- KADOKAWA (1968年2月10日発売)
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感想 : 69件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041057025
作品紹介・あらすじ
孤独の心を抱いて伊豆の旅に出た一高生は、旅芸人の十四歳の踊り子にいつしか烈しい思慕を寄せる。青春の慕情と感傷が融け合って高い芳香を放つ、著者初期の代表作。
感想・レビュー・書評
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全体的に酷評が多いだろけど、伊豆の踊り子は川端康成の人生においては間違いなく特別な作品。
知っている人ならわかる川端康成の壮絶悲惨な人生、その孤独感が作品によく表れているのがまさしく『伊豆の踊り子』
たぶん一番川端を感じられるのがこれなんじゃないかと言える。ただ内容はもちろん面白くない。これはやはり文学なので心理描写によく読んで感じられることをお勧めします。
他作でいいなと思うのが『父母』に出てくる「青春の刑罰」という言葉、年相応に楽しむことがないことを指したものですが秀逸でした(内容は期待しないで)。個人的に好きなのは『むすめごころ』『驢馬に乗る妻』これらなんかは比較的わかりやすく男女の恋心捉えた秀逸作になるかなと思います。
『青い海黒い海』『慰霊歌』はシュールな作品として芸術鑑賞に近いようなそんな作品。
他紹介されないのはほぼカスです笑、まあ全部ほぼカスですが、褒めるべきところは若干あるかと、あとは西洋的な影響を受けない日本のあるがままの作品に仕上がっているくらいでしょうか、日本の文化財みたいな小説ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔の小説、という感想しかない。
読んでいるとき、年配の男性と話す時と似た感覚になった。ポジティブな感覚ではないかもしれない。
当時を感じられるという意味では勉強になるかもしれない -
前々から読みたいと思っていたのだが、大学受験で問われそうだから読んでみた。一回読み終わったら、もう一度読み返すと違った視点が見えてくる。差別問題や主人公の踊り子への思いだったり、短いながら納得させてしまう川端康成は上手い。美しい文章で自然と情景が浮かび上がってくる。澄み切った空気の良い匂いなんだろうなあ。
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女性の所作の美しさと、植物的儚さがある。
『青い海黒い海』は名作。『伊豆の踊子』よりも好き。むしろ個人的には川端文学の魅力は慕情だとか旅情、抒情ではなく、人間の健康的なエロスや艶めかしさをさらりと述べた文章であると思うのであるから、『父母』の慶子さんの描写とか、とても良いのである。
なに言ってるんだと思われるだろうナ。
ファッション的に、まだ肌を隠していた時代の小説というのは、膜一枚分の奥ゆかしいエロスがあると、わたしは思うワケです。 -
川端文学は本当にわかりにくく、内容についていけないことが多い。名著という読破ノルマ感から、やっと読んだが何も心に刺さらず残らず。
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面白くない、と言えるほどの知識も想像力もなかった。情景がまったくわからない。あと単純に文章間の飛躍が強くて読みにくいというのもある。一旦断念だなー。また読んでみたい時が来たら読もう。
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きちんと読んだ思い出がなかったので読んでみた。
『伊豆の踊子』は、旅芸人の14歳の踊り子がとても可愛い。
可愛くて純粋なだけに、「旅芸人」というものの行く末が思われて悲しい。
高校生の主人公の踊り子への気持ちも初々しくて、切ない。
他7編。
『驢馬に乗る妻』の主人公の気持ちがわからなかった。
妻とその姉が可哀想。結局自分しか愛せないんでは無かろうか。
『むすめごころ』がとても切ない。
友達と大好きな友達をくっつけようとするいじましさ。
幸福ってなんだろう。 -
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川端康成の短編集。
収録作品→伊豆の踊子/青い海黒い海/驢馬に乗る妻/禽獣/慰霊歌/二十歳/むすめごころ/父母/
夏休みと言えば、伊豆の踊子で読書感想文を書いた記憶がある。装丁が可愛くて購入。十何年ぶりの川端康成。
女性が美しい。
純粋な可愛さに、妖艶な美しさがある。
一番好きなのは「むすめごころ」。吸い込まれるように読んだ。所作が美しい女性は女から見ても惚れてしまう。恋心にも似た愛情を持つ気持ちは分かるなぁ。
「驢馬に乗る妻」もそうだけど、男を紹介しておいて忘れられないでいるパターン。恋愛って好き同士が結ばれるとは限らない。失ってから気づく愛もある。
一行感想。
普段、文学読まない人の感想なので、閲覧注意。
☆伊豆の踊子
ロリコンストーカー。だがしかし踊子は可愛い。淡い恋。
☆青い海黒い海
引きずってる。よくわかんないとこもあるけど、世界観が好き。
☆驢馬に乗る妻
とんでもないツンデレ男。なんでモテるの。
☆禽獣
動物の生と死が生々しい。寂しいと死んでしまうの。
☆慰霊歌
ダメだと言われると知りたくなる。鶴の恩返しや禁断のりんごのように。
☆二十歳
愛情に触れて生きることって大切だと思う。
☆むすめごころ
強がってる。素直になりたい。でもそんな自分を受け入れる。
☆父母
軽井沢でテニスって爽やか要素なのに、なんで爽やかじゃないんだ。 -
伊豆の踊子、青い海黒い海、驢馬にのる妻、禽獣、慰霊歌、二十歳、むすめごころ、父母を収録。旦那に「伊豆の踊子」の感想を聞くと、話淡い恋いの話でしょ。と。私はそれだけではないような気がする。踊り子達一行と、数日間旅をして過ごし、主人公の心が浄化され、優しい気持ちになっていったような、心地よささえ感じる。それは最後の作者が船に乗る時、可哀想な婆さんを上の上野まで連れて行くよう頼まれた時、快く引き受けたり、少年の親切を自然に受け入れられるような、美しい空虚な気持ちになった。という所から。他「二十歳」もおもしろかった。「むすめごころ」は、作者が中学時代の寄宿舎で同室だった初恋の少年への気持ちを、思い起こして書いたのだろうかと読みながら思ってしまった。他数作品は生と死について、彼の独特の空想、非現実世界が広がっている作品だった。 ノーベル文学賞受賞者というので、いいんだろうなぁ。いいんだろうなぁ〜。と少々読む前から、暗示にかかっていた所もあるかも。で、★★★★
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表題作だけ読んでの感想です.....旅という非日常の中で特に心も浮き立ってる時は恋に落ちやすくなっていると思います。
前半は旅もまだ折り返しではなく出会って恋に落ちたばかりの相手との今後に胸踊らせときめいてるのが伝わりました。
後半は踊り子が男性という事を知ったのと同じ頃合にに旅も終わりが見えました。旅ではなく日常で出会ってても恋に落ちたのだろうか気になりました。
ごく短編ですが恋の始まりと終わりの情景が伝わってきました。
踊り子の性別についてですが声変わり云々の台詞後の場面転換は「暗転」だと思いました。また最後主人公が船で男性のマントの中で穏やかになっている描写が有るので踊り子は男性だったと判断しました。 -
ちょっとまだ僕には早かったかもしれない。。というのが率直な感想でした。
タイトル名でもある「伊豆の踊り子」は確かに面白かったのですが、ふーんなるほど。。としか思えなかったのがまだ浅くしか読めていないのかな?と考えたり
そのほかも十分に読めるんですが、途中から目が滑っていく感じ。。
もう少し他の本も読んでみてから、あるいはもう少し歳を取ってから読んでみるとまた他の感想が思い浮かぶのかもしれないので、またトライします。 -
旅の出会いでしか得られない感情を描いている。主人公の心が前に進んだことは嬉しい。
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表題作が読みたくて手に取りました。
娘の瑞々しさ、少年の初々しい恋情が鮮やかで淡い心のゆらぎや情景が目に見えるようでした。
『二十歳』の生き様が壮絶だったのに対して最後の呆気なさに呆然としました。そんな人生の終わり方って…。
『むすめごころ』の純情と友情と愛情の複雑に入り混じった咲子の心情が痛々しく読んでいて辛くなりました。幸せになって欲しい。 -
全体的にとても愛らしい
旅先に携えたい一冊
少女の描写が可憐で美しく
古い映像が流れてくるよう
著者プロフィール
川端康成の作品
