人間の顔は食べづらい (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.76
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本棚登録 : 76
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041056134

作品紹介・あらすじ

「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きて――。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!? 横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化!
文庫特別書き下ろし掌編に加え、道尾秀介の解説も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 白井智之『人間の顔は食べづらい』角川文庫。

    本書は発売直後に地元の大手書店で売り切れが相次ぎ、たまたま小規模書店でやっと1冊を発見し、期待を込めて購入したものである。

    裏表紙でクローン人間とカニバリズムというテーマということを知り、読む前から際物感が非常に強かった。読んでみるとやはり際物であることに間違いなく、期待は絶望へと変わった。

    捨て置けないほどの醜悪なミステリーなのだ。ブラックユーモアとロジカル推理というオブラートで醜悪さを包んでいるだけに非常にたちが悪い。まるで、流行りのゲームで人の命が軽々しく扱われているかのようだ。

    やはり際物感の漂う作品には手を出すべきではない。

  • 横溝正史賞受賞作。
    グロテスクさが前面に押し出されているので、割と好みが別れる作風なのではないか、と思うが、面白かった。個人的にはこういうグロ方向に突き抜けた特殊設定は独自ジャンルを築く武器になると思う。

  • 自身のクローンのみ食人が認められた日本を舞台にしたミステリ。本作も作者さんが得意とするエログロが際立つ作品。 ミステリとしての斬新さはあまり感じませんでしたが、丁寧な展開と、この設定に期待することを詰め込んだような作品。ミステリの心地よい驚きとパニックものの楽しさが詰まった好印象な作品です。

  • 2018.2.27

  • 人に薦められて読んだ。
    表紙で損をしていると思う。内容はとても下衆にこだわっていて清々しいぐらい。意外性とパズラーとしての意気込みも良い。煎じ詰めればこの世界観ではトリックなんてなんでもありな訳ですが、割とその辺りを目立たせないように上手く処理していると思う。
    冒頭に矛盾を仕込んでおいて「あれ、気づかなかったんですか?」と澄まし顔で冷笑してくる作りは好みのもの。法月綸太郎「ふたたび赤い悪夢」みたいだ。

  • 初白井。いや〜凄かったッ!?期待以上でした^^ 食料として自分のクローンを作る世界。由島三紀夫というヤヴァイ人物w とてもグロテスクで、多少エロティックww カチッとハマる推理には爽快感すらあった。万人受けはしないけれど、わたしは推したいね♪星4つ半。

  • あらゆる動物の肉が食べられなくなり、食用のヒトクローンが出回る架空近未来での陰謀、特殊な論理。
    周到な伏線とロジカルな推理。
    相次ぐどんでん返しが確かに本格の読み味でわくわくさせられた。
    いかにして生首は持ち込まれたのか?
    SF的陰謀に巻き込まれた男はいかにして事件に幕を降ろすのか?

  • タイトルから勝手に猟奇ホラーだと思ってたら、SFミステリでした。中々に興味深い内容だった。未来の食糧難、人類は昆虫を食べているのか、それとも・・・。
    あらすじ(背表紙より)
    「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きて―。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!?横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化!

  • 特殊な世界感なので、伏線や真相は分かりやすく、早い段階で読めてしまうものの、読者の興味を引き続ける文章は良かったです。白井先生が今後どのように進化し続けるのか、楽しみです。

  • 2017年9月15日読了。
    2017年62冊目。

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プロフィール

しらい・ともゆき 1990年千葉県印西市生まれ。東北大学法学部卒業後、会社員。『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作でデビュー。第二作『東京結合人間』は「2016本格ミステリ・ベスト10」で8位、「このミステリーがすごい!2016年版」16位にランクインし、日本推理作家協会賞長編部門の候補作となる。第三作『おやすみ人面瘡』は「2017本格ミステリ・ベスト10」で5位、「このミステリーがすごい!2017年版」8位にランクイン。他の著作に『少女を殺す100の方法』。

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