今日も一日きみを見てた (角川文庫)

著者 : 角田光代
  • KADOKAWA (2017年6月17日発売)
4.21
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041057018

作品紹介・あらすじ

どこか飼い主に似たアメショーのトト。このやわらかくてあたたかい、ちいさな生きものの行動のいちいちに目をみはり、トイレの掃除をし、病院に連れていき、駆けずりまわって遊び相手をし、薬を飲ませ、いっしょに眠り、もしこの子がいなくなったらどうしようと家の人と話しては涙ぐむ日々――愛猫へのやさしいまなざしが、誰かを愛しく思うすべての人の心を揺さぶる、感涙のフォトエッセイ。

今日も一日きみを見てた (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • なんてことはない本と思って読んでみたけど、、、、昨今のペット事情にも隔世の感がありありと。。。

    はじめて猫を飼うことになった人が通る「あるある」なお話。その共感と、著者ならではの表現で、愛猫との日常をたおやかに描く。
    自分が猫と”暮らした”と言えるのは10代の頃。エサやり毛づくろいくらいはしてやったけど、当時の猫は、室内と戸外の出入りは自由。当時、家の中に猫のトイレがあったかどうかも記憶があやふやだ。多分、外で済ませてんだと思う。勝手口のドアを夜の遅い時間に開け閉めしてたような覚えがある。
    家の中にまで入れる猫、庭までしか来ない猫、飼い猫なのかなんなのか。オス猫なんかは決まって数年後には帰ってこなくなる。かといって「迷い猫」の貼り紙なんかしたこともなかったなあ。

    それが、今や完璧室内飼い。家庭環境も昭和の頃とは様変わり、核家族化の結果か猫も立派な家族の一員。いや、当時も家族の一員という思いはあったけど、今思えば、やはり「ペット」という域を出てなかったような。。。。 飼い猫の性格、行動パターンを語るにつけ、「家族の誰に似たか?」、そんな分析はしなかった(と思う)。 著者のところのトトは、

    「成長するにつれ、やけに慎重派になり、さわやかとは言いがたい性格になってきた。これはおそらく、夫と私の性質に影響されたのであろう。」

    ふーん、なんだか驚き。家族5人で飼ってた当時、あの猫たち、「シロ」と「クロ」、「京太郎」、「ハナちゃん」(まだご存命)は家族の誰かに似ていただろうか。考えたこともなかった。
    そんな数々の昨今のペット事情はなかなか興味津々の内容だった。

    「アニマル・コミュニケーター」「腹天」「ちゅーる」「BC/AC」 いろいろ勉強になりました。

  • 私は時々Google検索で「猫 奇跡」とか「猫 神につくられしもの」とか「猫 かわいい」などと検索する。

    自分の家で飼っている猫が可愛すぎる、という親バカな側面もあるが、どうしてこの世界にこんな全てが可愛くて、人間と共存できる生き物がいるのか不思議でたまらなくなることがあるからだ。

    これってみんなが感じていることなんだろうか、いや、自分が猫に異様な愛情をもっているだけなんじゃないだろうか…とごちゃごちゃと考えていたが、角田光代さんが初めて猫と暮らした経験から、私たちはなぜ猫という動物に惹かれ、愛情を注いでしまうのかということを、わかりやすく描いてくれている。特に共感したのは「猫、世界を変える」。なんといったらいいのかわからない猫の愛らしさだったり、自分の変化だったりを文字で表現してくれる心地よさがたまらなく、何度でも読みたくなる。

    猫好きなら読んで間違いない。
    最近読んだ本の中で一番好きな作品。

  • 生後3ヶ月で角田家にやって来たアメリカンショートヘアのトト。初めて猫と暮らす角田さんの感動の日々を綴るエッセイ集。
    なんてかわいくて愛らしいのだろう。絶対的に愛くるしい写真に、角田さんのトトを想う文章が読み手側にも同居感を伝える。愛猫家にはたまらない一冊であり、納得のタイトルは秀逸。

  • 著者の猫への愛情溢れる本、また写真満載で猫が飼いたくなる。

  • Eテレの「ネココメンタリー猫も杓子も。」でもやっていましたが最後の「任務十八年」には泣かされました。
    全体的に同じ猫飼いとして、わかる!とかうちの猫は違うなーとか、色々思いながら読みました。

  • 角田さんのねこ愛炸裂。
    角田さんにとって、初めてのねこ「トト」。
    ねこを見ていて感じる戸惑いや愛しさなど、あふれる思いを写真と共に綴る。


    ねこが飼いたくなる。

  • 猫好きは必読。
    飼ったことがあるひとならば「ああ〜わかるわかる」のエピソードも満載。

    それにつけても角田さんの親馬鹿にニヤニヤが止まりません。
    トトちゃんかわいいっ!

  • 『犬派vs猫派の論争は無意味』という話で 大きくうなずき。
    結局それは 自分の犬や猫の話をしたいための 入りだ!という話に さらに大きくうなずいていましたww

  • 猫を飼ったことのある人なら絶対わかる、猫あるあるがいっぱいのエッセイ。楽しい!
    うちの猫も私にとって初めての猫で、角田さんとこのトトとはまた違った性格で面白い。
    BC期とAC期とは上手くいったもので、ホント、共感する。
    うまいなー。写真も多いので猫好きは必読ですー。

  •  文庫化を待ちわびていた一冊。
    ネコメンタリーでトトさんの動く姿を見ていたので、いろいろなエピソードを読むたびに、勝手に親近感を持って愛おしく感じたりしていた。
    猫と初めて暮らす中で知る、猫のこと。その体験のひとつひとつが懐かしいというか、共感100%という言葉しか出てこない。

     にょろーっと、にゅるーっと。
    出てくる時の表現が面白い。でも、これがすごくよくわかる。確かに、隠れる時は早業だけど、しばらくするといつのまにか、にゅるーっと出てくる。
    じとっとしている性質、と言い表される行動の数々も、実家の猫とよく似ていて的確な表現だなと思う。わかりやすい催促や要求はせず、存在感を密かに主張しつつもじっと待っている感じ。アピールがじっとりしている!ぴったりすぎる。

     生後3カ月から4歳頃まで、そして今は7歳のトトさん。
    読み進めると、成長の過程で避妊手術を受けたり、性格が変わってきたり、経験によって慎重になったり、苦手な事が増えたり、大人になったなと感じたり、自分もトトさんの成長を見守ってきたような気分になる。

     猫をよく知らない人は、猫ってこう、というイメージがあると、みんなそうだと思うらしいけれど、人もそれぞれ違うように、猫も持って生まれた性格や得手・不得手までみんな違う。
    BC期とAC期と作者が表すように、猫を知る前、知った後で猫に対する見方が変わるというし、猫に対して優しい気持ちを持ってくれる人が増えたらいいなぁと思う。

     この本を、実家で眠る愛猫の横で主にずっと読んでいた。17歳のアメショーの女の子。怪我も病気も一度もしたことが無い健康優良児だったコが、最近目に見えて弱ってきたので、慌てて帰省した。
    隣で眠る猫を見ながら、ネコメンタリーに出てきた短篇『任務十八年』を読んでいると、どうしようもなく泣きそうになった。
    息をしているのも辛くてしんどいかもしれないけれど、出来れば任務期間はもうちょっと延長されてほしい、そう願いながら本を閉じた。

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