僕は小説が書けない (角川文庫)

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本棚登録 : 104
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041056127

作品紹介・あらすじ

なぜか不幸を招き寄せてしまう体質と、家族とのぎくしゃくした関係に悩む高校1年生の光太郎。先輩・七瀬の強引な勧誘で廃部寸前の文芸部に入ると、部の存続をかけて部誌に小説を書くことに。強烈なふたりのOBがたたかわす小説論、2泊3日の夏合宿、迫り来る文化祭。個性的な部のメンバーに囲まれて小説の書き方を学ぶ光太郎はやがて、自分だけの物語を探しはじめる――。ふたりの人気作家が合作した青春小説の決定版!!

感想・レビュー・書評

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  • ところどころにあるクスッとポイントがいい感じ。井上部長が足をぶつけたときの言葉とか。七瀬先輩がちょっと都合のいい人に見えなくもないけれど、青春時代ってそういうものなのかも。たくさん失敗してもそれを乗り越えて大きくなっていく。成長の途中段階ということですね。解説が三上延氏で、この次に読む本が『ビブリア古書堂』(再読)なのでここでもまた偶然のつながり。

  • 【あらすじ】
    「私はきみの書く小説が読みたい」。青春小説の名手ふたりが紡ぐ合作小説!

    なぜか不幸を招き寄せてしまう体質と、家族とのぎくしゃくした関係に悩む高校1年生の光太郎。
    先輩・七瀬の強引な勧誘で廃部寸前の文芸部に入ると、部の存続をかけて部誌に小説を書くことに。
    強烈なふたりのOBがたたかわす小説論、2泊3日の夏合宿、迫り来る文化祭。個性的な部のメンバーに囲まれて小説の書き方を学ぶ光太郎はやがて、自分だけの物語を探しはじめる――。

    ふたりの人気作家が合作した青春小説の決定版!!

  • 小説を書くのに必要なこと。

    僕・光太郎は不幸を招く体質。先輩・七瀬の強引な勧誘で文芸部に入部。過去に書きかけた冒頭だけの冒険ファンタジーは誰もが認めるひどい出来で、そして光太郎はその続きが書けない。しかし光太郎が小説を書くことが、文芸部存続の条件になってしまう。シナリオ理論を信奉する原田と、大切なのは感性と主張する“御大”という二人の先輩に振り回されながら、光太郎は部誌に載せる小説を書きあげられるのか。

    小説を書こうとしたことがあれば、書けない悩みにぶつかったことがあるはず。とかく素人の書く小説は、ひどいものだと思う。自分ですら読み返せない。でもそんな小説に何の価値があるかといえば、ある。前に進むため。自分の中に渦巻く感情を、ことばにして形を与える。そうやって、自分の姿を探すため。エンタテイメントでも純文学でも、プロでもアマでも、結局小説は著者の姿を映す鏡。だから、書けなくても、書きたい。容易には、書けない。

  • 2018/1 11冊目(通算11冊目)。恋の話だったり小説の方法論の話になったりしてどう話が収束するのかとヒヤヒヤしたが、恋の話はちゃんと決着したので納得した。あと小説を書く点で、他人がどう考えているか気にするべきという一節があったが、その言葉に最近色々な本を読んでもなんかモヤモヤしている自分が吹っ切れたような気がした。読書を通じて色々な心の機微を理解しようと考えたのが理由だが、どうもそのことを忘れていたような気がする。そういう部分を思い出させてくれた点でためになったと思う。感想はこんなところです。

  • 2018.1.18読了 7冊目

  • 軽いタッチで読みやすい。書かれているモチーフは人によって深刻なのでこういう軽やかなタッチで描かれていることは逆に思案を深めるいい機会にも。いろんな気持ちを点検できた。続編はあったらいいなという感じ。

  • 今まで中村航氏の著書は苦手だった。
    角フェスの平置きでみかけたとき、悩んで斜め読みをしてみると面白そうに感じて購入。
    母校である芝浦工業大学が共同開発した小説創作支援ソフトを使い、中田永一氏と5頁~10頁を交互で執筆した合作。
    中田永一氏としての作品もはじめてだったこともあり楽しみだった。
    内容自体は青春ストーリーではあるけれど、本好きならば誰しも1度は執筆をしたいと思う願望を持ち、行動を起こすもうまくいかないこともたくさんある。そんな主人公がそこから抜け出す1歩を無事に進めた。
    もう少し、これからはおふたりの作品にも触れてみたいなぁ、と思った。

  • 主人公は家族との関係に悩み、小説を書くことをやめてしまった高校生の少年。
    高校の文芸部に入ることになり、部員やOB達からの教えを受け、小説を書き始める。
    小説の書き方を主人公と共に学ぶことができる。
    小説を書きたい人への入門書としては良著と言えるのではないだろうか。

  • 普段あまり小説の書き方など意識したことがなかったので、こんなことを考えながら書いているのかと興味深く読むことができました。2人の小説論もどちらの考えも納得できる部分があり、それぞれの対比がとても面白かったです。肝心のストーリー部分は地味な主人公が恋をしたり家庭の問題を乗り越えながら成長していく話で、全体としてうまくできているなと感じました。今回は2人の作家さんが交互に執筆したということなのでどこがどちらが書いたとかは分かりませんが、中田永一さんの切ない話が好きなので、展開的にはとても楽しめました。こんな女性が同じ部にいたら毎日絶対楽しいと思います。小説を自分で書いたことはないのですが、もし時間さえ許すならば一度書いてみたいと思わされた作品でした。

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プロフィール

作家。一九六九年岐阜県出身。二〇〇二年、『リレキショ』で文藝賞を受賞しデビュー。二〇〇三年、『夏休み』『ぐるぐるまわるすべり台』が連続し芥川賞候補となる。『100回泣くこと』『デビクロくんの恋と魔法』『トリガール』といった青春小説は、ベストセラーとなり後に映像化もされた。そのほか、ボクシング経験のない元OLの女性トレーナーと元サッカー少年が、北海道のボクシングジム初の日本チャンピオンを二人三脚で目指す様を描いた『無敵の二人』などがある

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