#拡散忌望 (1) (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2017年6月17日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041055809

作品紹介・あらすじ

ある高校の生徒達の噂。<ドロリンチョ@MW779>このアカウントからのツイートには要注意。晒された人は、頭の中身がどろどろに溶けて噴き出すんだって──。その噂は本当だった! 晒された者はメッセージを拡散せよ。失敗した先に待つのはおぞましいペナルティ。生徒達は呪いを回避しようとあがく。そしてたどり着いた驚くべき真相とは!? 底なしの闇に引きずり込まれる、読後感の悪さに要注意! でも最後まで読まずにいられない!!

感想・レビュー・書評

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  • <ドロリンチョ@MW779>からのツィート。これで、頭から顔から、脳みそから何から大噴射ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
    何か、こんななっても生きてるとか書いてあるけど、脳みそグチャグチャやったら死んでるんとちゃうの?そんな体で苦しめ〜って言っても本人分からんからね。
    リングとかのSNS版?って感じで進んでた気がしてたけど…
    何か、ツィートから来ても回避方法あって、リツィートして頑張ってたのに、途中から、何でもありみたいに…大噴射連発〜(´;Д;`)
    (凄い怒って、そんな状況やなくなったとか…)
    もう止めようないやん!
    何か、それでも止めようと頑張ってる数人おったけど…
    まぁ、こんなことされたら、恨むし、それが実行犯やなくても、同罪やと思うわな。
    しかし…こんな小賢しいツィートとか使わんでも…もっと直接的に出来そうやん。身も蓋もなくなってまうけど(⌒-⌒; )

  • 前作夜葬が面白かったので、こちらの作品も読んでみた。今作も面白かった。一気に読めました。
    B級感漂う雰囲気が好きなんだよな。
    ツッコミどころは多々あるんだけど、どうしてそうなるん?とか余計な事考えないで、頭空っぽにして楽しめばいいんだな。

  • 怖いけど面白い‼️

  • 謎のTwitterアカウント、<ドロリンチョ@ MW779>。このアカウントに晒された生徒が立て続けに、煮えたぎった頭の中身を顔面から噴き出すと言う事態に見舞われた。人間の仕業とは思えないそれは、やがて拡散されていき……。 グロテスクと読了後の後味の悪さがはんぱない。頭の中身が噴出して(しかも、周りの人間にかかると、やけどするぐらい高温)重症を負うのがうえっとなる。何でそれで生きているんだ、というのが正直な感想。口は悪いが、人を思いやる気持ちがにじみ出ている光ちゃんがお気に入り。
    ホラー小説ではあるのだが、読んでいて怖いという感情より、嫌悪感が募る話だった。ネタバレになるので割愛するが、物語が進むにつれ、生徒たちが呪われたであろう理由が明るみになるが、正直言って自業自得。直接の原因となった人物たちが、それを省みず助かろうとする姿は滑稽で鼻で笑ってしまった。恐怖描写より登場人物たちの身勝手さ、人間としての残虐さ、嗜虐的な行動に本当に嫌悪し、怒りを覚える。こんなの呪われて当然。特に諸悪の根源である人物はもっと酷い目にあってもよかったのでは?よく一人の人間によってたかって酷い事が出来るものだとある意味感心。復讐ものの傾向がある本だったので、最後まで走りきってくれて大変満足。謝って赦される次元はもう、とっくに過ぎているんだもんね。

  • オカルトパワーで顔の穴という穴から脳みそとか眼球とかを煮たてたドロドロを吹き出す恐怖小説。呪い殺すほどの人の恨みを買ったらもう、小手先じゃどうにもなりませんね。謎解きはそこそこスリリングだったけど尻すぼみかな。
    同じ作者の『えじきしょんを呼んではいけない』は怪人硫酸かけかけマンの荒唐無稽度が凄くて、全滅エンドの投げっぱなしさも飲み込めるマッチングだったけど、これはイジメ復讐学園ホラーってテーマが割と地に足ついてるからそこまでドライブされなかったかなあ

    あと、地味に日本語の使い方が怪しかったり視点が分かりづらいところがあって、読んでいて引っかかりを感じる。

  • 文章なのにリアルな怖さがありました。
    ペナルティがなかなかの酷さでしたが、思わず読み進めてしまうお話でした。

  • 作者読み。
    壮絶な虐めをしていた奴らが次々呪い殺されるのはいい気味だった。
    中途半端なところで終わったが、虐めに加担していない転校生の尚も被害に遭ったのは呪いを阻止し続けていたからだろうか?

    ただメインの三人以外の見分けがつかず、浪川が元凶だと知っても、この人誰だっけ?となってしまったのが残念だった。

    高校生って、外から見ると全員同じに見えるし、同じであることを良しとするみたいな空気もあるから、よっぽど能力がある人でない限り、小説での書き分けは難しい気がする。

    ✍追記
    今は終売となったドロリッチを思い出した。

  • 怖いですし、グロいです。

  • 2020.02.29 看了

  • ううむ、今回もまたチープ感のある嫌なホラーだなあ……「ドロリンチョ」というポップ?な語感とうらはらに、これは嫌すぎる! そして前作と同様、今の時代に流行りのガジェットを使うことで、チープ感がたっぷりながら身近な印象で嫌さ倍増の読み心地です。シュールでどこかしら笑える読み心地でもあるのだけれど……やっぱり嫌だ。これなら確かに死ぬ方がまし?
    呪いの正体を追い詰めるお約束ホラー要素も楽しめました。そして後味の悪さもやっぱり、という感じで。さくっと軽く読めるわりには、どろっどろの不快感がまとわりつくこれぞB級ホラーの味わいです。

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著者プロフィール

最東対地 Taichi Saito
1980年5月9日生まれ。大阪府在住。2013年より執筆活動を開始し、同年にホラーブログ『最東対地の嗤う壷』を開設する。2016年、第23回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞した『夜葬』がヒット作となる。その後、異形が迫りくるスリラー系作品を数多く上梓。近著に『ふたりかくれんぼ』、他著に『怨霊診断』、『異世怪症候群』、『カイタン 怪談師りん』などがある。近年は怪談イベントで自ら怪談語りなどもする。

「2022年 『恐怖ファイル 不怪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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