- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041055816
作品紹介・あらすじ
設定の見事さとそれを上回る大興奮の展開。物語も才能も凄まじい。──山田宗樹(『百年法』『代体』)
枝分かれした「もう一つの世界」が生み出した恐るべき生体兵器。人類滅亡までのカウントダウンがはじまる。
「もう一人の自分」に出会ったとき、世界は音をたてて崩壊する……一気読み必至の予測不能サスペンス!
製薬会社の研究員・透は、同じ研究チームの北岡の婚約者・可奈恵に秘かに想いを寄せていた。だが北岡の車で帰宅中にタイヤがバースト。可奈恵と透は一命を取りとめるが、北岡だけが亡くなってしまう。
それから9年後。アメリカである実験が行われていた。アリの殺虫剤のテストという名目だったが、そのアリは被験者15名をあっという間に噛み殺してしまう。──実はこの世界は、誰にも気づかれないまま二つに枝分かれしていた。しかしネバダ核実験場にある“チューブ”を通じて、アメリカと「もう一つのアメリカ」は秘密裏に交流していたのだ。そしてチューブを通過したアルゼンチンアリが「向こうの世界」で交配し誕生したのが、この恐るべき殺人アリだった。
一見、何の関係もない2つの出来事。だがそれが1つの線で結ばれたとき──世界を揺るがす陰謀が透を呑み込み、彼の運命は大きく変わっていく。
感想・レビュー・書評
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パラレルワールドと、最近話題の「ヒアリ」を想像させる蟻を使った生物兵器。そんな帯に惹かれて、読んでみたが、全体的に雑で、結局、何が主体なのか、よく分からなかった。「フェイスレス」と言うタイトルも、内容と合ってないし、感想にならないほど、面白くなかった。
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パラレルワールドを繋いだ力技のエンターテインメントだが、読者を置き去りにして走り回るので今ひとつ掴めずに終わってしまった。それぞれのパーツは面白そうなのに活かしきれておらず、「で?」という言葉だけが残りました。
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海外ドラマのフリンジの様なパラレルワールドが舞台で、なかなか楽しめました。
割とすきです。 -
パラレルワールドで発生した凶暴なアリが襲いかかってくる話。パニックものとして楽しめたものの、陰謀論的な展開は若干陳腐さを感じてしまいました。とはいえ迫りくる暴力と緊迫感にはハラハラしてしまい、その中でパラレルワールドと人間関係の話も絡んできて、ラストにはズシンとくる選択は良かったです。
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資格試験を終えて、ようやっと読書生活に戻れる。本は本でも、参考書と格闘したあっちの世界から、小説を読み耽るこっちの世界に帰ってきたつもりだけど、半年近い生活の変化と、試験結果が気になって未だ読書に集中できず。リハビリにSFでもと図書館で借りたのがこれ。それこそ、あっちとこっちの平行時空を超えて誕生した、凶暴極まるアリさんの行方が気になる。ところで、誰を軸に展開してるんだろ?タイトルからすればFだけど、そうでもないし。いずれの人物像がともに希薄であって、淡泊に読み進めるうちに読了してしまう。リハビリを終え、自分の顔を取り戻さなきゃ。
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枝分かれした「もう一つの世界」が生み出した恐るべき生体兵器。人類滅亡までのカウントダウンがはじまる。
「もう一人の自分」に出会ったとき、世界は音をたてて崩壊する。
一気読み必至の予測不能サスペンス!!
・・・って煽られたら読んじゃうよねぇ~?w
しかも「恐るべき生体兵器」って、殺人蟻ですよ?
そりゃ読むっきゃないでしょう!!!
と、パニック物を期待したんだけど、そこはちょっと期待ハズレで「もう一人の自分」の方が主だったのよねーw
でも、それなりに面白かったんで、一気読みではありましたよん♪ -
図書館で借りた本。今生きてる世界がある時点で2つに分かれ、その繋ぎ目は地中深くにあるのだが、アルゼンチンアリが進化し人体の穴から入り中身を食い尽くす凶暴さを兼ね備えたアリになってこちらの世界にやってきた。殺虫剤を開発する会社勤務の早川はある秘密を抱えており、もう一つの世界の自分と対面しながら、ある出来事に巻き込まれていく…と言う話。SF物だがタイムリーなアリが出てくるし、まあまあ面白かった。
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2017/07/29読了