消えてなくなっても (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.10
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本棚登録 : 82
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041056028

作品紹介・あらすじ

物語の主人公「あおの」はタウン誌の編集者になったばかりの新人社会人で、高千穂を思わせる神話の国のような山中にある鍼灸治療の「キシダ治療院」を取材で訪れる。幼少期に両親を亡くし、親戚の家で育ったあおのは、血の繋がった家族というものを知らずに育ち、ストレス性の病を患っていた。難病患者のどんな病も治してしまうという、どこか妖しげな治療院には、不思議な力を持つと言われている節子先生が暮らしていた。そこには、あおのと年齢の近い「つきの」という女の子が、手伝いとして住み込みながら治療を続けていた。ひょんなことからあおのも住み込んで治療に専念することになり、二人は規則正しい暮らしの中で、少しずつ距離を縮め、いつしか二人の病気は回復に向かっていくはずだったのだが……。ある日、庭に河童があらわれていることを発見したときから、二人の運命は大きな展開を迎える。二人を呼び寄せたものは何だったのか。物語のラストで驚きと共に感動に包まれることでしょう。
節子さんの秘密に迫る、幼少期の出来事を描いた短編作「春の記憶」を収録。 

感想・レビュー・書評

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  • これもまたアラサー女が読むにはしんどかった……。ていうか本屋で衝動買いだったけど、初出は幽booksだったのか。そっち系って知ってたら買わなかった。

  • まったく予期してなかった展開で、ちょっとポカンとしてしまった。河童のキヨシは楽しかったのでそっちの方向の話ならよかったなーと、残念。最後の真相は悲しい。

  • タウン誌の新人編集者・あおのはストレスからくる潔癖症に悩んでいた。理髪店の主人の紹介で訪れた、山中にある鍼灸治療院で暮らすことで、徐々に自分を取り戻していく。死生観をテーマにした魂の救済の物語。
    日常のちょっとした出来事を、繊細に綴る作品が多い椰月さんには珍しいタイプの作品。生き方が不器用な人には生きづらい現代だが、逆に器用に立ち回る人は信用出来ない。あおのもつきのも、もしかしたら私たち自身の分身かもしれない。「となりのトトロ」の世界観に近い。

  • 何とも不思議な読後感。
    いわゆるスピリチュアルなお話が主体だが、
    主人公の葛藤や焦燥など、心象描写が細かくて
    とてもリアリスティック。

    が、物語の大半はゆったりとした時の流れの中で
    少しずつ癒されていく主人公たちが描かれる。
    その中で、要所要所にクサビのように打ち込まれる
    「この世のものならぬ」恐怖の体験。

    終盤になると、え、そう来るか?
    という展開の後、さらに「そういうことだったのか」と
    驚かされ、また納得させられる。

    文庫版の巻末に収録された
    「本来なら連載作品になるはずだった」
    節子の幼少期の話は、
    ぜひ続きを読んでみたいものである(^ ^

  • 心の病を抱える青年がなんでも治せる整体院の噂を聞き、そこで治療のために療養する話。

    話自体はのんびりしてるし、妖怪が出てきたりしていい感じなんだけど、最後のネタで、今までの話と矛盾するところが多々あり白けてしまった。
    ちょっと最後がもったいなかったなあ

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