- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041055946
作品紹介・あらすじ
ベストセラー『忘れ雪』から18年。感動が甦る至高の純恋小説
「五十年後も、この人の隣にいられますように」
スイスの湖畔で運命的に出会った男女に立ちはだかる愛の障壁。
死を望む彼と、生を望む彼女――二人が選んだ「最愛」の結末は?
「なごり雪に願い事をすれば叶うって、小学生の頃に読んだ本に書いてあったの」
トップモデルの海斗の密着取材をするため、スイスを訪れたファッションライターの小野寺古都。季節外れのなごり雪が舞うチューリヒ湖畔で、古都はわざと露悪的に振る舞う海斗の真の姿を探ろうとする。やがて似た者同士の二人は惹かれあうが、幸せも束の間、海斗が交通事故で半身不随となってしまった。死を望む海斗と、生を望む古都。究極の選択を迫られた二人の愛の行方は?
感想・レビュー・書評
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トップモデルとファッションライター、お互い最初の印象は悪く…。
いつしか惹かれ合うのだが、彼が事故に遭い下半身が全く動かず一生車イスの生活になる。
別れを言う彼…。
それでも一生、一緒にいると言う彼女…。
なんとなくありうるパターンかな…と。
なかなか添い遂げるのは難しいよ…と。思ってしまった自分は、純愛にはほど遠いのかも…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界で活躍するスーパーモデルとファッションライターの恋愛物語、だけではない深いテーマ性がありました。
互いの意見の衝突から始まる恋愛から、交通事故で半身不随になり自己と家族を巻き込む未来の不幸を悲観して安楽死を選択することについての振り幅の大きな人生。
たった一つの行動で自分の人生が一変し、肉体的な自由と将来の希望を丸ごと取り上げられてしまったら…。
<安楽死>という自分の命の終焉の選択は日本では許されていないけれど、何の希望も見いだせない人が(病気や身体的不自由を起因とする)、最終手段として<安楽死>を選択することについて、非常に重く描かれています。
それは決して他人事ではなく、もしかしたら自分にもふりかかる可能性もある不幸であり、そういった選択を希望する人に対する周りの人間はどうあればいいのか、深く心に刻まれる問いかけとなりました。 -
海斗が好き。かっこいい
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2023.0406
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最初の方はキュンキュンです。後半はどちらの立場でも辛いなぁって思う。そして、どちらの気持ちもわかる気がする…
あと、主人公のすぐ行動!なところ好き。
読み始めると続きが気になって止まらなくなりました。 -
少女漫画みたいな小説
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個性的な登場人物
記者の古都は嘘がつけない猪突猛進タイプ
モデルの海斗は本心を見せない役者タイプ
出会った時の印象は最悪だが、密着取材を
通じて相手の内面を知り心境は変化する
思いがけない事故が、二人の関係が激変させる
命と尊厳、海斗と古都は再び向かい合えるのか
ドラマチック -
漫画によくあるストーリー。登場人物も好きでない。
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古都みたいな人が苦手。
こういうのを純愛小説というのだろうか、この著者も苦手かも。 -
鼻につく主人公だが、カンドー。ヒトの強さ、弱さ。発想の転換、視点どこに据えるかでは解決出来ない思いやる心。翻意の理由知りたいが…「なごり雪に願い事すれば叶う」ってホントなのかなぁ?