敗者の告白 (角川文庫)

著者 : 深木章子
  • KADOKAWA (2017年8月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041056158

作品紹介

とある山荘で会社経営者の妻と8歳の息子が転落死した。夫は無実を主張するも、容疑者として拘束される。しかし、関係者の発言が食い違い、事件は思いも寄らない顔を見せはじめる。遺された妻の手記と息子の救援メール。事件前夜に食事をともにした友人夫妻や、生前に妻と関係のあった男たちの証言。容疑者の弁護人・睦木怜が最後に辿り着く、衝撃の真相とは!? 関係者の“告白”だけで構成された、衝撃の大逆転ミステリ。

敗者の告白 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 読み始めてから気づきましたが親本を買って読んでいました。Kindleは同じ本を買おうとすると「既に買っています」と知らせてくれるけれど、親本と文庫は別物ですから気づかずに。しかし内容結構忘れていたし、せっかくなので2回目読みましたがやはり面白かったです。

  • 会社経営者の妻と8歳の息子が山荘で転落死、容疑者は夫。関係者の手記と告白だけで真実を探る弁護士が辿り着いた衝撃の真相とは。
    ちょっとした行為も、薄皮をめくると違う一面が見える。例えば、整理整頓が出来てきれい好きな長所が、見方を変えれば神経質と言われるように。弁護士の推論が真実とは限らないが、後日の事実が結局はそうだと大衆に結論付けさせる。現実の世界でもそんな事件が多く存在しているような気がする。

  • 始めて読む作家さん。元、弁護士だったのだそうだ。
    こういう形式の本を初めて読んだ。
    手記、インタビューに対する供述、メール、書簡。
    一方からの意見を集中的に読む形になるので、一項目読むたびに全体像の捉え方が偏る。表紙の絵が天秤なのだが、本当にそんな感じ。これは面白い書き方だと思った。
    ただ、冒頭に事件が起き、犯人と動機を探っていく形で途中で飽きてしまった。Xの告白にも共感でず。セレブとエリートの話だったからかな?

  • タイトルも秀逸だし内容も悪くないしラストのちょっと暗い気持ちが後引くような終わり方もいいと思う。
    けどどうもハマれなかったというか、まわりくどくて読むのが少し疲れた。
    衝撃の事実のはずなのに「ふーん、そうなんだー。」としか思えず。
    いまいち盛り上がりに欠けた。

  • 出版社のツイートで紹介されていて、面白そうだったので購入。読み出して最初こそ、愚行録か?(以前に読んでいたので)と一瞬思ったが。

    読み進めていくにつれて当事者含む色々な人間の証言が出てくるのだが最初は、この旦那が怪しいだろ!って思ってたら、何か雲行き怪しくなってきていや、嫁が怪しいだろ!って思わなくもなくなってきて、そのうちまた、この子供が!とか、隣の住人夫婦も怪しいだろ!って出てくる人間全員が疑わしくなって、天秤みたいに左右に感情が揺さぶられた。

    元弁護士の作者が書いた作品だけに物語もものすごくリアリティがあるし、真相は本当に綿密に綿密すぎるほど手の込んだもので。嫁と息子を殺しておきながら、本当は自分の友人への復讐で、しかも、自分には非がないように正当防衛に見せかけてー。確かに友人と不倫してその子供を産む嫁にももちろん、非はある(そのあとの、不倫の繰り返しも)それでも、この旦那の心理も異常だし復讐劇も異常。異常なまでの心理状態。

    ここで終われば普通のリーガルミステリーなんだけど、この本が秀逸なのは、その被告人(旦那)の弁護士として立ち振る舞った睦木 怜なる人物が、自分の見解として"Xにまつわるひとつの推論"を展開しているところ。睦木弁護士は、色々な人間の証言を聞いていく内に真実が分かったんだろう。でも、睦木弁護士はあくまでも被告人を弁護する立場。本文にもあるように、"被告人の弁解が本当である可能性が少しでもあるのなら、それを裁判の場で主張し、無罪判決を得るべく努めるのが弁護人の責務なのです。"と。

    この本を読んで、人を裁くこと、証言の信ぴょう性の度合い、裁判官、検察、弁護士それぞれの立場、色々な角度から見ればみるほど、裁判の難しさが浮き出て仕方ない。

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