今日も一日きみを見てた (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.28
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本棚登録 : 395
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041057018

作品紹介・あらすじ

どこか飼い主に似たアメショーのトト。このやわらかくてあたたかい、ちいさな生きものの行動のいちいちに目をみはり、トイレの掃除をし、病院に連れていき、駆けずりまわって遊び相手をし、薬を飲ませ、いっしょに眠り、もしこの子がいなくなったらどうしようと家の人と話しては涙ぐむ日々――愛猫へのやさしいまなざしが、誰かを愛しく思うすべての人の心を揺さぶる、感涙のフォトエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 生後三ヶ月で角田家にやってきたアメショーのトトちゃん、初めて猫を飼う角田光代さんの猫の不思議発見エピソード満載のエッセイ。

    猫あるあるで、うちの子もやるやる!
    これはしないなーなんて思いながら読みました。

    猫って本当に不思議。
    ふわふわの小さな体からとてつもないパワーを放出しているんだなって改めて感じた。

    読み終わった後、すやすやと眠っているうちの子をじぃっと見て、ありがとうと言いました。

  • 猫は買ったことがありませんが、幼い頃に飼っていたハムスターやお付き合いしている人を思いながら読みました。
    いつか失ってしまう恐怖と隣り合わせになりつつも、日々愛し続けることや感謝することへの大切さの様なものを読み取ることができました。

  • NHKネコメンタリーで注目!
    愛猫へのやさしいまなざしが、誰かを愛しく思うすべての人の心を揺さぶる、感涙のフォトエッセイ。


  • 猫あるある。
    熱心に匂いを嗅ぎ、舌なめずりをして離れる。
    食べるのかと思いきや、我が家の猫たちも人間の食べ物は一切食べず、匂いを嗅いでは舌なめずり。

    トト、可愛かったー。

    そして我が家の猫たちも可愛すぎる。毎日ありがとう。大好きだよ!!!

  • なんてことはない本と思って読んでみたけど、、、、昨今のペット事情にも隔世の感がありありと。。。

    はじめて猫を飼うことになった人が通る「あるある」なお話。その共感と、著者ならではの表現で、愛猫との日常をたおやかに描く。
    自分が猫と”暮らした”と言えるのは10代の頃。エサやり毛づくろいくらいはしてやったけど、当時の猫は、室内と戸外の出入りは自由。当時、家の中に猫のトイレがあったかどうかも記憶があやふやだ。多分、外で済ませてんだと思う。勝手口のドアを夜の遅い時間に開け閉めしてたような覚えがある。
    家の中にまで入れる猫、庭までしか来ない猫、飼い猫なのかなんなのか。オス猫なんかは決まって数年後には帰ってこなくなる。かといって「迷い猫」の貼り紙なんかしたこともなかったなあ。

    それが、今や完璧室内飼い。家庭環境も昭和の頃とは様変わり、核家族化の結果か猫も立派な家族の一員。いや、当時も家族の一員という思いはあったけど、今思えば、やはり「ペット」という域を出てなかったような。。。。 飼い猫の性格、行動パターンを語るにつけ、「家族の誰に似たか?」、そんな分析はしなかった(と思う)。 著者のところのトトは、

    「成長するにつれ、やけに慎重派になり、さわやかとは言いがたい性格になってきた。これはおそらく、夫と私の性質に影響されたのであろう。」

    ふーん、なんだか驚き。家族5人で飼ってた当時、あの猫たち、「シロ」と「クロ」、「京太郎」、「ハナちゃん」(まだご存命)は家族の誰かに似ていただろうか。考えたこともなかった。
    そんな数々の昨今のペット事情はなかなか興味津々の内容だった。

    「アニマル・コミュニケーター」「腹天」「ちゅーる」「BC/AC」 いろいろ勉強になりました。

  •  文庫化を待ちわびていた一冊。
    ネコメンタリーでトトさんの動く姿を見ていたので、いろいろなエピソードを読むたびに、勝手に親近感を持って愛おしく感じたりしていた。
    猫と初めて暮らす中で知る、猫のこと。その体験のひとつひとつが懐かしいというか、共感100%という言葉しか出てこない。

     にょろーっと、にゅるーっと。
    出てくる時の表現が面白い。でも、これがすごくよくわかる。確かに、隠れる時は早業だけど、しばらくするといつのまにか、にゅるーっと出てくる。
    じとっとしている性質、と言い表される行動の数々も、実家の猫とよく似ていて的確な表現だなと思う。わかりやすい催促や要求はせず、存在感を密かに主張しつつもじっと待っている感じ。アピールがじっとりしている!ぴったりすぎる。

     生後3カ月から4歳頃まで、そして今は7歳のトトさん。
    読み進めると、成長の過程で避妊手術を受けたり、性格が変わってきたり、経験によって慎重になったり、苦手な事が増えたり、大人になったなと感じたり、自分もトトさんの成長を見守ってきたような気分になる。

     猫をよく知らない人は、猫ってこう、というイメージがあると、みんなそうだと思うらしいけれど、人もそれぞれ違うように、猫も持って生まれた性格や得手・不得手までみんな違う。
    BC期とAC期と作者が表すように、猫を知る前、知った後で猫に対する見方が変わるというし、猫に対して優しい気持ちを持ってくれる人が増えたらいいなぁと思う。

     この本を、実家で眠る愛猫の横で主にずっと読んでいた。17歳のアメショーの女の子。怪我も病気も一度もしたことが無い健康優良児だったコが、最近目に見えて弱ってきたので、慌てて帰省した。
    隣で眠る猫を見ながら、ネコメンタリーに出てきた短篇『任務十八年』を読んでいると、どうしようもなく泣きそうになった。
    息をしているのも辛くてしんどいかもしれないけれど、出来れば任務期間はもうちょっと延長されてほしい、そう願いながら本を閉じた。

  • 私は時々Google検索で「猫 奇跡」とか「猫 神につくられしもの」とか「猫 かわいい」などと検索する。

    自分の家で飼っている猫が可愛すぎる、という親バカな側面もあるが、どうしてこの世界にこんな全てが可愛くて、人間と共存できる生き物がいるのか不思議でたまらなくなることがあるからだ。

    これってみんなが感じていることなんだろうか、いや、自分が猫に異様な愛情をもっているだけなんじゃないだろうか…とごちゃごちゃと考えていたが、角田光代さんが初めて猫と暮らした経験から、私たちはなぜ猫という動物に惹かれ、愛情を注いでしまうのかということを、わかりやすく描いてくれている。特に共感したのは「猫、世界を変える」。なんといったらいいのかわからない猫の愛らしさだったり、自分の変化だったりを文字で表現してくれる心地よさがたまらなく、何度でも読みたくなる。

    猫好きなら読んで間違いない。
    最近読んだ本の中で一番好きな作品。

  • 生き物との暮らしの尊さを思い出させてくれる。その生き物が生きているだけで、自分が満たされる感覚。

  • 猫が居なくなってから薄れてきていた記憶(しぐさとか、臭いとか、自分がどれだけ愛していたか、とか)が鮮明に呼び起こされて、ずっと泣きながら読んだ
    失う辛さが大きすぎて、もう2度と猫は飼えないと思ったし、飼う資格もないと思っていたけど、 ACを生きる自分には猫が必要で、また縁があれば、迎え入れてもいいのかな、と思えた
    角田さん、素敵。とっても救われた気分。何度も読み返すと思う。

  • なんて愛おしい生き物

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著者プロフィール

角田光代(かくた みつよ)
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。西原理恵子の自宅で生まれた猫、「トト」との日記ブログ、「トトほほ日記」が人気。

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