初恋は坂道の先へ (角川文庫)

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本棚登録 : 70
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041056141

作品紹介・あらすじ

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「本」をめぐる青春小説×ミステリー!
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小学校の教師をしている25歳の研介。ある日、恋人の品子に一冊の本が届くと、彼女は失踪した。本の贈り主は品子が以前話していた「忘れられない初恋相手」なのか? 場面は変わり、中学2年生のしなこは敬愛する小説家、日向の家に通っていた。日向には、海人という不登校の孫がいる。彼は本をばらばらにする謎の行動をしており、その取っつきにくい性格に初めは馴染めなかったが、徐々に交流を深めていく。
 舞台は夏、物語は、大人のパートと中学生のパートが交互に進んでいく。彼女はなぜ失踪したのか? ふたつの物語は終盤で見事に絡み合い、“目をつむって走り抜けると10年後の自分が見える”という伝説のある「未来坂」でのエピソードにつながっていく……。

〈選考時のコメントより〉 
●僕はこの物語を読んで感じた気持ちを形容する言葉を知りません。ただただ、ジタバタするほど面白かった。そして泣いていました。この物語が大好きだと世界中に叫びたくなりました(35・男・書店員) 
●どこにでもいる、特別に何か持っているわけでもない登場人物、なのに一人一人が生き生きとしていて、しっかりと心に残る(32・女・書店員) 
●『本』というものは、人を結びつけたり人の心を救ったりするすごいものだということが、まっすぐ書かれていて嬉しくなりました(36・女・書店員) 
●ありきたりな恋愛ものかと思いながら読んでいたら見事にだまされた。辻村深月や朝井リョウを最初に読んだ時を思い出した(28・男・書店員) 
●それぞれの世代がそれぞれの視点で風景を見つめ、生きている。眼差しが優しく、未来が明るく感じられた(36・女・公務員) 
●読み終えた後に、不器用な自分を少しだけ好きになれた気がする。(29・男・販売業) 
●やられた!と声に出してしまいました。私も小説を読んで励まされ本のおかげで出逢えた人もいます。感情移入して夢中で読んでしまいました(18・女・高校生)

第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞〈大賞〉受賞作に、文庫化にあたり短編「かなたの小説」を収録。

感想・レビュー・書評

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  •  表紙の文字と写真のデザインに惹かれて買ってしまった本です。まずは短編の「かなたの小説」から読んだ。主人公の小説家が小説を書くために、妻が不倫して別れてもう今はいませんみたいな話です(え、どんな話?)しなこが小説書いてて、日向先生の教え子が木の下に小説埋めてて海人がその人に手紙を出してそれきっかけでしなこはふるさと戻ってきて…てかしなこって信川好美…花火のときの女の子がしなこだったのか~あの迷子の!(どの?)お話のインパクトより表紙がドストライク…って感想を書いてるけどもう粗筋も何もなしに書きなぐった私の感想、なんのこっちゃわからんのですけど(^ω^)

  • 初恋、運命という要素を含んだ恋愛小説ものなので
    こちらが恥ずかしくなるようなセリフや行動が入っているのは当然で
    そうでなければ興ざめの部分もある。

    その割合を著者は分かっている気はする。
    無かったら無かったで読者に言われる甘いセリフを諸所にちりばめている。

    彼女がなぜ消えたかというミスリードは少々強引な気もするが
    それを超えて引っ張られる

  • 藤石波矢さんの実質のデビュー作で「ダ•ヴィンチ-本の物語-大賞-」受賞作!
    「今からあなたを脅迫します」を読んでおもしろかったのでこの本を手にしました。
    青春を謳歌する軽妙なセリフまわしで遠い昔を思い出す感じでとても読みやすいです。
    が多少ストーリー設定に無理がある様な…。
    もっと早く品子を迎えに行くのでは…?信川好美がしなこちゃん?何故あだ名がしなこなのかわからない。
    ハッピーエンド?

    短編「かなたの小説」もおもしろかったが結局、何故?が残る。

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著者プロフィール

1988年栃木県生まれ。『初恋は坂道の先へ』で第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞を受賞し、デビュー。代表作となった「今からあなたを脅迫します」シリーズは、連続ドラマ化され、奈院ゆりえにより、漫画化(KCデラックス なかよし)もされている。他の著作に、『昨日の君は、僕だけの君だった』(幻冬舎文庫)、『救ってみろと放課後は言う』(KADOKAWA)、『撮影現場は止まらせない! 制作部女子・万理の謎解き』(角川文庫)、『時は止まったふりをして』『流星の下で、君は二度死ぬ』(新潮文庫nex)などがある。

「2022年 『ネメシス7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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