現代百物語 不実 (角川ホラー文庫)

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本棚登録 : 69
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041056066

作品紹介・あらすじ

「自殺した彼女の人生を代わりに生きています」――滔々と壮絶な体験を語る作家志望の女。傷害事件にまで発展した気まぐれの作り話。芸人が体験した3つの謎と符合する実際の陰惨な話。息を吐くように嘘をつき、偽りに偽りを重ねた不実な人々は、やがて虚妄で邪悪な世界に巻き取られていく……。人の語る「真実」とは、その真贋の証明がどれほど難しいか。真実と虚偽のあわいに生じた怪異譚を99話収録した現代怪談第9弾!

感想・レビュー・書評

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  • 実話怪談集
    この方の実話怪談の特徴としてわりと「ヒトコワ」が多く紛れ込んでいることと、
    女性の怨念というか情念というかそういったものが感じられるものが多く主観たっぷりに描かれている所
    著者を知らなければ鼻につきそうだけど「志麻子さんだからな」と許せてしまう不思議な魅力
    「痛みを知れ」「本当の話」が好み

  • 岩井志麻子が実際に聞いた話を集めた怪談集。マグロ女が来るとか、実際に聞いた話を基にしているためか、とんでもない方向から怖がらせてくる感じがとても良かった。1話ずつサクサク読めるのもいい。事実は小説より奇なり、という感じの本。シリーズになっているので他のも読んでみたい。

  • 幽霊話より生きている人の方が怖い。「不実」だからかなあ。
    100話目の「あとがき」こういうあとがきも面白い。


    後日談

    他の「現代百物語」を読もうと検索していたら、突然PCがバグった・・・・

  • 岩井さんのライフワーク、現代百物語第9弾。

    読む側もライフワークになってるなぁと、少々マンネリ化した感を感じつつ読ませていただいた。
    毎回読んでるとオチがわかってくるというか、オチがないようなオチまで読めてくるというか、いい意味でも悪い意味でも期待通り。

  • 読了。

  • 安心して読める近くにある怖さ。

  • 今さらながら、題名が言い得て妙だなぁと感心。
    誰の足元にもぽっかりと口を開けている現代のグレーな靄々から真っ黒な闇の数々。子ども関連の話は心が痛むが、時に「田舎の闇」のオチのようにクスリと笑えるユーモアも混ざっててこのシリーズやめられない。
    何より見開き二ページで一話完結だから、育児の合間の空いた時間にサッと読みやすい。

  • シリーズ最新作。
    『人間がいちばん怖い』という基本的な路線を踏襲しながらも、本書では皮肉な結末を迎えるエピソードが多かった。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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