズなど多数。

「2023年 『弁当屋さんのおもてなし 新米夫婦と羽ばたくお子様ランチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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