隠密同心 幻の孤影(二) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041057049

作品紹介・あらすじ

殺された公儀隠密が言い遺した「金山、武蔵」を手掛かりとして鉄砲洲稲荷の質屋『武蔵屋』に用心棒として潜り込んだ市松は、幕閣に贋金造りの首魁と通じている者がいると睨み、主人をつけ狙う不審な影と対峙する。敢えて敵の手下となり、自ら囮となって身内にまで刃を向けなければならない隠密捜査の苛酷な業。悪を裁くためには時に悪に染まり非情に徹しなければならない。苦しむ市松にシリーズ最大の試練が訪れて……。

感想・レビュー・書評

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  • 2023.06.06

  • 第五巻目
    甲州での金鉱探しを手掛かりに贋金一味を追求
    加賀藩内の表に出せない抗争と老中の思惑
    最後は主人に恩義を感じる奉公人が
    謎を残しながら次巻へ

  • 偽金造りの事件はまだ続いていた。上からの圧力で、探索はただ市松ただ一人。公儀隠密の末期の言葉から怪しい質屋を調べ上げ、潜入を試みるが、幾重もの、罠が待ち受ける。

    ハラハラし通しのこのシリーズ。
    死に際も真実を言えない隠密同心の過酷な仕事に、疑問を持ち始めた主人公。
    葛藤の日々!

  • 自分が隠密同心にならざるを得なかった原因
    父が係わり運命を変えたヤマがわかりそう

  • 主人公の心理描写を中心に、事件が複雑に入り組んでいる作品だから、読むのに時間がかかる。
    でも、飽きさせない流れが面白い。

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著者プロフィール

一九四七年、東京都生まれ。八三年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八八年「絆」で日本推理作家協会賞、九〇年「土俵を走る殺意」で吉川英治文学新人賞を受賞。他に「仇討ち東海道」「遠山金四郎」「風烈廻り与力・青柳剣一郎」「栄次郎江戸暦」「蘭方医・宇津木新吾」「親子十手捕物帳」「八丁堀赤鬼忠孝譚」「義賊・神田小僧」シリーズなど著書多数。

「2023年 『剣の約束 はぐれ武士・松永九郎兵衛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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