- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041056042
感想・レビュー・書評
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2022 8/11
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2022.8 焦燥感がグイグイ追いかけてくる小説でした。カンボジアの暑さがジリジリ感じられて面白かった〜。
ラストは意外に… -
なんだかよくわからないうちに、一気読みした…
ちょっと想像力が追いつかなくて… -
いろいろ考えるところはありつつも、とにかく主人公をはじめ出てくる人たちに全く感情移入出来ず、読むのがしんどかった。
でも、実際のわたしたちってこの物語の登場人物たちみたいに、本当のところは俗物的で自己中でころころ気分が変わって楽に逃げたくなる性分なのかもな。 -
主人公の晃は、同級生の空知に強く想いを寄せる。
空知は、周辺の女子高生の注目の的になる程の美しい美貌を備え、男子生徒までが様子を見に来る程の美男子だった。
そんな空知は、何の取り柄もない晃と、家族ぐるみで付き合ってくれた。
空知に比べれば何の取り柄もないどころか、強いコンプレックスさえ抱いている晃は、親しく接してくれる空知に強い友情を感じ、これからも親友としてのお付き合いを強く望んだ。
その想いは、単に友達同士の付き合いと云う範疇を越え、男性女性を問わない「愛」に近い感情だったのだと思う。
その空知が晃に一言も残さず、突然に姉弟とカンボジアへ出国し、消息を絶った。
投げやりな日々を過ごしていた晃に、謎の人物たちから空知とその姉と妹を探してくれとの依頼を受ける。
晃にとっては依頼料の金も魅力となり、無謀とも言える親友を探すカンボジアへの一人旅が始まる。 -
なんという物語。
主人公晃と一緒にカンボジアを旅し、人生がひっくり返り、死にかけ、全てを終わりにする疑似体験をしました。
最初は冴えない派遣社員で愛せない主人公だなと思っていた晃が失踪した親友を探す旅の中で戸惑い、逡巡し、成長する中でいつのまにか晃を応援し、一緒に悩み、不安や喜びを共有していることに驚く。
カンボジアの歴史をまったく知らない自分を恥じました…。 -
平凡な主人公、八目晃が高校時代親友だった野々宮空知を探してカンボジアを旅する話。
東南アジアが舞台ではあるものの、ひとりの青年が「集団のなにか」に巻き込まれていく過程は日本のリアルでもありじわじわ怖い。エキゾチックな表紙、美しく逞しい青年は…誰?悪夢と現実の間で想像が広がる。さすが桐野夏生!おもしろかった。 -
失踪した友人を探すサスペンス小説。
主人公が自堕落なゲーム好きと来ていて、お気楽な感じでカンボジアで行方不明になった高校時代の友人を探すのだが、助けやヒントが自然に得られてしまう点がRPGっぽくて、ゲーム好きだから懐疑しないのかよと突っ込んでしまいました。
だんだん、人が死んだり、裏社会が見えてきたり、政治的背景も加わってサスペンス色が強くなっていくのだが、主人公の性根がゆるゆるで、こちらとしては隔靴掻痒状態でした。
ラストは目的を達するものの、オチとしてはゴールから一気に奈落に突き落とされた感覚で著者らしかったです。 -
最後にやっと主体性が発揮された主人公