- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041055977
作品紹介・あらすじ
スペインのビルバオ、マドリード、バルセロナを舞台に、ラングドンの前に最強の敵が立ちはだかる! 鍵を握るのは、人類最大の謎「我々はどこから来たのか、どこへ行くのか」――。
全世界で2億部突破のベストセラー作家、ダン・ブラウンの最高傑作が満を持して日本上陸!!
感想・レビュー・書評
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今回のテーマは、科学と宗教の対立・共存について。
その意味では、第一作の『天使と悪魔』と同じですが、
第一作から15年を経て ”科学” のレベルがずいぶん具体的で興味深い。
偶然、今朝のTV番組でトヨタの「ウーヴン・シティ」が
話題に取り上げられていました。
この作品に出てくる人工知能のようなものが、
そんなに遠くない将来に実現するのかもしれないと、
気持ちが一瞬 未来に跳びました。
今回は、ガウディの作品「カサ・ミラ」と「サグラダ・ファミリア」への旅。
物語の展開もさることながら、ダン・ブラウン氏の美術や文学の描写は、
それだけでも読んでいて楽しいのです。
そして、ブラウン氏はディズニーがお好きなようで、
教授のミッキーの腕時計がどの作品にも登場します。
今回は上巻でスマホを捨てる所で、エルサの ”Let it go!" が歌われ、
下巻では天才科学者が種の進化を解き明かすツールのヒントを得たのが、
ディズニーのアニメだったというくだりがあります。
このあたりのお茶目さも見逃せません。
ストーリーとしては、読者の裏をかく見事な展開。
人類の起源と未来についての読み応えのある記述。
それにつづいて解き明かされる衝撃的な事件の真実。
そして科学と宗教の関係についての考察。
次はいつになるのでしょう。
またラングドン教授に会える日が来るのが楽しみで仕方ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハラハラドキドキの下巻。上巻ほど衒学的ではなく、アクション満載で、一気読みできた。謎解きは上巻で予想したものから当たらずとも遠からず。
カーシュが公開を望み、宗教界が騒然とした内容は正直肩透かしのようなものだった。キリスト教社会ではインパクトの大きなものなのだろうか。そこで終わっていたら、全体として満足しつつ、こんなもんかなという印象だっただろう。しかし、さすがはダン・ブラウン。ラングドン教授とある人物とのやり取り、そしてそのやり取りの後に教授がとった行動で物語の見え方がガラリと変わるのである。
ちなみに、私は、このシリーズを読む時、どうしてもラングドン教授をトム・ハンクスの風貌に置き換えてしまう。恐るべしハリウッド。 -
舞台はビルバオから バルセロナへ。
あの有名なカーサミラやサグラダ・ファミリアの登場は予想の範囲だけれどペドラルベス周辺は当然のように全く知らず、上巻の最初の方に登場したあの図はそうだったのか!と、検索してしまう。
カルト教会 ネットのリーク記事 近衛兵隊 王宮セキュリティなどなどが次々に登場して話を進めていくが、混乱させずに読ませていくスッキリさもさすが。
また、殺人事件モノでありながら犯人はだれか?よりも 「人類はどこから来て、どこに行くのか?」という普遍的な問いへの興味が主軸になっているのも、なにか楽しい。
大団円が近づくにつれて「プレゼンテーションの聴衆を最大にする」というフレーズがちょいちょい登場するので、最後はある程度予測がつく。
が、きちっとそこを書き込むことで、IT時代の長所短所をちゃんとおさえておくオーソドックスさというか用心深さも手馴れているなぁと感じる。
ダン・ブラウン級ともなれば 向こうからやってくるネタも多いだろうし 的確な取材もしやすかろう。
それでも、無関係なモチーフをうまく繋ぎあわせる手腕には畏れ入る。
それを可能にさせているのはブラウン氏の揺るぎない体系的な教養であろう。
上品な娯楽本でありました。
あ〜〜 ビルバオ行きたい! -
スピード感溢れる展開。
人工知能ウィンストンの存在感がスゴい。
47文字のパスワードを見つけるまでは、本当にワクワクした。
そしていよいよカーシュの映像を配信。
演説は結構長くて理解しながら読み進めるのが大変だったかな。
全て読み終わってもまだ、スペインにいるような感覚が続いている。
ラングドン達と別れるのが寂しいな。
いつかサグラダファミリアに行ってみたい。 -
大上段に構えたな~。大丈夫?って思ってましたが、見事な着地。
信仰を持たない身なので、神は実在するか否かを論じられても傍観するしかなく。ただ、AIの描き方には震えました。
これは予言の書になるかもしれません。 -
さすがに圧巻❗️ラングドン教授シリーズでこれ以上面白い作品はもう無理だろうな。テーマが壮大だ。